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2015年1月10日 (土)

速報 San Diego便り その2 San Diego Trolley

San Diegoに到着し、時差の調整や仕事の方の準備に追われてまだ外出はしてませんが、今回の記事ではこちらではSan Diego Trolleyと呼ばれているLight Railについて触れようと思います。

150108_santa_fe_depot
現在のSan Diego Trolleyの路線図 2015/1/8 Santa Fe Depot

1981年7月26日にアメリカにおける第二世代のLight Rail Systemの一番手として開業しました。運営しているのはSan Diego Trolley, IncでSan Diego MetropolitanTransit System (MTS)の一部門です。

現在は、上の写真のようにBlue Line, Orange Line, Green Lineの3線からなっており、軌間は1435mmの標準軌、電化方式は600V 直流電化、沿線には53駅、総延長53.5miles (86.1km)となっています。また火・木曜日と週末にビンテージ車両が走るSilver LineがDown Townの周回線(12th & Imperial Transit Centerから)に設けられており、そちらも人気を集めているようです。

車両は開業時から1989年までに導入されたSiemens-Duewag U2と呼ばれるカナダのエドモントン(Edmonton Light Rail Transit)やカルガリー(C-train)、もしくはドイツのフランクフルトのU-Bahnで使用されているのと同型の1000番台1993年に導入されたSiemens SD-100と呼ばれるC-Train, Edmonton LRT, デンバーのLight Railと同型の2000番台、そして2004年から導入されたfull-size Siemens S70と呼ばれるHouston METRORailやパリのT4(Avanto)を走るタイプと同型の3000番台、さらにS70の増備でStreet Car Lengthの4000番台が活躍しています。

これまでの11回の訪問でこの赤い電車とSantafe Depotで見られるAmtrakの車両やCoasterの車両はかなり写真を撮っているのでそれらを紹介して行こうと思います。そして今回の滞在中にこれらの車両が今どうなっているかの現状の報告もできればと思います。

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正面から見た顔つきは電車というよりはむしろバスを彷彿させる1000形 Siemens-Duewag U2 1065 2003/1/13 Santa Fe Depot付近

1000形は最盛期71編成活躍していましたが、後継車両の増備などでスペインのMendoza線などに売却され、現在残っているのは31編成だそうです。これまでに標準色以外に、いろいろな特別塗装のラッピング車両が登場しました。

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1000形の次に導入されスタイルは角張り、どこか日本のEH200と似ている2000形 Siemens SD-100 52編成導入されました。 写真はそのトップナンバー 2009/1/14 Old Town こちらもラッピング車両を数編成、見かけました。

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2004年から導入された3連接車体の3000形 11編成導入されました。 full-size Siemens S70 2007/1/14 Santee Transit Center

この車両はGreen Lineでしか見かけないなと思っていたのですが、その理由は車長が長すぎで3連併結で運用するとDown Town以南の路線などではプラットホームの長さが短くなるようで、そのために車長の短い次の4000番台が導入されたようですね。

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4018 今回の空港からホテルまでの道中で見かけた4000形 Streetcar length Siemens S70 現在65編成、導入されているとのことです。 2015/1/8 America Plaza

他都市の同型車として、これまで訪問して撮影した車両ですが、

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1111 DenverのLight Rail 2002/8/5 Union Station in Denver

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パリのT4線 Avanto 2009/9/19 Aulnay-sous-Bois

San Diegoは晴天の日が多く、晴れればカリフォルニアの青い空に赤いボディの電車が映えます。

料金は1回の乗車で$ 2.50ですが、One Day Pass $ 5.00や数日分のPassを購入すれば一日中乗り放題なので、距離に関係なくRidingを楽しむことができます。また、MTSはドイツなどと同様に信用乗車方式を取り入れており、通常は切符のチェックがありませんが、抜き打ちで係員が乗り込んできて切符のチェックを行う方式を採っており、きちんと切符を購入して乗らないと大変な罰金をとられるようです。

San Diego Trolleyの面白い点は、電車の走らない夜中 (午前2時から3時半までの間)にディーゼル機関車牽引の貨物列車が走っていることです。実物は見たことがありませんが、Orange Lineの終端のEl Cajon付近には貨物線との連絡線があり、そこからOrange Line~Blue Lineを経由してSan Ysidroとを結ぶ貨物列車が走っているそうで、運営はSan Diego and Imperial Valley Railroadが行っているとのことです。

こちらはこれから1月9日がスタートです。プログラム上は参加登録だけなので、今日は早速、出歩いてみようかと思います。

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コメント

こんにちは~。モモパパです。
この鉄道は日本で言う専用軌道を走る路面電車みたいなものですかね。
知らなかったもので。

B767ー281様 日本時間にておはようございます。B787無事ご到着お疲れ様でした。さてトロリーいいですね。何しろ地上を走っているから交通弱者に優しいですよね。日本でももっと普及しないかな?と思います。さて1000番台の車両、見たことがあるな?と思ったら京急600に似てませんか?バスにも見えますが、湘南顔っぽい感じもします。では引き続きお気をつけてご活躍くださいませ。

モモのパパ様、こちらにもありがとうございます。

そうですね。専用軌道部分もあり、Down Town付近では併用軌道ありでなかなか楽しい電車です。

細井忠邦さま、こんにちは。

787のフライト、確かにバッテリートラブルなど無くて良かったです(笑)。

私もトローリーが日本で普及しないのはなぜかなと思います。つくばなどでも南北にトローリーで結ぶ計画があるとは聞いているのですが、早く実現すれば良いのにと思います。

1000形が京急600に似ているとのお話、確かに二枚窓がアンバランスに大きい点が似ているのかも知れません。愛嬌がある顔つきをしていますね。

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