水郡線営業所公開 その4 マルチプルタイタンパー
2014年11月30日の水郡線営業所の公開、今回はマルチプルタイタンパーの話題です。
東鉄工業 4007号機 2014/11/30 常陸大子
通称、「マルタイ」と呼ばれている保線用機械で、鉄道イベントでは数多く展示され、その作業風景の実演も観られることがありますが、水郡線営業所の公開では、車内の見学もありました。
展示されていたのは東鉄工業の機械で4007号機でした。
車内に入ると同社のマルタイ更新の歩みが紹介されており、2005年から2011年までに導入された機械の写真が示されていました。
東鉄工業は鉄道の輸送力確保を目的として,鉄道省の指示で1943年に国策会社として設立された会社で、戦後は鉄道以外の事業にも進出しています。
線路事業ではJR東日本管内の線路メンテナンスの約3割を担っており、メンテナンスのみならず新幹線、高速道路、マンションなどの工事でも施工実績を持っています。2012年3月末時点でマルタイは16台保有しています。
機械を製造しているのはオーストリアのプラッサー&トイラー(Plasser & Theurer)社で本社はウィーンに工場はリンツにあります。こちらは1953年に設立された会社で創業当時は9人のスタッフだったそうですが、現在は世界104カ国に輸出実績を持っています。
操作盤 モニター画面で確認しながら,ハンドルやペダルを操作する方式でした。
オーストリア製の機械でも表示はドイツ語ではなく、すべて日本語表記になっており、線路幅も日本の狭軌に対応したものになっているのかと思います。
なんといっても一番凄かったのが、実際にバラストを踏み固める操作を目視とカメラからの画像を確認しながら進められる点でした。
高崎のイベントでも同型のマルタイ6009号機が展示されていました。 2014/10/18 高崎
尾久の公開ではおなじプラッサー&トイラー製の機械でしたが、こちらはJR東日本の東京省力化軌道工事区所属の機械でした。
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