1989年のDüsseldorf Airport その22 Hapag-Lloydの737-400
最近、週末毎にどこかのイベントに出かけている関係で従来からのシリーズ記事の間隔が伸びていますが、今回は 1989年の西ドイツDuesseldorf空港で撮影した旅客機のシリーズです。
D-AHLJ cn 24125 ln 1687 Boeing 737-4K5 1989/5/5 DUS
前回のHapag-Lloyd機は「よど号ハイジャック事件」で有名になった日本国内航空からJALにリースされたBoeing 727-89 の話題でしたが、今回は737-400シリーズです。
-400シリーズは-300の胴体を33.4mから36.4m(110ftから120ft)に延長し、最大離陸重量を56.473kgから62,823kgに増加させたシリーズで、定員も149名から170名に増えています。Boeing社の旅客機は依然としてヤードポンド法の単位系のため、メートルで表すとわかりにくい数字になりますが、ftで示すとキリの良い数字になりますね。
1986年6月にシリーズの開発がアナウンスされ、1988年2月19日に初飛行しています。7ヶ月間500時間に及ぶ試験飛行の後、10月からキックオフカスタマーで、25機発注したPiedmont Airlinesが就航させています。1989年当時には最新鋭機だったことになります。そして486機目の最後の-400シリーズ、737クラッシックシリーズとしても最終機は2000年2月25日CSA Czech Airlinesに納入されました。
貨物タイプの-400FはBoeingが発表したモデルではありませんが、Alaska Airlinesが同社が保有する-400シリーズ一機を改造しました。10個のパレットを輸送する能力があります。さらに客貨混載タイプcombi形への改造も5機行っており、これらは現役で活躍しています。
我が国でもJALがDouglas DC-8以来の単通路機として導入し、導入月にちなんだ花の名前を付け、「フラワージェット」として親しまれていました。後にJALエクスプレスに移管されました。
アメリカ以外ではマレーシア航空が最大時54機も22年間に渡って運用し続けていましたが、今年6月14日をもって後継の-800シリーズへの置き換えが終了しました。
表1 Hapag-Lloydの Boeing 737-400 Fleet list (Planespotters.netから)
Hapag-Lloydは表1にあるように12機の737-400シリーズを運航していました。このうちの3機は後年JTAが購入し、JAレジを付けて日本の空で活躍しました。
表2 D-AHLJ Boeing737-4K5 cn24125のその後
写真で紹介したD-AHLJですが、Airliners.netなどで検索すると1988年頃まではAirbus A300B4-2C (cn 169)に付与されていたレジだったようです。737-4K5の方は2002年にHapag-Lloydを離れ、ヨーロッパ各国の航空会社で働いた後、現在はタンパでストア状態のようです。
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コメント
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B767−281様 お早うございます。737−300、400、500シリーズももう2世代前の飛行機になってしまうのですね。時の流れは早いものです。今回の記事で旧はパグロイドの機体が日本で飛んでいたと初めて知りました。さすが技術のしっかりしているドイツで飛行していた機体、整備が行き届いていたでしょう。NGシリーズの後はMAXでしたか。737もなかなかしぶといですね。よくよく見れば先頭部は707そのまま。本当に息が長いと感心させられます。またまたお邪魔いたしました。
投稿: 細井忠邦 | 2014年12月 9日 (火) 09時29分
細井忠邦さま、こんばんは。
わたしも2000年頃、鉄道に復帰する前は当時現役のJA8000番台の旅客機を全部撮影しようなどと意気込んでいましたが、そのころにJTAに導入された737-400が新品ではないことをうっすら記憶していました。それがハパグロイドの機体だったのですね。かつての727といい、日本と縁の深い会社だったようですね。
日本の航空会社の整備技術は国際的に信用が高いという話はよく聞きますが、ドイツもそういったイメージがありますね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2014年12月 9日 (火) 19時54分