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2015年1月26日 (月)

San Diego Lindbergh空港でのSpotting プロローグ

2014年7月29日から、2015年1月1日の記事まで23回に渡ってニューヨークイサカへというタイトルでシカゴ、ニューアークなどでスポッティングした旅客機など現代アメリカの旅客機事情について記事にしてきましたが、今回から2000年から2010年1月、さらに2015年1月に訪問したサンディエゴ・リンドバーグ空港で撮影した旅客機について触れようと思います。

From_the_air_150108_san_diego
San Diego Lindbergh空港にアプローチするJL066便から撮影した空港などの風景 2015/1/8    地図はこちら

Code: IATA; SAN         ICAO: KSAN          FAA LID: SAN

空港の所在地はダウンタウンから3マイル(4.8km)でかなり近く、公共交通機関はMTS(Metropolitan Transit System)が運行するバス(Route 992)があります。

992_bus_150113_santa_fe_depot
現在、空港とダウンタウンを結ぶ公共交通機関はMTSが運行するバスです。
2015/1/13 Santa Fe Depot

料金は市内料金と同額(片道$2.25)です。TrolleyのGreen LineやCoasterも近くを通っており、空港への延伸計画もあるようです。

1000_x3_021103_middle_town
左手前が空港の滑走路端になり、TrolleyのMiddle Townの駅を発車する1000形3併結が見えます。 2002/1/13

Spirit_of_st_louis_150111_asm San Diego Air and Space Museumのエントランスに展示されているSpirit of St. Louis のレプリカ 2015/1/11 本物はWashington DCのNational Air and Space  Museumに。

空港の開港は1928年8月26日のことで、飛行家Charles Augustus Lindbergh (1902/2/4~1974/8/26)1927年5月20日にスピリットオブセントルイス号(Ryan NYP)でニューヨーク・ロングアイランド飛行場からパリ・ル・ブルージェ飛行場まで大西洋単独無着陸飛行に初めて成功した際に元々、San Diegoで飛行試験を行ったという史実にちなんでLindbergh Fieldと名付けられました。

歴史的にはこちらの方が有名かも知れませんが、Spirit of St. Louis号を製造したのがRyan Airline Companyでこの会社が1925年4月19日にT. Claude Ryan と Benjamin Franklin "Frank" MahoneyによってSan Diegoで設立されていたのですね。

空港としては元来アメリカにおけるグライダーの設計や飛行訓練の場所として有名でした。
1930年にロサンゼルスとの間に定期航空郵便機が就航、1934年にInternational Airportとしての地位を獲得しています。1937年には空港のとなりに米国沿岸警備隊の基地が置かれています。1942年には軍が接収し、大型爆撃機の基地となっています。戦後の1949年にはケニー・フリードキンにより、Pacific Southwest Airlinesが設立され、サンディエゴが拠点となりました。最初の旅客便はリースしたDC-3による、SAN~BUR(バーバンク)~OAK(オークランド)でした。PSAは全米で最初の大規模格安航空会社であり、現在はダラスを本拠とするSouthweat Airlinesがこの航空会社を参考に此所をハブにしています。1987年US  Airwaysに吸収合併され、消滅しました。バルボア公園にあるAir and Space Museum にPSAのコーナーがあります。

Psa_150111_asm        
       PSAのロゴ Air and Space Museum 2015/1/11

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歴代のCAの制服も展示されていました。

Psa_memory_150111_asm
PSAに関してはSan Diegoを拠点にした航空会社というばかりでなく、1978年9月25日、182便Boeing 727-200がLindbergh空港着陸直前にセスナ機と空中衝突した事故1987年12月7日、1771便のBAe146が機内清掃員の機内でのトラブルで墜落した事故を起こしており、それらの事故、事件で犠牲になった方々を追悼する展示もありました。

最初のジェット旅客機による便は1960年、American AirlinesUnited Airlinesによって開設されたPhoenixとSan Fransico便で機材はともにBoeing 720でした。

RWYは9/27 の東西方向で1本、長さは2865m アスファルト塗装です。
滑走路が一本の民間空港としてアメリカ国内で最も交通量の多い空港で年間1700万人の乗降客があり、大規模民間空港としては全米で最も狭い空港でもあります。

西海岸の空港のうち、LAXとSANは東側からのアプローチがメインで、SFOは海側からのアプローチがメインのようですが、SANの場合、ダウンタウンの高層ビル等があるため、RWY27アプローチの場合、滑走路の進入端が通常より中に移動しているそうです。

オリジナルターミナルは空港の北の端にあり、1960年代まで使用されており、現在は貨物機が駐機しているのが見えます。現在はターミナル1,2,コミューターターミナルの3つのターミナルがあり、ターミナル1は1967年3月5日に、2は1979年7月11日に、コミューターターミナルは1996年7月23日にオープンしています。

030115_san_diego_ap
空港の敷地がそれほど広くないので管制塔も小振りです。 2003/1/15

現在乗り入れている航空会社はアメリカ国内ではAlaska, Allegiant, American, Delta, Frontier, Hawaiian, JetBlue, Seaport, Southwest, Spirit, Suncountry, United, US Airways, Virgin America、アメリカ以外ではAir Canada, British Airways, JAL, Volaris, Westjet、貨物便ではDHL, FedEx, UPSなどです。

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旅客機」カテゴリの記事

コメント

こんにちは~。モモパパです。
歴史ある空港なんですね。
Spirit of St.Louisのレプリカも置いてあるんですか。
歴代CAの制服も時代を感じさせますね。

モモのパパさま、こちらにもありがとうございます。

空港の歴史と博物館の展示が見事にシンクロしている感じもいたしました。

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