西武新101系 その8 白塗りワンマン車4連 1241F
赤電のクハ1411形から、西武電車の歴史を振り返るシリーズ、新101系2連の話題で、近江鉄道、流鉄、さらには流山散歩とだいぶ話題がそれてしまいました。まだ、2連の話題は上信電鉄,伊豆箱根鉄道などがありますが、とりあえずここら辺で一旦、本線に戻ります。
これからは現在も活躍中の新101系4連を編成ごとに見て行こうと思います。
この間に新101系の外観、3ドア車体と2000系の省エネルギー技術を併せ持った3000系が2014年12月で 引退し、3扉車の活躍も残すところ、新101系4連のワンマン運用のみになってしまいました。またこの4月からは西武鉄道池袋線の前身である武蔵野鉄道、 池袋ー飯能間開通100周年を記念して、黄色のラッピングを施した6057編成が走り始めるなど話題に事欠かない西武鉄道であります。
西武園線で活躍中の1241F 2014/7/20 東村山
押し込み式(ではなくて吸い出し式の)通風機の無いのが同編成の特徴ですね。
車体番号 2014/7/20 東村山
番号表示も車体更新でこのようになりました。
今回は1241Fに触れようと思います。
1241Fは101系9次車として、1979年12月20日、東急車輌で製造されました。この頃は、1979年7月に2連の281Fから295F がまず登場し、12月から4連の1235F, 1237F, 1239F, 1241F, 1243F、続いて1980年4月から1245F, 1247F, 1249F, 1251F, 1253Fまで東急車輌の製造で登場しました。
東村山に到着する1241F 2014/7/20
1989年頃から、私自身は既に沿線住民ではなく、記憶的にも記録的にも全くないのですが1227F+1229F, 1231F+1233F, 1235F+1237F, 1239F+1241Fの4両編成ペア4組に秩父鉄道乗り入れ対応改造が施されました。
改造の内容は
・パンタグラフの変更 KP-62A → PT-4320S
・編成内側クハ1228, 1229, 1232, 1233, 1236, 1237の電気連結器の交換、カバー白色塗装
・分割時の案内のため,号車番号表示とつり革の色の変化(1-4号車は白、5-8号車は茶)
・方向幕の交換
・秩父鉄道ATSの搭載 (1991年から)
このときに、編成数が3本に減ったため、1239F 1241Fの乗り入れ仕様は解除に
とのことでした。
さらに1998年11月から、多摩湖線国分寺ー萩山間のワンマン運転開始で、1257F 1259F 1261Fの3編成が旧101系ワンマン車に準拠した改造がなされました。
その後、2007年に車両組み替えで誕生した263Fや、多摩川線で運用されていた旧101系ワンマン車を置き換える目的で2010年3月から12月にかけて1247F, 1249F, 1251F, 1253Fもワンマン対応改造が施されました。さらに2011年2月から7月にかけて1245F、2012年から2013年2月にかけて1241Fも同様の改造が施され,車体塗色が白一色となりました。1241Fの場合、改造時にベンチレーターが撤去されたのも特徴的でした。
製造後、これまでに行われた各種修繕、更新等の日付データを最後に付加します。出典は鉄道ピクトリアル誌No 884です。
更新修繕 2013/2/25
パンタグラフシングルアーム化 2013/2/25
ワンマン化 2013/2/25
CP変更 2013/2/25
SIV化 2013/2/25
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コメント
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このN101系の1241Fが残り、1243Fが廃車されたのが不思議に感じます。
多摩湖線と多摩川線で牽引車代用の263Fも含めると、10編成あり、
多摩川線との車両入れ換えの甲種輸送時に 3編成が運用に就けないことを考えても、
予備車確保のために 1241Fが最後のワンマン仕様にされ 残ったのか??と考えています。
この1241Fまでベンチレターが無くなったのには驚きました!
