通勤電車シリーズ 103系 26 南武線 part1
103系シリーズ、今回は南武線です。
尻手駅に到着する南武線上り川崎行き103系 6連 1983/2/19
先頭のクモハ+モハユニットはカナリア色に塗装されていますが、3両目サハ、4,5両目のモハユニットはオレンジ色のままの混色編成です。
南武線は1978年8月に101系により、新性能化が完了していましたが、101系も老朽化が進み、冷房化の問題もあり、1982年6月から1983年3月までに豊田電車区から103系71両が転入しました。
これらの車両は京浜東北線のATC化で追い出されたクモハ、500番台クハが冷房化の上、三鷹区に転出、さらに豊田区に移った7+3編成で、先に中原区転入していた101系が廃車に追い込まれることになりました。
上の写真の編成の反対側 立川寄りのクハはジャンパ栓受けのない500番台片渡りのクハです。
生涯で同じ時期にミツ→トタ→ナハの動きをした車両をクモハ103、クハ103-500で見てみると
Mc
ミツ トタ ナハ
11 19771111 19810907 19821228
42 19771029 19810826 19821014
46 19771029 19810821 19820811
53 19771217 19810830 19830119
54 19771129 19810907 19820821
55 19780127 19810925 19821226
56 19771207 19810918 19830302
57 19771129 19810826 19820706
58 19770802 19810906 19830223
59 19770819 19810616 19830223
69 19771216 19820125 19820811
84 19770819 19810830 19830302
85 19770819 19810918 19830323
121 19771217 19810821 19820615
T'c
ミツ トタ ナハ
507 19771029 19810826 19821226
509 19770819 19810916 19830301
510 19771111 19810916 19830301
513 19771111 19810925 19830201
515 19780113 19810821 19830223
523 19771029 19810826 19830119
525 19780127 19811015 19820811
526 19771129 19810926 19820611
528 19771129 19810821 19820717
539 19770819 19810918 19830301
576 19770802 19810918 19830201
582 19771217 19810830 19820821
608 19771216 19810907 19821214
614 19771217 19810830 19830119
例外
Mc
98 19780113 19810925 19911006
T'c
592 19771207 19810907 8桁の数字はそれぞれの電車区への転入日です。
クモハ、クハでそれぞれ14両が同じパターンで動いていることが分かります。
1984年4月1日現在の中原区の103系編成データがJR電車編成表2014年冬編に載っています。
編成は3パターンあります。
アンダーラインの付いたMc T'cはシールドビーム改造車です。
オレンジ色のセルはオレンジ色塗装車、緑色のセルはエメラルドグリーン塗装車です。
さすがに元オレンジ色の103系であったがためか、サハ103の多くは101系改造の750番台が多いです。
Mc T'c
最初の写真の編成は 46 142 770 749 2006 526 かも知れません。
この1982,1983年頃中原区に転入した車両のうち、
そのまま中原区で生涯を閉じた車両は
クモハ103 42, 46, 53, 54, 55, 57, 58, 59, 69, 99
クハ103 507, 509, 510, 513, 515, 523, 525, 526, 528,
で多くは1990年代前半に廃車となっています。
クモハ103-59、クハ103-513 は 2004年まで
クモハ103-46, クハ103-523, -576 は 2005年まで、
クハ103-553 は 2006年まで生き延びています。
他区へさらに転属した車両は
クモハ103-56 (ミノ), -84, -85 (マト), -121 (トタ)
クハ103-539 (ミノ), -608 (トタ、ウラ、マト), -614 (マト)
ミノは宮城野電車区で1971年に仙石線の陸前原ノ町区として発足、1991年に宮城野電車区に改称、2003年に宮城野運輸区に、2004年に仙台車両センター宮城野派出所になっています。
同じ日に川崎駅で撮影した編成 こちらも一見,101系のように見えるクハ103-500番台先頭の編成です。
これらの編成、冷房化に関しては中央快速線投入時に改造が行われていました。
クハ103の基本番台に関しては、269,270が1990年8月にハエからナハに転属していますが、268以前の低運転台車は一切,ナハには配属されていないのですね。
その後、国鉄時代末期の1985~1986年度には豊田、池袋、浦和、松戸、さらには一旦関西に移った車両が奈良から戻るということもあったそうで、かなり混色が増えたようです。
民営化に際しては103系6連14本、101系108両の体制でJR東日本に継承されました。
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コメント
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b767-281様おはようございます。103系は南武線に比較的合っている車両だと思いますが、民営化以後スピードアップがなされると乗務員に評判があまり良くない車両になってしまったようです。当時中原での乗務員交代時に聞いた話ですが、101なら3ノッチまでしか使わなくても川崎まで定時で持って行けるが、103は足が遅くしかもブレーキがとりにくいとのこと。3000輌以上も作られた車でしたが、現場では後継が待ち望まれていたようです。朝からお邪魔致しました。
投稿: 細井忠邦 | 2015年5月20日 (水) 06時30分
B767さん、こんばんは(^^)お邪魔致しますm(_ _)m南武線にも103系が登場ですね。オレンジバーミリオン塗装の103系は…元は中央快速線所属ですかね⁉︎のちにカナリア色になったのかな⁉︎
投稿: マスダっち1971 | 2015年5月20日 (水) 18時27分
細井忠邦さま、こんばんは。
当時の乗務員の皆さまのお声、貴重ですね。
南武線もあの当時に較べると高架区間が増え、そのための勾配区間もありますから、103系がそのまま使われていたら、大ブーイングだったのでしょうね(笑)。
マスダっち1971さま、こんばんは。
あの当時は転属の度に次の入場で塗り替えていたのでしょうから、大変だったと思います。履歴からして最初の71両は全て、スカイブルー、オレンジ、カナリアと変わったのでしょうか。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2015年5月20日 (水) 18時47分
B767さん、おはようごじゃります(^^)またお邪魔致しますm(_ _)mこの頃っちゅうと、まだ南武線では…101系も走っていたんですよね⁉︎
投稿: マスダっち1971 | 2015年5月25日 (月) 11時00分
マスダっち1971さま、おはようございます。
そうですね。未だこの頃は101系も活躍していました。同じ日に101系の試作車も撮っていました。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2015年5月26日 (火) 04時35分