高崎鉄道ふれあいデー その5 八高線全線開通80周年 特別塗装
2014年10月18日の高崎鉄道ふれあいデー、4台の茶色の機関車の後は、八高線全線開通80周年を記念して、登場したキハ111,112-204の特別塗装車両について触れようと思います。
キハ111-204+キハ112-204 八高線全通80周年塗装 2014/10/18 高崎鉄道ふれあいデー
キハ100系気動車は老朽化したキハ20系、キハ45系などの置き換えとローカル線のサービス改善を目的として1990年3月10日に北上線でキハ100形、釜石線、山田線でキハ110形量産先行車がデビューしました。製造は富士重工業・新潟鐵工所でした。
車体、台車の軽量化と高出力直噴式エンジン、高効率液体変速機の組み合わせにより、電車並みの性能を有しており、ブレーキシステムも応答性の高い電気指令式を使用しています。連結器の形状も在来車とは異なるため併結が出来ません。
エンジン DMF14HZA (カミンズ製NTA-855-R4、連続定格出力 420PS/2000rpm) 1台搭載
変速機 DW14A-B
速度向上により、時間短縮が実現し、冷房装置搭載で旅客サービスが向上しました。また冬場の車内温度保持のため、客用ドアは半自動方式とし、ドア横に開閉スィッチが設置されました。
車両形式は
片運転台 20m級車体 キハ111形 同トイレ無し キハ112形の2両一組
両運転台 16-17m級車体 キハ100形
16m級車体 キハ101形 (左沢線用)
20m級車体キハ110形
キハ110,キハ111+112形200番台はキハ110が50両、キハ111+112が21編成製造されました。但し、キハ110形14両とキハ111+112編成3本は秋田新幹線工事に伴う田沢湖線改軌で田沢湖線特急「たざわ」の運転が出来なくなった代替措置として北上線経由で運転された特急「秋田リレー号」に使用された300番台からの改造車です。
200番台車は羽越本線、磐越西線、八高線、飯山線、陸羽東線、陸羽西線、米坂線に投入され、2011年3月の東日本大震災で電化設備が損傷し、205系の運転が不能となった仙石線陸前小野~石巻間でも運用されるようになりました。
2014年の気動車配置データでは
キハ110
高タカ 207 208 209 210 218 219 220 221 222
仙ココ 237 238 239 240 241 242 243 244 245
新ニツ 201 202 203 204 205 206 211 212 213 214 215 216 217 223 224
長ナノ 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236
キハ111,112
高タカ 204 205 206 207 208 209
仙ココ 213 214 215 216 217 218 219 220 221
新ニツ 201 202 203
長ナノ 210 211 212
この白地に赤帯の塗装はかつて八高線で活躍していたキハ38形気動車の塗装を再現したものとのことです。
残念ながら八高線時代のキハ38形の写真はありませんので、久留里線で活躍する姿を載せます。 キハ38 1 2009/2/15 木更津
八高線は南から1931年12月10日、八王子~東飯能間が八高南線として開業し、小宮駅・拝島駅・東福生駅・箱根ヶ崎駅・金子駅・東飯能駅がその際に開業しました。さらに1933年4月15日には東飯能 - 越生間が延伸開業し、高麗川駅・毛呂駅・越生駅が開業しました。そして1934年3月24日、越生 - 小川町間が延伸開業し、明覚駅・小川町駅が開業しました。
一方、北からは1931年7月1日、倉賀野駅 - 児玉駅間 が八高北線として開業し、群馬藤岡駅・丹荘駅・児玉駅が開業しました。そして倉賀野駅 - 群馬藤岡駅間に小野信号場が新設されました。この信号所は高崎線との分岐点に設置されたもので、後に北藤岡駅が新設され、信号所は同駅構内に統合されました。1933年1月25日には児玉駅 - 寄居駅間が延伸開業し、松久駅・用土駅・寄居駅が開業しました。
1934年10月6日、小川町ー寄居間の延伸開業で全通となり、八高線と改称し、竹沢駅・折原駅が開業しました。
ちなみに全通80周年記念のHMは205系3000番台83編成も掲げて走っていました。 2014/11/8 八王子
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コメント
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B767−281様今晩は。八高線のキハ38ちょっと懐かしいです。八高線に健在のころ職場が昭島にありましたので、もう時効ですが本来は昭島〜立川〜豊田の通勤ルートですが、キハ38に乗ってみたかったので帰りがけに昭島〜拝島〜八王子〜豊田といってみました、一発でキハ38が登場‼️しかし冷房車とは言え冷房の効きの悪いこと。そう言えば急行のキハ58に乗った時にも165系よりかなり冷房の効きが悪いと感じました。MGの能力なのでしょうか。自分でも調べてみたいです。またまたシュールなネタで失礼いたしました。
投稿: 細井忠邦 | 2015年1月 4日 (日) 21時34分
細井忠邦さま、こんばんは。
そうでしたか、わたしも大学や大学院時代は東京でしたので、正月休みなどはちょっと旅をしたくて八高線に乗りに行ったのを憶えていますが、いつもキハ35だったように思います。
かつては国分寺も拝島も西武と国鉄の間に改札口など無くてフリーで通り抜けられましたね。ですからぐるっと回って乗車なんてこともありましたね(笑)。
確かに気動車の冷房というのは効きがいまいちだったのを憶えています。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2015年1月 4日 (日) 22時45分
こんにちは~。モモパパです。
八高線の車両も変わりましたね。
僕が乗った頃はキハ30系が走ってましたよ。
投稿: モモのパパ | 2015年1月 6日 (火) 05時08分
モモのパパさま、こちらにもありがとうございます。
わたしもキハ30やキハ35のは知っていた頃の記憶がメインだったものですから、全く同感です。さらに八王子~高麗川間は川越線と併せて電化されていますからね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2015年1月 6日 (火) 06時00分