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2015年5月13日 (水)

尾久車両センター公開 2014 その8 北斗星編成用ロビーカー オハ25

2014年11月15日の尾久車両センターの公開、この3月の改正で定期運用を降りた「北斗星」の客車のレビューもしていますが、今回フォーカスするのはロビーカーとして活躍しているオハ25 500番台です。

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北斗星編成に組み込まれる オハ25 503 Lobby Car 2014/11/15 尾久車両センター

北斗星の客車はJR東日本の車両とJR北海道の車両から構成されていましたが、オハ25 500番台501-504の4両から構成されており、いずれもJR東日本所属です。JR北海道にもオハ25 551がありました。但し、この551に関しては「トワイライトエクスプレス」用のロビーカー「サロンデュノール」の一両も同じ番号で、分割民営化後に発生した同番号異車体(2車現存)の例となりました。

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1985年3月14日のダイヤ改正で東京~西鹿児島間の寝台特急「はやぶさ」にロビーカーが連結されたのが、その後のロビーカーが各列車に連結される嚆矢となり、そのために直流区間の牽引機がEF651000番台PFタイプからEF66になったのは有名な話です。

「走るホテル」として登場した20系には当初、座席車が連結されていました。そこで、今回は20系から24系までの非寝台客車について振り返ってみようと思います。

1. 20系  0番台は日本車両、50番台は日立製作所

20_20_750305 再掲ですが、ナロ20 1975/3/5 下関

ナロ20 1-5, 51-54   定員48名 リクライニングシート   シートピッチ1170mm
→1-3/51-53はナハネ20 501-503/506-508に改造

 「殿様あさかぜ」といわれた博多あさかぜは開放型2等寝台ナロネ21と開放型合造車ナロネ22が連結されていましたが,これらの車両の連結は専務車掌室を持つナロ20の連結を前提に車掌室を持たない構造となっていました。

ナハ20 1, 51, 52 定員64名回転式クロスシートで端から順に回転する方式のため、乗客が自由に回転することは不可能でした。 
→51 52 1 の順にナハネ20 510-512に改造

ナハフ20 1-3, 51, 52 定員68名 「あさかぜ」登場時は愛称板は固定式、ガラスは板ガラス
ナハフ20 4-6, 53 「はやぶさ」登場に増備、曲面ガラスに
→ナハフ20 2-4 がナハネフ20 2-4に改造 ナハフ20 1 6 51-53 がナハネフ22 501-505へ改造 ナハフ20 5がナハネ20 513へ改造、唯一緩急車から中間車へ

ナハフ21 1-4 51-56  「さくら」登場時に、愛称は交換式に
→1 3 4 51-53がナハネフ21 同番号へ改造 2 54-56 がナハネフ23 501-504に改造

20系の急行列車への使用は「銀河」から始まりましたが、「十和田2号」の20系化からナロネ21の下段のボックス化固定、上段寝台撤去、覗き窓撤去、喫煙室、洋式トイレ、乗務員室の撤去されたナハ21が登場しました。

ナハ21 1-16 1977年登場 ナロネ21 100番台を種車に改造 定員64名

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尾久で休む20系使用の急行寝台列車 1979/5/5

2. 14系 

オハ14 301-303 種車はオハ14 19 29 32
 夜行高速バス対抗策として「あかつき」用女性専用レガートシート車としてJR西日本がオハ14を改造したもの、1990年3月10日の改正で登場

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オハ14 302 2002/4/4 諫早

020404
オハ14 302 を最後尾に組み込んだ特急「あかつき」 2002/4/4 諫早
塗装といい、片端を潰したスタイルといい、存在感たっぷりの車両でした。

3. 24系 

オハ24 700番台
 元祖ロビーカーの登場といえる1985年3月14日の改正で、車両余剰となっていたオシ14、オシ24を改造し、ロビーカーとして寝台特急「はやぶさ」に連結されました。翌年には「富士」にも連結されました。

 オハ24 701 702   種車はオシ14 9 4
 オハ24 703-705 種車はオハネ14 67, 2, 4       704, 705は「富士」用の改造車

オハ25 551-553

 「トワイライトエクスプレス」用については後日、別記事で触れる予定です。

スハ25 301-303   オハ12 350 351を種車 303 はオハ25 303から
 「瀬戸」「あさかぜ」用で経緯は前回の記事で記述した通りです。

オハ25 301-303 オハ12 18 31 41
こちらは従来のカニ24付き編成用

この直流区間専用の電源車・ロビーカーの構成はトワイライトエクスプレス用の電源車確保のためだったのですね。
 
オハ24 301-303  サロ481 52 101 102 からの改造 定員33名
 「なは」用 Legatoシート こちらはJR九州による改造で1990年3月10日の改正で登場

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オハ24 301 Legato 1992/3/14 新大阪

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前から2両目 違和感たっぷりの客車でした。

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上野に到着する夢空間北斗星 1991/6/2 
ビデオからのキャプチャ

オハフ25 901

1989年3月25日から10月1日
までの間、横浜博覧会YES'89において「近未来の寝台列車」をテーマにパビリオンとして出展されたのが「夢空間」で24系900番台として試作された3両の内の1両 オハフ25 901もラウンジカーでした。車体は富士重工業、インテリアは松屋が担当しました。

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水戸線稲田付近を行く試運転列車 2013/11/19
2両目がロビーカー 逆サイド

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Lobby Carの表示

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オハ25の車端表記

オハ25 501-504、551に関しては

501   1988.2.26 大宮 オハネ25 7 盛アオ
502   1988.3.6   大宮 オハネ25 16 盛アオ
503   1988.2.25 大船 オハネ25 25 盛アオ
504   1988.3.31 大宮 オハネ25 37 東オク
551   1989.3.4  五稜郭 オハネ14 517 札サウ

といった経緯で改造されました。

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コメント

b767281様おはようございます。こうして並べていただくと、昔は多様な度が楽しめたと改めて感じましたわたしは関西方面に行くならよく急行銀河を了解しました。一杯やっていい気分で乗れば、朝は大阪、京都。重宝しました。だんだん旅の選択肢が少なくなって味のない世の中になったと悲しんでいます。特別豪華である必要はありません、豊かな旅がしたい今日この頃です。お邪魔致しました。

こんにちは~。モモパパです。
北斗星のロビーカー。
一度乗ってみたかったです。
今考えればブルトレ全盛時代はいろんな車両がありましたね。
当時は一晩寝たら目的地へ到着という旅の醍醐味が味わえましたが今じゃもう飛行機に押されてしまって消えていってしまったブルトレ。
唯一僕が自慢できるブルトレ乗車と言えば20系客車の急行「銀河」に乗ったことですよ。

細井忠邦さま、モモのパパさま、こんばんは。

確かに仰る通りで,旅のスタイルの選択肢が狭まってしまい、夜行列車という選択肢がほぼなくなったのは痛恨の極みですし、文化的な喪失でもあると思いますね。鉄道旅行の長距離は新幹線のみというのはいかんですね。

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