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2015年1月17日 (土)

速報 San Diego便り その4 Amtrakについて part3

1月16日、午後4時過ぎ、San Diego Lindbergh空港から11時間のフライトで無事、成田空港に到着し、午後7時前に自宅に戻りました。

San Diego Santa Fe Depot駅で見たPacific Surflinerの編成について、過去2回の記事で触れて参りましたが、今回は今までのスタンダードから外れる珍編成です。2つの例があります。

最初は客車はいつもの2階建て客車なのに、機関車がF59HIでないケースです。機関車はGE P42DCという他の路線でAmtrakを牽引している標準タイプの機関車で184号機でした。

Ge_p42dc_184_150114_santa_fe_depot4
184GE P42DC Phase IV ペイント 2015/1/14

GE P42DCはGEトランスポーテーション・システムが開発した旅客用電気式ディーゼル機関車 ジェネシスシリーズの2代目に当たる機関車でV型16気筒ディーゼル機関出力4250HPを搭載し、最高速度は110mph (177km/h)を出せる機関車です。
Surflinerの2階建て客車と較べると背が低いため、機関車と客車の間に大きな段差が生じています。

もう一つの例は、機関車も客車も異なるケースで、機関車は上記と同じGE P42DCですが、客車はAmfleet IHorizon Fleet Cafeの客車からなり、しかも通常の6900番台の制御客車の代わりにEMD F40PHタイプの機関車から動力ユニットを取り除いて制御荷物車とした車両を機関車の反対側に連結した珍編成です。

まず機関車はGE P42DCの44号機です。

Ge_p42_dc_44_150113_santa_fe_depot
2015/1/13

スタイルは上の184号機と同じですが、塗装パターンが異なります。この塗装はPhase Vbペイントと呼ばれているようです。編成を見て分かるように、円いカーブを描いている客車と四角い客車が繋がり、最後は2階建て客車と屋根の高さが同じ元EMD F40PHM-2C機関車のため、何とも不揃いな編成となっています。

81547_150113_santa_fe_depot2
機関車の次のBusiness Class CarはAmfleet Iの81547

81547はステンレス車両で有名なBudd Railcar製で1970年代中期に製造されものです。Regional Businessclassとして短距離用の設定のようです。

82560_150113_santa_fe_depot
2両の角形車体の客車の先につながる普通車Coachは82560 82570 82710で台車が

82560_150113_santa_fe_depot3
この写真のように非常に特徴的です。

一方、角形の車体はHorizonタイプでBombardier Transportationの製造で全部で104両製造され、86両がCoachタイプ、18両が食堂車タイプでした。

58108_150113_santa_fe_depot
58108 Club Dinette と表記されており、全室食堂タイプの車両です。1989年4月から投入されているようです。

54552_150113_santa_fe_depot
54552 Coachclassと表記されていました。これら2両はイコライザ方式の台車です。

F40phm2c_npcu_90208_150113_santa_fe
そしてなんと言っても一番ユニークなのがこの車両で、Santa Fe Depotでは後で紹介する予定のCOASTER牽引機でもお馴染みのF40PHM-2Cタイプの機関車から動力ユニットを除いて荷物室にし、制御客車的(NPCU)に残された90208号機です。
元は#208でしたが、Non-Powered Cab Unit (NPCU)化した車両は頭に90を付ける符番方式だそうです。

この列車が折り返し発車して行くシーンも見ていましたが、先頭車からは何も音も無くそろそろと走り出すのが印象的でした。

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コメント

クハ415-1901さん、サンディエゴレポートを楽しく拝見しました。
飛行機の話題から始まり、トロリーそしてアムトラックと、
出張とはいえ、趣味と実益を兼ねたご旅行・・・さぞ堪能されたことでありましょう。

飛行機の朝食が日本時間で0時ごろ出されるとはびっくりです。
スープストックはこんなところでも商売をしているのですね。

トロリーラインは、やはりあの復刻車がたまりません。
異国のまったく縁もゆかりもない車両なのに大いに心が動きます。

アムトラックは図体が大きいですね。
車両というより、まるで長屋が立ちはだかったいるよう・・・その圧力に圧倒されます。
平屋建ての車両も見えましたが、スマートさからいうとやはり平屋建てでしょうか。
私は恥ずかしながら国際線の飛行機は若いころの新婚旅行以来のご無沙汰です。

B767ー281様お疲れ様でした。アムトラック、平屋の客車とこちらの機関車の方がよりアメリカと言う感じがします。アメリカでもより鉄道が復権していくといいな、と思っています。いつも楽しみにしております。

やぶおさま、おはようございます。

今回、2010年の1月以来、5年ぶりのこの時期のサンディエゴでしたが、以前に較べてまず大きな変化は直行便が開設されて乗り換え無しで往復できたこと、これは随分気分的にも身体的にも楽になりました。
そしてBlogを書くようになってから初めての訪問でもあり、いろいろと背景を調べることでいままでさらっと見ていたものの実態がよく分かるようになりました。
まだ、こちらでは報告していない博物館訪問記もありますので、いつものように続けて行こうと思います。

細井忠邦さま、おはようございます。

アメリカの中でも鉄道が旅客輸送に活躍しているのは東海岸のボストン~ワシントンDCとこのカリフォルニア地区と聞いております。

今後、日本の新幹線などの技術が導入されるのか、あるいはヨーロッパの高速鉄道技術が導入されるのか、どう変化して行くかも楽しみです。

こんにちは~。モモパパです。
お帰りなさいませ。
お疲れのことでしょう。
僕、アメリカ本土には行ったことありませんが一度訪れたいなと思ってますよ。

モモのパパさま、おはようございます。

やはり、機会があれば是非行かれるべきかとおもいます。

いろいろなものを見て、普段日本で見ていることとこうも違うのかということを知ることも大切かと私も海外に行くたびに感じています。

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