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2014年12月 6日 (土)

通勤電車シリーズ 103系 16 京浜東北線にも高運転台クハ登場

通勤電車103系シリーズ、今回は山手線同様にATC化が決定された京浜東北線へのATC準備工事クハ投入の話題です。

103
京浜東北線にも登場した高運転台クハ103先頭の編成 スカイブルーに見えない色ですが・・・ 川崎

京浜東北線における旧形車(72・73系)の駆逐は1970年10月1日のダイヤ改正による中央線快速、中央線緩行・総武線のスピードアップと予備車捻出による101系10連5本の投入、さらに1971年4月20日の常磐線複々線化による常磐線快速の10連から8連への減車による転入、さらに山手線のスピードアップと予備車の見直しによる40両転入により、純103系ではない形で達成されました。

103_2
高運転台クハが登場するまでは大船方、片渡りのクハ103-500番台、 大宮方、クモハ103で7+3の分割編成が京浜東北線103系の標準的なスタイルでした。 上野

1973年1~3月には4月の根岸線開業に向けて、60両が増備されましたが、その内訳はクハ103-180以降の非冷房で側窓がユニット窓化されたタイプの中間車20両 
(モハ103-373~382, モハ102-529~538) と、山手線からの非冷房車40両でした。これらの投入で完全10両化は達成されました。

103_811220 1981/2/20 王子 

そして同年10月の成田線我孫子~成田間電化で新製冷房車1本が山手線に投入され、非冷房車が京浜東北線に転入し、さらに京浜東北線から常磐線に電化で必要な車両が転属しました。

103_820214
1982/2/14 日暮里

ここまで全く冷房車に縁が無かった京浜東北線に初めて冷房車が投入されたのが1974年5月からでした。ATC準備工事対応のクハ先頭の新製車が60両投入され、横浜線新性能化他、他線区に向けてクモハ103の転出が開始されました。

昭和48年度第2次債務予算
クハ103-317~336 モハ103-461~476 モハ102-617~632 サハ103-373~380

これらは全て浦和区に新製配置されました。

1975年秋から1976年春にかけて南武線、阪和線新性能化、小金線(武蔵野線新松戸~西船橋)開業用、大阪環状線増強用に63両新製投入され、非冷房車が阪和線、大阪環状線に転出、101系30両も南武線、小金線に転出しました。大阪環状線から捻出された101系で片町線が新性能化されました(2018.2安田様のご指摘で追記)。
1976年夏から1978年夏にかけて388両が投入され、非冷房車は青梅・五日市線、中央西線、常磐線快速(成田空港関係)、中央快速線に転出し、ここで漸く完全103系化が達成されました。

昭和49年度第3次債務予算
クハ103-359~366 モハ103-500~506 モハ102-656~662 サハ103-393~410
昭和50年度本予算車
クハ103-367~372/383~386/393/394 モハ103-507~512/522~525/532/533 モハ102-663~668/678~681/688/689 サハ103-411~416/421/422/428
昭和50年度第3次債務予算
クハ103-395~436 モハ103-534~568 モハ102-690~724
昭和51年度本予算車
クハ103-437~444/465~470/491/492/705/707~710/712 モハ103-569~576/594~601/620~622/631~636 モハ102-725~732/750~757/776~778/787~792 サハ103-429~431/443
昭和51年度第1次債務予算
クハ103-445~460/462/464/471~490/493~499/702/704/706/711/713~720/722~724 モハ103-577~593/602~619/623~630/637~647 モハ102-733~749/758~775/779~786/793~803 サハ103-432~442/444~446
昭和52年度第1次債務予算
クハ103-701/703/721/723/730~736(even) モハ103-651~658 モハ102-807~814

このシリーズ、次回は京浜東北線の103系の転入で新性能化が進んだ横浜線の話題です。

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コメント

B767ー281様こんにちは。だいぶ寒くなってきましたね。京浜東北、戦前は一番早く新車が入ると優遇されていましたが、72、73系列の新製車以来ラッシュの厳しい中央線にすっかりお株を奪われてしまったようです。ただATCタイプの新製でクモハを含む中古車が三鷹に移動してきた時は驚きました。当時の転配はしかしある意味合理的だったと思います。新車を投入したらまだ使える車を廃車にしてしまう昨今のありようには疑問を感じます。また戯言でお邪魔いたしました。

細井忠邦さま、こんばんは。

戦前は京浜東北線に一番早く新車が入っていたのですか。それは初耳でした。
101系以降の新性能車の時代になると、わたしも実体験として、中央線や山手線は新性能化が早く終了しましたが、京浜東北は遅くまで旧国が活躍していたという記憶があります。昭和38年頃のイメージですが。

仰る通り、京浜東北の103系がオレンジに塗装変更され、中央線に転属する前に京浜東北で活躍する姿も写真に撮影しました。その辺は横浜線の話題の後か、名古屋地区の話題の後あたりに触れようかと思います。

B767しゃん、おはようでごんす(^◇^;)お邪魔致しますよm(_ _)mついに‼︎京浜東北線にも103系・高運転台車が登場ですね‼︎ホントだ‼︎1枚目の画像…スカイブルーに見えないや(^_^;)

マスダっち1971さま、こんばんは。

印画紙とスライドリバーサルフィルムの経年変化の実験みたいですが、上の2枚は印画紙からのスキャンで、下の2枚はスライドフィルムからのスキャンです。時間は35年くらいですかね。

特に京浜東北のスカイブルーがあたかもエメラルドグリーンになってしまうのがあの頃の印画紙の決定であったことがよく分かりました(笑)。

京浜東北線103系のATC対応クハ・クモハ投入は1977年春に行われた片町線新性能化の名目編成もあったようですね。

安田さま、はじめまして。

京浜東北線の場合、当初は下十条電車区の有効長の関係で10両貫通編成が投入出来ず、7+3編成での投入となり、大船方クモハ、大宮方クハとなりましたが、ATC対応車が登場する1974年以降は両端ともにクハになったのではなかったかと思います。
片町線新性能化の名目で京浜東北線への新車投入があったかどうかは、私もつくばに資料があるので、もどってたら調べてみます。

安田さま、こんばんは。

先日の件ですが、京浜東北線に1976年夏から1978年夏にかけてATC準備工事車が388両投入され、これによって捻出された車両が阪和、大阪環状線に投入され、ここから捻出された101系が片町線新性能化に貢献したのですね。

テキストの方、追記いたします。ありがとうございました。

こんばんは。
103系の時代には、本当に頻繁に車両の玉突き転属があったのだと改めて感じました。新しい車両を山手線をはじめとした東京の路線に投入して、ドミノ倒しのように車両を送り込みながら徐々に新性能化していく様子が、よく理解できました。
風旅記: https://kazetabiki.blog.fc2.com

風旅記さま、こんばんは。

コメントのお返事、遅くなり申し訳ありません。
この時期の国鉄の首都圏通勤電車は特にそうでしたね。
後に大阪などでは全てが首都圏優先で進められる国鉄幹部の姿勢に反発が起こったということも現実にあったと聞いています。

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