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2015年2月12日 (木)

高崎鉄道ふれあいデー その7 D51 498

2014年10月18日の高崎鉄道ふれあいデー、今回の話題は会場正面の茶色の機関車群の最左端にあって、動態保存機ぶりを発揮していたD51 498号の話題です。

D51_498_141018_10
黒煙をもうもうと上げて会場内を往復するD51498号機 2014/10/18 高崎

1115両製造された鉄道省D51形式の一員でその履歴は沖田祐作氏の機関車表のデータによれば

D51498     国鉄鷹取工場=26               1940-11-24 S77.60t1D1T(1067)
   車歴;1940-11-24(11/26?)製造→ 納入;国鉄;D51498→ 配属;大阪局→
      1940-11-24 使用開始→ 配置[広鉄達919];岡山→1945-06-29 空襲により書類焼失→
      1947-10-00 現在;岡山→1948-07-00 現在;岡山→1953-12-01 平→ 水戸? →
      1963-10-07 長岡一→1964-04-01 現在;長岡一→1965-04-15 借入;直江津→
      1965-07-19 返却→1966-03-26 新津→1972-03-15 坂町→1972-09-07 酒田→
      1972-10-05 借入;高崎一→1972-12-01 廃車[工車1161];高崎一→
      1972-12-01 保存;群馬県後閑駅前;D51498→1988-03-15JR 返却(大宮工場復元工事)→
      1988-11-25 動態復活;高崎(JR 東日本);D51498→
      1988-12-20 車籍復活[東運輸67];高崎運転所→2003-04-01 現在;高崎運転所→
      2008-04-01 現在;高崎車両センター高崎支所

1940年11月24日国鉄鷹取工場で落成、新製配置は岡山でした。戦後の1953年平に転属し、長岡、直江津、新津、坂町、酒田などを経て、高崎第一機関区で1972年12月に廃車となっています。未だ私は見ていませんが、先輪はC58103と刻印されており、交換されたことが分かっているそうです。

新津機関区時代(1966年から1969年)には、C57 1,C57180号機も同区に所属しており、奇しくも復活蒸機が3台同じ庫で寝泊まりしていたそうです。平区時代も梅小路に保存されている8630号機銀河鉄道999のモデルとなったC6248号機と同居経験があるとのことです。1972年10月鉄道100年記念で八高線に運転されたイベント列車を牽引した後、運用を外れたそうで、今から思えばその頃から強運の持ち主であったのかも知れません。

現役引退後は群馬県後閑駅前に保存されていました。ところが国鉄民営化とJR東日本の地域密着ポリシーによる蒸気機関車復活の機運、さらにバブルという時代背景もあり、横浜みなとみらいで開かれる横浜博覧会で蒸気機関車を運転したいという申し入れもあって、1988年3月15日に復元が決定し、6月に大宮工場に入場、復元工事がなされ、同年11月復活、12月には車籍も復活しました。

当時、蒸機復活にあたって、様々な静態保存機が検討され、最初は交通博物館(現在、大宮の鉄道博物館)に保存されていたC57135号機が一番状態的には良かったのでJR東日本としてはC57135号機を復活させる予定でした。しかし、蒸気機関車の代名詞といえばデゴイチという当時の社長の鶴の一声?でD51から選ばれることになり、最後に残ったのがつくばのさくら交通公園に保存されているD5170号機とこの498号機でした。70号機はナメクジスタイルであり、標準形の方が馴染み深いと言うことで498号機が選ばれたそうです。

復活に当たって、原型に近づけるため
・前照灯の変更(LP403→LP42)
・デフレクターバイパス弁点検口の閉口
・キャブ屋根延長部の切除
・蒸気ドーム前方手摺りの小型化
・テンダー重油タンクの小型化   などの工事が行われました。

またボイラー保護のため、使用圧力は15kg/cm²から14kg/cm²に下げられることとなりました。運転速度も、メインロッドへの負荷を軽減するため、高崎地区での運用時は50km/hまでを最高運転速度としているそうです。

諸事情により、横浜博覧会での運転は中止となりましたが、当時来日中だったオリエント急行88の国内ラストランが復活デビュー運転となり、1988年12月23日EF5861号機を補機として、前部本務機として上野~大宮間を牽引しました。

以後高崎車両センターで現役D51として各地のイベント列車や週末の上越線、信越線SL列車に活躍しています。

復活後の走行に対応した改造としてはATS-P関連機器の設置や仙台地区、新潟地区用の保安装置への対応、防護無線装置の更新、首都圏地区でのデジタル無線への対応、テンダー内の水残量のモニター装置(データ収集)の追加、冬季の旧形客車への暖房供給として蒸気供給管の再整備、速度計の電気式化、ヘッドライトのLP403化などが挙げられます。

ナンバープレートは復活時は形式名入りの大型のものでしたが、1995年12月頃から形式名のないものに交換されました。地の色はたびたび変わっています。汽笛の音色も何度もチューニングがなされているそうです。

これまでに運転不能になるダメージも何度か経験しており、1997年2月には動輪周りに深いダメージを負い、C58363号機が代役を務め、2008年12月には小牛田機関区で火入れを行った際にボイラー空焚きを起こして火室を破損、C11325+DE10C57180が代役を務めました。こういった経験から予備機確保の必要性が認識され、2009年6月11日、伊勢崎市華蔵寺公園に保存されていたC6120号機が動態復元されることになりました。

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2010/4/29 SL碓氷号を牽引 安中~磯部

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D51_498_100429_14 同日 横川駅 変形デフに動輪マークはありません。

このときが復活した498号機と初めての出会いとなりました。

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2010/5/1 屋形原踏切 
その2日後、今度は上越線沿線でSLみなかみを撮影

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水上駅でデフをみると動輪マークが付いていました。

2010年1月から4月に実施された中間検査Bで鷹取工場式をイメージした長野工場式集煙装置が取り付けられ、後藤工場式に準じた切り取り大型デフ後藤工式変形デフへ装備変更されました。2013年4月の5回目の全般検査後の試運転で先輪の傷が見つかり、さらに10月にはシリンダーに不具合も見つかりましたが、現在は復調しているとのことです。

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再掲となりますが、SLみちのくギャラクシー号を尾久から上野まで牽引したこともありました。 2014/3/8

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桐生や上毛電鉄を訪問した帰り、高崎駅で偶然、戻ってくるSLみなかみに出逢ったこともありました。 2014/4/5

10月18日のイベントでは10 時30 分、 12 時00 分、 13 時30 分 の3回汽笛吹鳴の後、展示会場脇の線路を往復運転しました。

その後12月に運用を離脱し、中間検査Aを経て、3月以降運用復帰するようです。

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コメント

B767ー281様お早うございます。こちらにもコメントしようと思っておりました。八高線のサヨナラ列車、何と北八王子近くで見送っていました。同級生が客車の最後尾デッキで手を振っていたのを覚えています。いろいろ規制もありつつ現役で頑張っていて幸せな機関車ですね。お邪魔いたしました。

細井忠邦 さま、おはようございます。

私も今回の記事を書いている途中で思ったのですが、1987年の国鉄民営化以降、2001年頃までは、本当に鉄道趣味が希薄になっていた時期だと感じました。今だったら、数々のイベントや運転に行っていたと思いますが、あのころはまさに空港がよいの毎日でした。やはり趣味は継続性が大事ですね。

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