40年ぶりの梅小路蒸気機関車館 14 D51 1号機
2014年8月の40年ぶりの梅小路蒸気機関車館訪問、今回はD51 1号機です。
まだ火が入っていた頃のD51 1号機 1974/9/29 梅小路蒸気機関車館
画面右隅のお子さんも今では40過ぎの・・・かな。
これまでにD51形式に関しては、1972年の萩旅行、1974年、1975年の北海道旅行や全国の公園等における静態保存機、D51498号動態保存機の話題で触れて参り、かなり頻繁に出てきておりますが、今回はそのトップナンバーです。
沖田祐作氏の機関車表データでD511号機の履歴を見てみると
D511 川崎重工兵庫工場=1643 1936-03-22 S77.60t1D1T(1067)
車歴;1936-03-22 製造→ 納入;国鉄;D511→ 配属;名古屋局→1936-03-22 使用開始→
1936-04-16 配置;敦賀→1938-01-16 稲沢→1943-05-09 借入;米原→
1943-08-25 返却;六検→1943-09-01 借入;米原→1944-04-16 返却→1949-09-14 大垣→
1949-11-24 借入;稲沢→1949-11-29 返却→1950-05-13 発(5/14 着)上諏訪→
テンダー交換→1958-01-25 重油併焼装置取付1500ℓ→1962-06-23 発(6/24 着)金沢→
1964-09-21(9/22?)盛岡→1968-08-03 借入;尻内→1968-09-26 青森→
1971-07-29 発(7/30 着)借入;酒田→1971-08-01 発(8/2 着)返却→
1971-09-19 発(9/20 着)借入;盛岡→1971-09-26 編曲→
1971-10-08 発(10/12 着)浜田→1971-11-04 重油併焼装置撤去→
1971-11-23 借入;梅小路→1971-11-28 返却→1972-02-23 借入;梅小路→
1972-02-28 返却→1972-09-29 動態保存特別整備→
1972-09-30 発(10/2 着10/1?)梅小路→1986-05-30 廃車;梅小路→
動態保存;京都府JR 西日本「梅小路機関車館」;D511(最終走行距離=2,351,716㎞)
誕生は1936年3月22日、川崎車輌兵庫工場です。新製配置は名古屋で敦賀、稲沢、米原、大垣と移っており、戦後は中央線上諏訪、さらに金沢に移り、東北盛岡、青森から最後は浜田と本州内、各地を転々として活躍しました。特に中央線の急勾配運用がきつかった上諏訪区時代にはテンダーを交換し、重油併燃装置まで取り付けていますが、最晩年の浜田時代には撤去されているのが印象的です。
1972年9月、動態保存機として現役のまま、梅小路に転籍しましたが、1986年5月30日に廃車されました。
青森機関区時代の写真はこちらに 1970年3月31日の記録データ
関西本線月ヶ瀬付近でのSL最終記念列車の写真は こちら
春爛漫の関西本線笠置駅に進入する姿 1973/4/8 は こちら
番号的には後になりますが、1935年からD51の製造が開始され、川崎車輛が1~13号機を受け持ち、汽車製造が14~23号機を受け持ったそうで、実際に最初に落成したのは1936年2月29日落成の流山運動公園に保存されている14号機なのだそうです。その旨、14号機の記事にも追記しました。(情報は鈍行列車一人旅さまのサイトから)
ちなみに最初のロットの落成期日を見てみると
川崎重工発注分
D51 1 1936/3/22 2 3/26 3 3/27 4 3/27 5 3/19 6 3/29 7 3/30 8 3/31 9 3/31 10 3/29 11 3/30 12 4/14 13 3/31
汽車会社発注分
D51 14 2/29 15 3/5 16 3/12 17 3/14 18 3/17 19 3/18 20 3/20 21 3/24 22 3/25 23 3/28
となっており、1号機の落成は日にち的には9番目であることが分かります。
2014/8/10
昨年の訪問では沖止め状態でした。
Side view of slug
D51200が現在、動態復活を目指して修復中ですが、ナメクジスタイルの1号機も復活できれば大きな客寄せ効果は期待できるかと思いますが・・費用対効果を考えるとなかなか大変なのでしょう。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
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コメント
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こんにちは~。モモパパです。
D51 1号機。
僕、今まで動態保存機だとばかり思ってましたがいつの間にか静態保存機になってたんですね。
いや~。恥ずかしながら知らなかったです。
ナメクジスタイルのD51 1号機が動態保存になったらかなりの評判を呼ぶのではないかと思いますがそこまで費用をかけて動態保存にするには難しい問題が山積みなのでしょうね。
投稿: モモのパパ | 2015年6月19日 (金) 08時46分
モモのパパさま、おはようございます。
昨日の3本目のコメントありがとうございます。
わたしも40年振りの梅小路訪問で大量の動態保存機が静態に換わったことを知った次第です。
確かに費用対効果の問題で1機修復するにも億単位の経費がかかるのでしょうけれど、できればナメクジスタイルの復活望みたいですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2015年6月20日 (土) 05時07分
B767ー281様こんにちは。ネットで見ていますと、京都の鉄道博物館の収蔵予定車両のリストに入っているようです。梅小路との関係が今一つ分かりませんが。屋根に下になったら少し悲しいですね。それではまた。
投稿: 細井忠邦 | 2015年6月21日 (日) 14時08分
細井忠邦さま、こんにちは。
コメントありがとうございます。切れたコメント、こちらで編集してひとつにしました。
動態保存の期待がある機関車が屋根の下に永久固定というか、永久保存と運命付けられてしまうのもちょっと悲しいですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2015年6月21日 (日) 16時20分