« 西武 トレインフェスティバル2014 in 横瀬 3 5000系 | トップページ | 四方津を再訪 その3 豊田区のM51編成 »

2015年1月21日 (水)

通勤電車シリーズ 103系 18 横浜線の新性能化 part2

通勤電車103系シリーズ、今回も横浜線への投入で、ATC化に向けての高運転台車配置の歴史です。

103_790923
京浜東北線に投入された新製高運転台クハの103系が横浜線用の旧形車と山手線から転属した初期103系の横を発車して行きます。 1979/9/23 東神奈川

1982年11月15日のダイヤ改正で運用停止になるまで存在した駅南東に位置する研修庫、留置線が写っています。

103_06_810426
橋本付近を行くうぐいす色高運転台クハの横浜線電車 蒲田区6編成 1981/4/26

1979年、山手線に7連7本が投入され、ATC対応のクハを含む49両が東神奈川区や蒲田電車区に転入となり、横浜線の新性能化が完了となりました。山手線からの転出はすべて品川区所属の車両でした。

このときの動きを車両番号で追っかけてみると

クハ103-798が山手線への新製配置最終のクハ103であり、

クハ103-779,790  1979/8/30
            783,785  1979/9/5
            787,789  1979/9/11
            791,794  1979/9/14
            781,792  1979/9/17
            793,796  1979/9/21
            795,798  1979/9/26   を両端クハとする編成が品川区に投入され、   

その結果以下の車両が捻出されたと考えられます。   

クハ103-337,338     1975/4/25 シナ    1979/9/12 ヒナ
           -341,342     1975/5/19 シナ    1979/9/30 ヒナ
     -343,344     1975/8/5  シナ    1979/9/22 ヒナ
     -345           1975/8/21 シナ    1979/9/17 カマ
     -351           1975/7/7 シナ       1979/9/21 カマ
           -356           1975/8/26 シナ       1979/9/26 ヒナ

クハ103は-269から高運転台車となっており、1979年から大井工場でATC準備車が本格搭載改造を受けています。それらの中でATC化改造を受ける前に山手線から転出しているのは上記の番号の車両でした。

クハ103-349          1975/6/18 シナ         1979/9/9 ヒナ
     -353         1975/7/17 シナ         1979/9/13 ヒナ
     -355         1975/8/26 シナ          1979/9/26 ヒナ
     -357,358    1975/11/19 シナ       1979/10/4 カマ

一方、これらの車両は大井工場で改造を受けた後に転出しています。

モハ103/102-2         1964/5/28 イケ     1973/3/1 シナ    1979/3/3 カマ
        -5         1964/8/29  シナ                           1979/7/7 カマ
        -6      1964/8/29  シナ                           1979/3/11 シナ
        -10       1964/7/22  イケ  1973/3/1 シナ    1979/9/21 カマ
        -13,14   1964/9/10  イケ  1973/3/7 シナ    1979/9/30 ヒナ
                 -19,20    1964/10/9 シナ                           1979/9/13 ヒナ
         -21,22   1964/10/28 シナ                          1979/9/22 ヒナ
        -37,38   1964/10/7  シナ                           1979/9/26 ヒナ
        -43,44   1964/10/27 シナ                          1979/9/12 ヒナ

サハ103-13        1964/9/10 イケ       1973/3/7 シナ    1979/9/30 ヒナ
           -14        1964/9/10 イケ      1973/3/7 シナ    1979/10/4 カマ
      -21        1964/10/28 シナ                              1979/9/22 ヒナ
      -37        1964/10/7  シナ                               1979/9/26 ヒナ
      -38       1964/10/7  シナ                               1979/9/21 カマ
      -43        1964/10/27 シナ                               1979/9/12 ヒナ
       -44       1964/10/27 シナ                               1979/9/13 ヒナ

Tc-MM'-T-MM'-Tc の7編成が横浜線関係に転属となっています。

この後、1979年10月に蒲田区から東神奈川区に転属した高運転台クハもあります。

クハ103-345  1975/8/21 シナ 1979/9/17 カマ 1979/10/20 ヒナ
     -704   1977/3/29 カマ 1979/8/24 ヒナ
     -712   1977/3/15 カマ 1979/9/7  ヒナ

1980年にはATC非搭載の高運転台クハが新製される中、京浜東北線にATC付きのクハが新製され、捻出された車両が横浜線に投入されました。

クハ103-809, 816  1980/9/17 カマ  

この両端クハの編成が京浜東北線への最終新製投入となっています。

103_54_810426
同じく橋本付近を行く東神奈川区 54編成 1981/4/26

1981年6月1日に検修部門を蒲田電車区に分離し、蒲田電車区東神奈川派出所(現在の鎌倉車両センター東神奈川派出所)となりました。横浜線用の103系は全て蒲田電車区に転出しました。

