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2015年2月20日 (金)

1989年のDüsseldorf Airport その26 イベリア航空のDC-9

1989年初夏、当時西ドイツDuesseldorf空港で撮影した旅客機の話題、今回はイベリア航空のDC-9の話題です。

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EC-BIU cn 47314 ln 279 McDonnell Douglas DC-9-32 1989/5/4 DUS

イベリア航空といえばかつて成田にも就航していた航空会社でスペインのフラッグキャリアーでもあります。首都マドリードを本拠地とし、設立はIberia, Compañía Aérea de Transportes として1927年6月27日に世界でもかなり初期に誕生した航空会社です。最初の飛行は同年12月14日でした。操業開始から1年以内にスペイン政府が出資し、マドリード~バルセロナ間の郵便飛行も手がけています。その後、スペイン内戦(Civil war)の時期,航空会社はMiguel Primo de Rivera独裁政権の支配下に置かれますが、1944年9月30日国営化され,内戦で荒廃したスペインの産業を復興させる産業機構(INI:Instituto Nacional de Industria)の一部になりました。
1946年にはDouglas DC-4を使っていち早くヨーロッパと南米、マドリード~ブエノスアイレス間に就航させます。1953年のアメリカとの協定(Pact of Madrid)ではスペインの外交的孤立が解け、 アメリカ国民がビザなしでスペインに入国できるようになり、1954年のモントリオールにおける国際航空博覧会での条文修正によって多くの人々の行き来がチャーターフライトなどによって活性化されました。

1980年代後半から1990年代にかけてスペイン内の他の航空会社、Aviaco, Viva Air, Binter Canarias and Binter Mediterraneoや南米のAerolíneas Argentinas, Viasa や Ladecoと提携することで利益を上げ、1987年にはLufthansa, Air France, SASと協力してAmadeusという発券システムも立ち上げました。1998年11月30日、それまで唯一南回り、ヨーロッパ線を運航していましたが、この日を以て日本路線から撤退しました。

1999年にはBA, Americanなどが主導する航空連合Oneworldのメンバーにもなりました。

2001年4月3日に民営化され、2006年にはMadrid Barajas空港の新ターミナル4がイベリア航空のターミナルとなりました。
2008年7月、BAとの合併計画が発表され,2010年4月に合併し、10月6日からBA, AA, Iberiaによる共同運航の大西洋横断便が就航しました。2011年1月21日、この合併は新たな航空会社連合 International Airlines Group (IAG)へと進みました。

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EC-BQU cn 47447 ln 563 DC-9-32 1989/5/7 DUS

今回は2機のDC-9-32が登場しました。Iberia航空が保有したDC-9のFleetを調べてみると

Iberia_airlines_dc9_fleet
表1 Iberia航空 DC-9 Fleet List Planespotters.netから

上記の表のように最初、-10タイプをオーダーした様ですが、発注を切り替え-30タイプにして、47機使用しています。

Ecbiu
EC-BIUの登録記号を付けたcn 47314の機体はIberia航空から以前,紹介したViva Airに移り、その後は貨物機としてAirbone Expressで活躍し続けました。

Ecbqu
一方、EC-BQUの登録記号を付けたcn 47447の機体はアルゼンチンの航空会社AUSTRALのFleetに加わりましたが、2000年にリタイアしています。
どちらもイベリア航空在籍当時はCiudad(City)の名前が愛称として付けられていました。

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旅客機 Douglas DC-9/MD-80 series/MD-90/Boeing 717」カテゴリの記事

コメント

こんにちは~。モモパパです。
DC-9といえば機体後部につけられたエンジンが特徴ですね。
僕はいまだ生で見た事ないのですが。

B767−281様 お早うございます。イベリアですか。成田でDC10を撮った記憶がありますが、A340になって撮影に行こうかな、と思っていたらすぐに来なくなってしまいました。先頃バージンアトランティックも来なくなったそうですし(こちらは沢山撮影してますが)ヨーロッパの経済もあまり芳しくないようですね。さてDC9、最後はB717−200まで進化し、寿命の長い機体ですね。ダグラスらしく堅実で好きです。日本で言えばJASのMD90(DC9−90)が、JALに引き継がれ、引退後全てデルタに移籍し第一線で活躍しているのが凄いと思います。朝からお邪魔いたしました。

モモのパパさま、こちらにもありがとうございます。細井忠邦さま、おはようございます。

DC-9といえば、かつて日本でも東亜国内航空が飛ばしていましたね。赤と緑の塗装の機体で、その後MD-80シリーズとなって、さらにMD-90黒澤レインボーカラーになりましたね。細井さまが仰っているB717-200が最終形で、まさか合併後、Boeing717になるとはでしたね。

イベリア航空、確かにA340を導入した頃、成田から撤退したのですね.私も良く憶えています。ノースウエスト~デルタ系はダグラス大好き航空会社と云った感じですね(笑)。

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