小菅の複々線を走る様々な列車達 東武の車両編 3 200系250系
東武スカイツリーライン、小菅付近の複々線を行く数多くの車輌達、今回は200系250系です。
200系 りょうもう 2012/9/1 五反野
下枠交差形のパンタから200系201-206編成のどれかまではわかります。
このシリーズの番外で、7月18日にはスペーシア106編成が「日光詣」第二号としてデビューし、早速撮影しに参りましたので、100系の話題から200系の話題に移れます(笑)。
東武200系は急行列車「りょうもう」用として、それまで使用されていた1800系の置き換えのため、1991年2月1日より、運用を開始した車両です。
200系登場のきっかけは、1984年8月のダイヤ改正で赤城・伊勢崎方面への需要の増加に対して、輸送力増加を運行本数増とスピードアップで対応した場合、1800系では性能上スピードアップが困難であることが明らかだったからです。
200系(207F) りょうもう 2015/5/30 小菅
こちらはシングルアーム式パンタ、HID式前照灯 さらに台車から、207編成以降の200系までは分かります。
1800系の性能、接客設備面両面で上回る車輌として、1990年11月から1998年1月にかけて200系、6両編成9本が東急車輌製造・アルナ工機で製造されました。構体は台枠より新製されましたが、台車・主電動機などの一部の主要機器は1700系、1720系の解体発生品を使用しての竣工となりました。1998年2月にさらにもう一本増備されることになりましたが、既に1700系、1720系の部品は使い尽くしていたため、主要機器を含めて完全新製となり、250系と別形式に区分されました。主要機器に関しては当時増備されていた30000系通勤形電車と同一の機器が使用され、VVVFインバーター制御、ボルスタレス台車といった構成になりました。200系は全電動車方式で250系は3M3T方式となりました。
同編成の落成で1800系は「りょうもう」運用からリタイアし、「りょうもう」は1999年3月改正で急行列車から特急列車に格上げされました。
仕様
主電動機 200系 直流直巻き方式 TDK-824A
250系 三相かご形誘導電動機 TM-95
主電動機出力 200系 75kW 250系 190kW
歯車比 200系 3.75 (75:20) 250系 5.28 (95:18)
駆動装置 200系 可撓継手式中空軸平行カルダン
250系 TD継手式平行カルダン
制御装置 200系 バーニヤ式電動カム軸抵抗制御・界磁添加励磁制御 VMC-HTR-10H
東武唯一の界磁添加励磁制御方式で、回生制動と定速運転制御となっています。
250系 IGBT-VVVFインバータ制御 VFI-HR1420
ソフトウエア上の調整で起動加速度、加速特性を200系に合わせています。
台車 200系 SUミンデン式FS-370A
250系 モノリンク式SS-151・051
制動方式 200系 回生制動併用電磁直通空気ブレーキ HSC-R
250系 回生制動優先電気指令空気ブレーキ HRDA-2
集電装置 200系 201-206 下枠交差形PT-8002 200-2,-4,-5に1基ずつ
207-209 シングルアーム式PT-7112A
250系 251 シングルアーム式PT-7112A -2に2基、-5に1基
補助電源装置 200系 201-206 東芝製COV018-A0DC-DCコンバータ(出力140 kW)
207-209 IGBT素子を採用した東芝製INV114-B0静止形インバータ(SIV・出力190 kVA)
250系 251 INV114-B0
補機類 CP 200系 201-206 静音形のHS-20C(吐出量2,130 L/min)
207-209 電動機が交流化された改良型のHS-20-I(吐出量2,130 L/min)
250系 251 HS-20-I(吐出量2,130 L/min)
冷房装置 集約分散式
東芝製RPU-3002AJ(冷却能力10,500 kcal/h)を1両当たり3基搭載
車体 全鋼製
前照灯 201-206編成 シールドビームライト 207-209、250系編成 HID式高輝度放電灯
行き先・種別表示器 201-206 幕式 207-209、250 LED
250系 りょうもう 2010/5/8 館林
250系 りょうもう 2015/4/29
250系の判別はシングルアーム式パンタ、前照灯、台車の形態、そしてスカートの穴が両側にあることです。
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