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2015年6月 6日 (土)

長良川鉄道 2014/8/11 乗車レポート

2014年8月、京都・滋賀・岐阜・愛知旅行の一環で岐阜県美濃市を訪問した際、美濃太田-美濃市間の往復は長良川鉄道を利用しました。今回はその様子を記事に纏めようと思います。

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関駅の駅名標 2014/8/11

長良川鉄道は岐阜県、郡上市などが出資する第三セクター鉄道で本社は関市にあります。

関市といえばなんと言っても刃物で有名ですが、鵜飼(小瀬鵜飼)、さらに290体以上の円空像があることでも有名です。ちなみに歌川広重の東海道五十三次に出てくるは現在の亀山でこちらとは全く関係がありません。

路線は元国鉄越美南線で、1923年(大正12年)10月5日、美濃太田-美濃町間が開業したのが始まりでした。その後、徐々に延伸され、1934年8月16日、美濃白鳥-北濃間が開通し、現在の路線が出来上がりました。

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当初は岐阜県と福井県を結ぶ越美線として、美濃太田から越前花堂(南福井)を結ぶ計画でしたが、北濃駅-九頭竜湖間約24kmは急峻な山越え区間となり、工事が中止され、1986年12月11日、越美南線は第三セクターの長良川鉄道に移管され、越美北線は1987年4月1日の国鉄分割民営化でJR西日本に継承されました。未開通区間は国鉄バス大野線が先行路線として走っていましたが、JR東海バスに移管後、2002年10月1日に廃止されました。

この区間を地図で見ると越美北線の九頭竜湖駅から、九頭竜湖に沿って国道158号線(美濃街道)が東に延びており、福井-岐阜県境の油坂峠を越えるあたりから、越美南線の大島駅付近までのルートが400m位の高低差を克服しなければならないことが想像されます。

油坂峠の新道は大きくループを描いて建設されていますが、鉄道の場合は費用対効果を考慮するとなかなか大変なことが分かります。

美濃太田-北濃間 路線距離 72.1km
軌間 1067mm
駅数 38 (起終点駅を含む)
全線単線、非電化
閉塞方式 
美濃太田-美濃白鳥 特殊自動閉塞方式(電子符号照査式) 
美濃白鳥-北濃 スタフ閉塞式

1986年の転換時に富士重工製のLE-Carシリーズの軽快気動車であるナガラ1形が用意され、1987年までに12両体制となり、さらに1994年ナガラ200形が1両増備されました。

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樽見鉄道 ハイモ230-300形 2009/3/22 大垣

ナガラ1形もこの車両と同様の15m級両運転台車でした。
前面は非貫通で、下の写真のナガラ503のような塗装で、座席はロングシート、定員98名 エンジンは直噴式ディーゼル230PS/1900rpm

これらは現在は老朽化で殆ど廃車されており、現在の主力は1998年から同じく富士重工で製造されたナガラ300形、さらに2007年、2009年に増備された新潟トランシス製のナガラ500形となっています。

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ナガラ304 2009/3/22 美濃太田

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ナガラ303 車内 2014/8/11

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美濃市に到着したナガラ502 2014/8/11

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こちらは交換で美濃市駅を出発するナガラ503 2014/8/11

ナガラ300は16m級車体で、セミクロスシート 定員102名 エンジンは295PS/2100rpm

ナガラ500はオールロングシート エンジンは300と同じです。

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帰りの列車は途中、関駅で併結車両の解放操作を見ることができました。

他に1992年観光用トロッコ列車用として、(NTB形(209)保線用モータカー改造・ながら3形(3001, 3002)旧国鉄ヨ8000形改造・ながら5形(5001, 5002)旧国鉄ヨ6000形改造・ながら7形(7001))トキ25000形改造 が登場しましたが、軌道が悪かったため、2003年に脱線事故を起こし、運転が取りやめとなり、廃車されました。

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美濃市から美濃太田までの切符は今時珍しい、硬券でした。

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列車の運行頻度はほぼ1時間に1本のようでした。

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コメント

長良川鉄道。
僕、国鉄末期時代の越美南線時代に乗ったことがあり長良川鉄道になってからも乗ったことがあります。
関駅。
名古屋鉄道の美濃町線末期、名鉄の新関~美濃駅を廃止して新関駅から長良川鉄道の関駅に路線変更しましたね。
短命に終わってしまいましたけど。

モモのパパさま、こんばんは。

さすがにお近くだけあって,お詳しいですね。
私は今回の記事を書くためにあの辺の地名と位置関係を勉強致しました。

また機会があれば,関市も訪問できればと思います。

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