パリの6つのターミナル駅巡り リヨン駅 8 SNCF BB 88500 電機
パリのターミナル巡り、相変わらずリヨン駅ですが,今回はSNCFのBB 88500電機です。
先に紹介したBB7200やBB9300, BB9400に較べると小型の機関車です。
BB88511 2007/6/3 リヨン駅 後述のように正確には188511がナンバーです。側面のフィルターの形態も特徴的です。
頭端式ホームのため,客車を牽引して到着した機関車は推進回送はせずに、ホームで客車を切り離し,少し前進します。客車は別の入れ換え機関車が反対側に付き、牽引してホームを離れ、その後、機関車も単機でホームを後にします。
1990年代中頃,フランスの旅客機関車はBBミディといわれるBB300 (1938,1946年製), BB4200/4730などのタイプが50年以上に亘って使用されており、かなり老朽化が進んでいました。この手の機関車シリーズで最初に置き換えが検討されたのがBB8100(1947年製171両製造)で入れ換え用形式BB80000に1995年から1997年にかけて12両が転換されました。続いて当時あまり使用されていなかったBB8500形式(前回のBB9400形式の後継で1964年から1972年にかけて、146両が製造)の31両がAstom-MTEで1997年にBB88500形式に改造されました。BB80000に較べ、BB88500への改造は迅速に且つ、経済的に行われました。2000年から2001年にかけてはさらに10機がBB8700に改造されました。
BB88511前面のガラス窓はかなり小さく、コーナーの死角が結構大きい設計です。
車体のサイズは 全長 14,700 mm 全幅 3,030 mm 全高 4,190 mm
1500V 直流方式
愛称はダンサーです。最高速度は100km/hに制限されました。
2014年2月24日をもって全機引退しました。
なお、この88511はミュルーズの鉄道博物館( la Cité du train)に保存されているはずです。
88511電機が牽引してきたCorail客車
なお、側面の番号を見ると長距離鉄道部門所属であることをしめす数字1がトップの桁に付加されています。
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