東海道新幹線開業から50年 その7 1980年から100系登場前まで
1964年10月の開業からの東海道新幹線の歴史を振り返って来ましたが、今回は0系の最終増備まで、国鉄最後の時代を見てみようと思います。
浜松町を通過する0系1000番台
まず3~5次車置換え用の27次車が1979年5月から増備され、37形はビュッフェ部分を拡大した37形1500番台となりました。26形は業務用室が乗務員室に変更されました。
こだま用K編成も置換えとなり、1000番台先頭車のK編成は編成番号に50が加算されました。
28次増備では車掌室付き25形1200番台と売店車25形1400番台が新登場となり、将来の2+2化対応のため床構造も変更されました。
29次増備で1000番台の増備は終了しました。
1000番台車の増備は置き換え目的の増備であったので、基本番台にに較べると両数的には少なく、
15形 1001-1043 定員64名
16形 1001-1041 定員68名
21形 1001-1051 定員75名
22形 1001-1051 定員75名
25形 1001-1103 定員100名
1201-1208 定員95名
1401 定員85名
1701-1703 定員100名
26形 1001-1102 定員100名
1201-1313 定員110名
27形 1001-1003 定員85名
36形 1001-1003 定員42名
37形 1001-1070 定員43名
1501-1527 定員38名
30次車はそれまで蓄積していた状態不良車を置き換えました。
3人掛けシートは真ん中から背中合わせ固定方式に
30次増備から2000番台となり、客室アコモデーションに改良が加えられました。まず窓枠が200系に準じてFRP化され、普通車の座席がリクライニング化されました。ただ、シートピッチの関係で3人掛けシートは回転ができないため、背中合わせで向き固定(集団離反)方式になりました。運転室窓のサッシ改良、非常口の廃止なども行われました。シートピッチの拡大で窓のサイズも小窓車に較べて若干大きくなったので、中窓車と呼ばれました。
31次車は6~9次車置き換え用に増備されました。
32次車では売店車25形2400番台が登場しました。ただ一両の新製でした。
リニア鉄道館の37形-2523は33次車でした。
33次車で登場した25形2700番台車は洋式便所付きの車両でした。
34次車のグリーン車16形では業務用室が乗務員室になりました。
35次車は9・10次車置き換え用でした。2200番台の製造が五月雨式で少ないのは置き換え対象の200番台が少なかったからのようです。
そして36次車では10・11次車置き換え用、こだま増発用に登場しました。
こだまの利用客の伸び悩みから16両のK編成は12両化され、1984年4月11日からSK編成として営業を開始し、1985年3月14日のダイヤ改正から「こだま」用編成は全て12両となりました。
東京駅に進入する0系小窓主体の新幹線 1981/11
一方同改正では東京~名古屋~新大阪相互間の旅客が堅調に推移していたので10年ぶりに「ひかり」の増発を中心にした6-4ダイヤが実施されました。このとき、東海道区間の利便性を向上させるためおおむね毎時一本「HKひかり」が登場し、熱海~豊橋間のいずれかの駅に停車するように設定されました。このとき、毎時00分は博多行き「Wひかり」、12分発は博多行き「Aひかり」(広島以西各駅停車)、17分発は岡山、広島行き「Bひかり」(新横浜停車)、30分発は新大阪行き「HKひかり」(熱海~豊橋間2駅停車)、42分発は岡山・広島行き「Aひかり」47分発は新大阪または博多行き「Bひかり」(新横浜停車)となりました。最高速度は210km/hでしたが、6-4ダイヤによる余裕時分の見直しで、東京~新大阪間3時間8分、東京~博多間6時間26分とスピードアップされました。
博多~小倉間の区間運転用に0系6連(R0編成)のミニ新幹線が登場したのもこの改正でした。
1 2 3 4 5 6 号車
Mc M'7 M7 M7 M'5 M'c
21-77 26-726 25-728 26-755 25-528 22-77
10-12次車置換え用に37次車が増備されました。
そして0系の最終増備38次車は10~12次車を置換え、25形2200番台の乗務員室が荷物保管庫に、業務用室が電話室に変更になりました。
2000番台のまとめ
16形 2001-2035 定員68名
21形 2001-2030 定員75名
22形 2001-2030 定員75名
25形 2001-2053 定員95名
2201-2216 定員90名
2401 定員85名
2701-2713 定員95名
26形 2001-2038 定員95名
2201-2251 定員105名
37形 2501-2542 定員38名
0系の総製造両数は3216両でした。
名古屋のリニア鉄道館に保存してある16-2034は第38次増備車です。 2014/8/12
1986年100系が登場する頃、0系は6両編成の運転区間拡大に伴い新たにR1~R20編成が追加となりました。これらの編成は
1 2 3 4 5 6 号車
21形 26形 25形 26形 25形 22形
Mc M'2 M4 M' M M'c と
21形 26形 37形 26形 25形 22形
Mc M'2 Mb M' M M'c の 2パターンがありました。
R0編成は3,4号車を差し替えてR21編成と改番しました。
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こんにちは~。モモパパです。
0系。
今見ると味があってなかなかいいデザインだと思うのですが。
最近の新幹線車両はなんだか鼻が長すぎるような感じがして・・・。
投稿: モモのパパ | 2014年12月17日 (水) 05時22分
モモのパパさま、こんばんは。
0系車輌、わたしも昔の写真を今回、掘り出してみてカッコ良かったと感じています。
700系以降は空力特性重視のためか、かっこよさはいまいちですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2014年12月17日 (水) 21時33分