京急ファミリー鉄道フェスタ2015 part3 デト17・18形
2015年5月24日の京急ファミリーフェスタの話題、今回からは現役の車輌です。
デト17・18形15 2015/5/24 京急ファインテック
最初は今回、初めて見たデチ15-16形電車です。当初は事業用電動無蓋貨車として、1000形デハ1097、1098の廃車発生部品を活用して1988年に製造されました。
写真のように前面非貫通折妻3枚窓の運転台と6人分の座席を持つ有蓋部分と無蓋の荷台から構成されており、デチ15形にはMG,CPなどの補機類と列車無線アンテナ、デチ16形にはパンタグラフ、主制御器が搭載されています。また、荷台には資材積み卸し用にチ60形から転用したホイストクレーンが搭載されていました。最大積載量は18.0tでした。
1989年までに15-18の4両が製造されましたが、需要が減少したため、2003年、2006年に救援車化改造を受け、デト17・18形15-18に改番されました。ホイストクレーンは撤去され、あおり戸が設けられ、救援資材の入った箱が搭載されました。
さらに母体の1000形の全廃もあって、2010年度1500形VVVF化改造で発生した部品を活用し、機器更新がなされました。運転台は800形タイプのワンハンドルマスコンとなりました。
集電装置:当初は東洋電機製造製PT-43系でしたが、PT-7117-Aシングルアーム式に更新されました。
台車:TS-310A東急車輌製コイルバネ方式でしたが、 TH-1500M(車体直結空気ばね乾式ゴム入り円筒案内方式)に更新されました。
主制御器:電動カム軸抵抗制御方式、東洋製ACDF-H875-566B でしたが、回生制動式電動カム軸界磁チョッパ方式、東洋製AS-786-B-Mに更新されました。
主電動機 : 東洋製TDK-815A でしたが東洋製TDK-8700-A (100kW)に更新されました。
駆動方式・歯車比:中空軸撓み板式軸型継手、77:14 (5.5)からTD継手式平行カルダン]、82:15 (5.47)に
補助電源装置 : 三菱電機製 MG-131 (AC 7.5kVA)から三菱電機製 NC-SAT30Aに
制動方式 : 電磁直通ブレーキ (HSC-D)から回生制動併用電気指令式電磁直通空気制動 (MBS-R)に
空気圧縮機 : レシプロ式(A-2、吐出量700l/min)からロータリー式(AR-2[16]、吐出量2000l/minへ
とほぼ全ての機器が一新されました。
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コメント
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b767-281様おはようございます。事業用車にも京急らしいこだわりがあって面白いですね。前照灯が一つ
、オールMなど。京急が先頭車を必ず電動車としているのは、脱線した時重量があった方が真っ直ぐ進み倒れにくいから、と聞いた事があります。今乗っている(笑い)京王にも見習って欲しいと思います。お邪魔致しました。
投稿: 細井忠邦 | 2015年7月27日 (月) 06時58分
細井忠邦さま、こんばんは。
「鉄道伝説」でも取り上げられていましたが、京急の発展には2人の大きな貢献があり、一人は日野原保氏であり、もう一人は丸山信昭氏なんですね。特に丸山氏が先頭車クモハの伝統を確立したことで有名ですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2015年7月27日 (月) 21時19分