投稿: W246 | 2015年5月 9日 (土) 07時18分
B767ー281様こんにちは。白無垢101系は多摩川線で時々お世話になります。京王から武蔵境へ結構便利な路線です。ベンチレータ撤去は各会社で流行していますが、実用的にもスタイル的にもどうもいただけません。夏前や秋口など窓開けやベンチレータ解放(こちらは知らないと無理かな)を呼びかけてもよいかなと思います。冷暖房一年中使用可能が当たり前ですが、昔は衣替えのように冷暖房を入れる時期が決まっていたと思います。またまたお邪魔いたしました。
投稿: 細井忠邦 | 2015年5月 9日 (土) 12時31分
こんにちは。
白いワンマン101系ですね。ワンマン以外で使うことも実は有るにもかかわらず、種別幕を埋めちゃったのは何故なんでしょうかね。おかげで顔のバランスが悪くなりました。それ以外は、延命策としては納得の行く改造がされていますね。次のワンマン改造車が出るまで、しばらく活躍し続けて欲しいです。出来れば白を止めて欲しいですけど(^^;;)。
無くなってしまった角型ベンチレータ。西武の角型ベンチレータは押し込み式ではなく吸い出し式だそうです。グローブ型やガーランド型のベンチレータと同じですね。
投稿: MiO | 2015年5月 9日 (土) 15時57分
W246さま、こんばんは。
1241Fと1243Fは同じ日付で誕生した編成同士なんですね。これまでの車歴を見ても1241Fは秩父鉄道乗り入れ改造を経ていますが、1243Fはそういったこともなく、あっさり廃車されているのですね。ワンマン改造もたまたま入場の周期のあやだったのかも知れませんが、人生でも車生でもそういったことってあるのですね。
1241Fには先に廃車となった1243Fの分まで長生きして欲しいですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2015年5月 9日 (土) 17時44分
細井忠邦さま、こんばんは。
同じ白無垢でも春夏秋冬のラッピングのついた白無垢もあれば、ただの白無垢もあり、さらに1261Fのようにレトロツートンもあり、263Fのような牽引車兼用編成もありと、最後まで残った新101系もバラエティに富んでおりますね。
わたしも1253Fを撮影しに久しぶりに多摩川線に乗りましたが、白糸台で京王線との接続があったことも久しぶりに思い出しました。かつては北多磨といったのでしたね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2015年5月 9日 (土) 17時56分
MiOさま、こんばんは。
確かに種別幕を埋めてしまったのは顔のバランス感覚を失わせる変改造ですね。
わたしも何も白にしなくても黄色の電車で良いのではと思いますね。
101系のスタイルにはオリジナルの黄色が似合っていますからね。
西武のあのタイプのベンチレーターは一般的な押し込み式ではなく、吸い出し式なんですね。早速訂正しておきます。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2015年5月 9日 (土) 18時01分
西武鉄道にもワンマン運転があるのですか。
知らなかったです。
投稿: モモのパパ | 2015年5月10日 (日) 04時45分
モモのパパさま、おはようございます。
西武鉄道でも、多摩湖線(国分寺ー萩山)、多摩川線(武蔵境ー是政)は経営合理化でワンマン運転になっているようです。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2015年5月11日 (月) 05時57分
B767さん、おはようごじゃります(^^)お邪魔致しますm(_ _)mこの白塗りワンマン車の新101系は、所属は…多摩川線になるんですか⁉︎西武園線運用は珍しいですね。そういえば‼︎多摩湖線のワンマン車の新101系で旧ツートンカラー塗装の車両がありましたけども、現在は…もう走っていないんですか⁉︎
投稿: マスダっち1971 | 2015年5月13日 (水) 10時47分
マスダっち1971さま、こんばんは。
ワンマン運転線区は多摩川線、多摩湖線とあり、多摩川線は4編成、多摩湖線は国分寺~萩山ですが、、小平~多摩湖間でも白いワンマン車が走っているようですね。
レトロツートンの1261Fもまだ頑張っているのではないでしょうか。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2015年5月13日 (水) 20時07分
1261Fも2013年の武蔵丘入場時に白い塗装に変更されました。
多摩湖線での運用が国分寺ー西武遊園地間の全線運用になり、
N2000系による小平ー西武遊園地区間運転がなくなり、
西武遊園地発、朝のラッシュ時上り急行西武新宿行きもなくなり、
多摩湖線の運用方法の変更によるものだと思います。
西武遊園地発、急行西武新宿行きの救済として、各停西武新宿行き8両編成が何本か設定されています。
白いワンマン仕様のN101が 時々 西武園線にも ツーマンでN2000系の運用に入ることもあります。
今年になって、全M車の263Fが西武園線でツーマンで運用にはいっていたそうです。
投稿: 準急豊島園 | 2015年5月14日 (木) 15時23分
準急豊島園さま、こんばんは。
そうでしたか、1261Fも白塗りになってしまったのですね。どこを走っているか情報を集めて、近いうちに撮影しておかなければなりませんね。
多摩湖線も小平で切れたり、国分寺まで繋がったり、いろいろと運用が変わるのですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2015年5月14日 (木) 20時05分