尾久車両センター公開 2014 その5 北斗星編成用荷物電源車
このシリーズ、前回はカシオペア編成用予備電源車カヤ27-501をご紹介致しました。今回は寝台特急客車繋がりで、「北斗星」編成用荷物電源車に触れようと思います。
尾久車両センター公開で展示されていた「北斗星」編成用 荷物電源車カニ24 507 2014/11/15
「北斗星」の運転開始にあわせる形で、1987年から1988年にかけて
カニ24形0番台から2, 19, 21, 1, 5, 8, 20, 22, 24
(カニ24 1~8はマイクロスカート付き、9~25はスカートなしの形態でした)が改造され、カニ24 501-509となりました。
さらに、1990年にカニ24形100番台から113, 115が選ばれ、番号順にカニ24 510, 511に改造されました。
改造の内容は各種機器類の保温強化、機関吸気装置への雪切り装置の設置などでした。
外観的には銀色2本帯から金色3本帯に変更されました。配置は尾久、青森、札幌で「北斗星」「エルム」「あけぼの」「日本海」「出雲」に使用されました。これらのうち、510は2000年にカシオペア用予備電源車に再改造され、カヤ27-501になりました。
マイクロスカート付き 1次タイプのカニ24からの改造車 2005/6/18 大宮
こちらはスカートのないタイプ カニ24 509 2005/11/6 大宮
スカートのあった1次タイプからの改造車も、500番台になってからスカートを切り取られたタイプもあり、最後までスカートが残っていたのは501のみでした。
2枚の写真、いずれも屋根の開口部は大きく、側面のルーバーもオリジナルのタイプです。
カニ24 506 2011/10/1 尾久
この506や最初の写真の507のように、発電装置が
エンジン DMF31Z-G → DMF15Z-G
発電機 DM95 → DM109
更新された際に屋根上のファンが2基に減り、側面のルーバーが埋められました。
一方、「北斗星」3往復体制や「エルム」の運用による電源車不足に対応するためマニ50形荷物車を種車として改造したマニ24形500番台も存在しました。
マニ24 501 2006/3/5 大宮
マニ24 502 2003/5/7 大宮
マニ50 2048 → マニ24 501
マニ50 2070 → マニ24 502
501がJR東日本、502がJR北海道所属でしたが、501は2006年6月、502は2010年3月に廃車となりました。
庫内に展示されていたカニ24 500(番号失念)は「出羽」のテールサインを掲出していました(私が写真に撮ったのは「出羽」だけでしたが、「あけぼの」「鳥海」「出雲」「夢空間」などと幕回しが行われていたようです)。
現役時代、カニ24100番台の「出羽」は見たことありましたが、0番台の「出羽」は見たことありませんでした。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。
« 40年ぶりの梅小路蒸気機関車館 9 C55 1号機 | トップページ | パリの6つのターミナル駅巡り リヨン駅 2 »
「催事」カテゴリの記事
- 青梅線開通130周年、青梅駅駅舎築100年(2024.11.28)
- 通勤電車シリーズ 205系 20 E231系500番台(ヤテ514~516)の山手線への投入による動き(2022.02.21)
- 秩父鉄道の駅 その5 ひろせ野鳥の森駅と広瀬川原駅(貨物駅)(2021.08.31)
- 2021年春、外房線~内房線を巡る旅 その6 蘇我駅で撮影した蒸気機関車牽引列車(2021.06.21)
- 2018年晩夏 長野県内の保存蒸機を見て歩く旅 4 諏訪市湖畔公園に保存されているD51 824号機(2020.09.18)
「客車24系」カテゴリの記事
- 2018年6月17日、品川駅の線路切り替え工事 その2 品川客車区ありし頃(2018.06.21)
- 2017年10月の福岡旅行 5 鹿児島本線 香椎駅 その1(2018.01.24)
- 速報版 第17回ふれあい鉄道フェスティバルに参加(2017.11.13)
- 下関総合車両所一般公開 鉄道ふれあいフェスタ 2016 その6 HM展示 5 あかつき(2017.06.07)
- 下関総合車両所一般公開 鉄道ふれあいフェスタ 2016 その6 HM展示 4 あさかぜ(2017.06.06)
« 40年ぶりの梅小路蒸気機関車館 9 C55 1号機 | トップページ | パリの6つのターミナル駅巡り リヨン駅 2 »
コメント