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2015年1月 2日 (金)

40年ぶりの梅小路蒸気機関車館 4 8630号機

2014年8月10日の梅小路機関車館訪問、今回は8620形式の8630号機です。

8630_740930_2
       1974年訪問時の写真 この時点で満60歳

8630号機は672両量産された8620形式のなかでも11番目、1914年製造の機関車です。製造は汽車会社で、JR九州の58654と並んで2機の動態保存機の1機です。

8630_140810_2
今回はDE10とともに庫内にいました。

沖田祐作氏の機関車表のデータを引用すると、

8630      汽車製造大阪工場=129       1914-06-27(6/26?) S46.75t1CT(1067)
   車歴;1914-06-27 製造→ 納入;国鉄;8630→1914-06-00 配属;品川→
      1914-07-20 使用開始[神管達696];神戸局→ 大宮→
      1926-12-18 発(12/18 着)千葉→1928-04-17 発(4/17 着)借入;銚子分庫→
      1928-04-20 発(4/20 着)返却→1930-05-06 発(5/6 着)成田→
      1933-04-13 現在;安房北條事故? →1934-11-23 発(11/23 着)安房北条→
      1938-12-28 発(12/29 着)借入;尾久支区→1939-01-05 田端発(1/6 着)返却→
      1939-05-29 発(5/31 着)常陸大子→1952-12-02 発郡山工場にて乙修施工→
      1952-12-08 発(12/8 着)平→1955-08-01 現在;平→1967-09-29 水戸→
      1968-10-03 平→1970-03-27 付(3/26 付郡山工場出場3/26 水戸発?水戸発は
      書類上の処理か)弘前→1972-08-25 動態保存整備のため土崎工場入(1972 年廃車の78627 号
      より小工デフK-7 形を移植= 思うに移植されたのはデフだけではない可能性を見る 梅小路収容は
      第一義的には動態保存であり現在梅小路にある現車は運転室が後期型のものを装備していて特徴的
      なS 字の初期型ではない この運転室の変更は何時行われたのか公表されたものはないがデフを交
      換されたときにデフだけではなく後期型のボイラーを含む上回り全体を取換えられてしまったので
      はないかと邪推している)→1972-09-13 土崎工場発→1972-09-14 付梅小路→ 小工デフ撤去→
      1979-03-28 廃車;梅小路→ 保存;京都府「梅小路機関車館」;8630→
      1989-10-13 借入;宮原客車区→1989-10-17 返却(最終走行距離=4,124,177㎞動態整備以前)

このデータにもありますが、8620や9600の運転室下部はS字のカーブを描くラインを持っているのが特徴ですが、現車はそのS字ラインを失っているようです。

8630_140810_6
写真からも分かるように当日は台風の接近でまさに叩き付けるような雨でした。

入館後の1979年に車籍を無くしており、営業路線走行は出来ませんが、館内の線路上を「スチーム号」として走行することは可能です。2006年に蒸気機関車群、関連施設とともに、準鉄道記念物に指定されています。

8630_140810
現在、満100歳。 釜に火が入っています!
さすがの大雨でスチーム号の運転は中止、HMを付けての撮影となりました。

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コメント

B767ー281様こんにちは。86のあのS字が大正の古典機らしくていいのですがね。もしかしたら動態にするための改造だったのですかね。残すなら原型が大切だと思います。名古屋のモハ63はその点凄いと思います。まだ写真でしかお目にかかっていませんが、ゾクッとします。(笑い)失礼しました。

クハ415-1901さん、あけましておめでとうございます。
どうぞ、本年もいろいろ勉強させてくださいね。
よろしくお願いします。

さて、梅小路の8620ですが、今年で満100歳とはおめでたいですね。
今でもスチーム運転が可能というのがうれしいですね。
クハさんの40年ぶりの訪問というのも凄いなあと思いますが、
86の姿が40年前と変わらずに整備されているのがうれしいところです。
それとデジカメの描写技術も凄いなあと思いました。
それにしても、100年前というともはや大正時代になるのですね。
まさに昭和は遠くなりにけりです。

明けましておめでとうございます。モモパパです。
今年もよろしくお願いいたします。
8620形。
9600形と肩を並べる大正蒸気の名機ですね。
やはり保存機は少ないのかな。

細井忠邦 さま、おはようございます。

8630の改造、真の意味はなんだったのでしょうね。キャブの下のラインがS字だと何か不都合があったのか、あるいは何かのトラブルでキャブを交換した際にそうなったのか、知りたいですね。
名古屋の63とはリニア館の展示車ですね。わたしも昨年夏にみましたが、しっかりサボは三鷹でした(笑)。

やぶおさま、明けましておめでとうございます。

本年も宜しくお願い致します。100年を越えて、釜に火が入っている機関車となると、86位しか無いのかなと感じます。
これから蒸機の動態保存がどれくらい続くのか分かりませんが、今の状態を継続して行くと150歳とかいった機関車も出てくるのでしょうね。

技術を伝承して行くことは大切ですね。

モモのパパさま、明けましておめでとうございます。

昨年は本当にありがとうございました.本年も宜しくお願い致します。

8620形の保存、調べて見ると
動態が2機 梅小路とJR九州
静態 8620 (青梅鉄道公園) 48624 ( 北海道 河東郡音更町 大通交通公園) 48640 (弘前市 大字新里字東里見 弘南電鉄新里駅) 48647 (西臼杵郡高千穂町 下野赤石2221-2 トンネルの駅) 48650 (三次市 三次町1691-4 三次町文化会館) 48696 (大牟田市 昭和町163 延命公園内市立動物園) 58623 (豊川市 穂ノ原 日本車輛豊川製作所) 58680 (茂原市 萩原2 萩原交通公園) 58653 (佐倉市 六崎 高崎川南公園) 58685 (仲多度郡多度津町 栄町 JR四国多度津駅前) 68691 (山形市 十日町4-1 第二公園) 68692 (徳島市 徳島町城ノ内1 徳島中央公園) 78626 (遠賀郡遠賀町 広渡 総合運動公園コミュニティーセンター) 78653 (西津軽郡深浦町 大字舮作字鍋石226-1 ウェスパ椿山駅前) 78675 (五條市 新町 歴史民族史跡公園) 78693 (郡山市 菱田町1-19 JR東日本 郡山総合車両センター) 88622 (壱岐市 芦辺町国分東触 国分消防署前) で、あと動輪などのパーツの展示もあるようです。
こうしてリストするとまた観に行きたくなりますね(笑)。

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