1981年には中央線快速用に配置されていたATC搭載工事終了後のクハが豊田区から6両転入しています。

クハ103-311,312  1974/1/29 トタ    1981/11/11 カマ
          -313,314   1974/3/6  トタ    1981/12/2  カマ
          -315,316   1974/3/18 トタ    1981/12/6 カマ

これ以前に豊田区にはATC非搭載高運転台のクハ103最終グループが1980年4月から8月にかけて投入されています。その件は別記事にて。

にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村  鉄道コム

最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。

« 西武 トレインフェスティバル2014 in 横瀬 3 5000系 | トップページ | 四方津を再訪 その3 豊田区のM51編成 »

電車103系」カテゴリの記事

電車70/72系」カテゴリの記事

コメント

B767−281様お早うございます。79年頃から101系の廃車が本格化し、103系の動向ともからんでなかなか複雑になっていった記憶があります。中央線に暫定的に入っていたクハ103−311〜316は、蒲田の初期車とトレードされ中間は新車で両端が旧といった編成になりました。(クハ103−47などだったか?)またこれも確か?と思うのですが、蒲田にスカーブルーで新製された高運クハが、中間車も含めて京浜に入らず横浜線に入って驚いたように思い出します。編成表でもチェックするばわかるかもしれませんが。とにかく面白い時代でした。ではまた失礼いたしました。

こんにちは~。モモパパです。
僕的には103系の横に写ってるチョコレート色のゲタ電が気になります。
この車両は旅客扱いしてなかったのかな。
ゲタ電改造の試験電車かな。

細井忠邦さま、モモのパパさま、おはようございます。

昭和50年代中期、まさに101系にラストシーズン、103系は顔の付け替えの真っ最中という感じでしたね。わたしもあの当時、横浜線には数度くらいしか撮影には行ってませんが、旧形車から103系初期車、そして高運転台車へと短期間の内に替わっていったのを憶えています。

モモのパパさま>あの写真のクモハ73はまだ現役バリバリで、まさに最後のご奉公をしていた時期でした。

B767しゃん、おはようでごんす(^◇^;)お邪魔致しますm(_ _)m横浜線にも(‼︎)ついに103系のウグイス色の高運転台車が登場しましたか‼︎

マスダっち1971さん、おはようございます。

私はクハ103-269以降の高運転台車は中央線特別快速用のオレンジ以外、最初に配置された線区に最後までいたのかと思っていたのですが、京浜東北線~横浜線のATC化で転属していたことを今回初めて知りました。

まさに103系カオスの時代に突入した感じですね。

B767しゃん、おはようでごんす(^◇^;)お邪魔致しますm(_ _)m横浜線に103系のウグイス色の高運転台車が登場したら…それまで走っていた103系・非冷房車の低運転台車のその後が気になりますな。廃車になったのか、他線区に転属になったのかが。この頃の横浜線っちゅうのは…まだ単線の所もあったんすか⁉︎

マスダっち1971さん、おはようございます。

103系の低運転台車、東神奈川区や蒲田区に配置されたものは、1984年の蒲田~大船間でのATC使用開始までに、仙石線や中央線(青梅・五日市線)、総武中央緩行線や関西に転属しているようですね。

複線化に関しては1967年頃から北へ向かって工事が進められ、1988年3月6日相原~八王子の複線化が完成し、全線複線化されました。同年9月22日から205系が走り始めています。

横浜線の編成札ですけど、青は東神奈川でオレンジが蒲田の筈ですが。
で、横浜線に冷房車が登場して何故か横浜線だけ冷房車が含まれた編成は編成番号札の裏にもう1枚青い冷房車札が掛けられ表面から見るとオレンジの編成番号の下に冷房の文字が見える様にしてました。

すっごい遅いレスですがご参考迄。

うぐいすさま、はじめまして。

そういうことがあったのですね。
非常に興味深い情報、ありがとうございます。

山手線から横浜線への転出。よくよく見ると高運転台ATC車が高運転台ATC車を玉突きで押し出して横浜線へ投入という現象が起きていますね。色も同じですから意味のある動きなのだろうかと思ってしまうところです。

kaipan さま、こちらにもありがとうございます。

今だったら、最初から横浜線に新車を投入していたかもしれませんが、あの頃の国鉄の考え方では山手線に新車、横浜線は山手線からの玉突きというのが基本だったのでしょうね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 通勤電車シリーズ 103系 18 横浜線の新性能化 part2:

« 西武 トレインフェスティバル2014 in 横瀬 3 5000系 | トップページ | 四方津を再訪 その3 豊田区のM51編成 »

カテゴリー

2025年4月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
フォト
無料ブログはココログ

日本ブログ村

  • 日本ブログ村