公園保存車両 京都市電2001 京都梅小路公園
全国の公園等に保存してある車両を観て歩くシリーズ、今回は梅小路蒸気機関車館訪問前に梅小路公園で見かけた京都市電2001の話題です。
元京都市電 2001 梅小路公園 2014/8/10
この車両は京都市電最後の新造車として製造された2000形、6両のうちの1両です。特徴はラッシュ時には連結運転を行い、閑散時にはワンマン運転を行えるように設計されており、1964年から1965年にかけてナニワ工機(現アルナ車両)で製造されました。
車両定員は90名、全長11,900mm、全幅2,440mm、全高3,800mmで軌間は1435mm、直流600V方式で、電動機は45WのSS-60を2台搭載し、吊り掛け駆動方式で、ブレーキはSME非常弁付直通ブレーキ方式です。
連結車とワンマンの使い分けをするための2段表示も特異的
6両全車が烏丸車庫に配置され、4系統(京都駅前 - 四条烏丸 - 烏丸車庫前(現在の北大路バスターミナル) - 金閣寺前 - 西大路七条 - 七条烏丸 - 京都駅、現在の地下鉄烏丸線及び京都市バス205系統)に集中投入されました。連結運転時には、1両目に運転手と車掌、2両目に車掌の3乗務員体制となり、車輌間はブザーで連絡を取り合いました。当初の予定では20両新造される予定でしたが、交通局の財政事情悪化で、2年で製造が打ち切られ、不足分は600形の改造工事で対応となりました。
以後、600形改造の2600形が増えたことで、連結運転の系統数も増えましたが、1974年の地下鉄工事に伴う烏丸線の廃止以降、持て余し気味となり、1977年9月の河原町・七条線廃止時に全車廃止となり、2001は烏丸車庫に保存、2002~2006は伊予鉄道に譲渡されました。
大手町の平面交差をゆく2006号 2014/12/21
伊予鉄道譲渡にあたり、軌間が1067mmの狭軌であるため台車枠、輪軸の長さはそのままで車輪のバックゲージのみ1067mm対応としました。さらに主電動機は狭軌用の強力型である三菱電機MB-336-LR4に交換され走行性能を引き上げました。ワンマンカー/連結車表示幕の撤去・前照灯の1灯化、側面方向幕の設置などモハ50形に準じた仕様への改造が施され、1979年から翌1980年にかけて5両全車が竣工しました。1982年には冷房化改造と制御装置の直並列化改造も実施されました。
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コメント
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こんにちは~。モモパパです。
梅小路公園に京都市電の車両が保存されてるのですか。
知らなかったです。
割と保存状態は良さそうですね。
投稿: モモのパパ | 2015年3月24日 (火) 05時14分
モモのパパさま、おはようございます。
情報によると、あの近くに別の市電の車輌もあるようで、昨年訪問した際は台風接近であのあたりをあまり歩けませんでしたが、次回訪れた時には探してみようと思います。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2015年3月24日 (火) 05時46分