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2015年8月29日 (土)

西武電車フェスタ 2015 in 武蔵丘車両検修場 その3 屋根上見学

え2015年6月7日の西武鉄道武蔵丘車両工場の公開、第3回目は屋根上の見学です。
今回のイベントでは入場中だった10000系1010630000系32102が2両、縦列に並べられ屋根上見学コースとなっていました。

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屋根上見学用に展示されていた10106 2015/6/7 西武武蔵丘検車場

見学の順路は10106から、32102という順番でした。

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普段は見ることが出来ない10000系のジャンパ連結器と中間連結器
ジャンパ栓の本数の多さがなにか時代を感じさせてくれます。

10000系1993年から製造された5000系レッドアロー」の後継車で「ニューレッドアロー」という愛称が与えられました。7両編成で構成され、1993年12月に新宿線特急「小江戸」でデビュー、1994年からは5000系の置き換え投入も開始され、1995年までに11本が揃いました。

これらの車両は日立製作所笠戸事業所で製造されました。その後、2003年に同じく日立製作所製の1本(第12編成)が追加製造されました。間が10年近く空いたため、1~11編成に対して第12編成は大きな変化がありました。

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エアコンキセ 冷房能力はこれ一台で一般家庭の15~20台分あるそうです。

MT比は4:3で、電動カム軸多段抵抗制御方式、出力150kWの主電動機8個分を制御するMM'ユニット方式です。第12編成は20000系に準じたIGBT素子によるVVVFインバータ制御へ変更されました。主電動機は20000系と同じ出力135kWのかご形三相誘導電動機になり、メンテナンス軽減が図られ客室内の主電動機点検蓋(トラップドア)が省略されました。

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避雷器 雷による大きな電流の変化を吸収し、機器に異常が発生しないようにするための装置でパンタグラフの横には必ず装備されています。

ブレーキは発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ(HSC-D)で抑速ブレーキ併用方式です。第12編成のブレーキは電気指令式空気ブレーキ・直通予備ブレーキ・回生ブレーキとなっています。

台車は住友金属工業製FS372系を改造したFS542(電動台車)、FS042(付随台車)です。第12編成の台車はFS372とFS072になりました。但しこれは新品ではなく、廃車発生品の再利用です。

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昔のガーランド式ベンチレーターを彷彿させるベンチレーター

静止形インバータ 補助電源装置(SIV) ・低騒音形交流電動機駆動空気圧縮機(CP)を採用し、屋根上には冷凍能力36,000kcal/hの集中式冷房装置を搭載しました。

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菱形タイプからシングルアームタイプに換装されたパンタグラフ

パンタグラフは1~11編成は菱形3基搭載、12編成は当初からシングルアーム2基搭載(モハ10600に未搭載)でしたが、2003年度から2008年度にかけて行われた更新工事で全てシングルアームタイプに換装されました。

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ヒューズ箱は母線回路用と主回路用、2つ搭載されています。

続いて、32102の屋根上です。

30000系2008年4月26日、営業運転を開始した西武では最新の系列です。「スマイルトレイン」の愛称が与えられました。

101系、301系といった3扉系列の車両を置き換える目的で2007年から製造されており、西武としては初の拡幅断面形状の車体が採用されました。車体は摩擦攪拌接合工法によって組み立てられたアルミ合金製ダブルスキン構造で、廃車時のリサイクル製も考慮して単一合金種別で統一した「モノアロイ化」が推進されています。

主要機器における特徴は列車情報管理装置の採用で、6000系副都心線直通対応改造編成において採用された制御伝送装置を発展・改良したS-TIM Seibu-Train Integrated Management systemというそうです。力行、制動時に発生する加減速トルクをユニット単位では無く、編成一括で管理制御し、消費電力の軽減や乗り心地の向上を目指すものだそうです。

制御装置は2レベル方式のIGBT素子VVVFインバータ制御装置VFI-HR1820A を搭載し、8連、2連においてそれぞれ1C4Mの1群、もしくは2群制御を行っています。主電動機は三相交流かご形誘導電動機HS32534-15RB (7次車はHS32532-04RB)を電動車1両あたり、4基搭載し、ています。

台車はこのシリーズ前回の記事で写真を紹介したSS175M, SS175T台車です。制動装置はナブテスコ製の回生制動優先全電気指令式電磁直通ブレーキHRDA-1を採用しています。

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パンタグラフは東洋電機製造製のシングルアーム式パンタグラフPT7116-B です。クモハ32100形では2基仕様となっています。

補助電源装置は三菱電機製の静止形インバータ (SIV) MELSIV-iを搭載しています。電動空気圧縮機 (CP) は三菱電機製MBU1600Y-3を搭載しました。

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冷房装置は三菱電機製の集中式CU723を1両当たり1基搭載しました。冷房能力は58.1kW (50,000kcal/h) と従来車の42,000kcal/hと比較して1.2倍に増強されており、混雑時における冷房性能を向上させました。

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連結器は、先頭車の前頭部寄りのみ回り子式密着連結器を採用し、連結器直下には、編成同士の連結・解放を速やかに行う目的で自動連結・解放機能付の電気連結器が設置されました。

余談ですが、8月24日、西武鉄道は新型通勤電車40000系の導入を発表しました。運転開始は2017年春で10両編成、8本を導入ということです。ロングシートとクロスシートの転換車両ということで、30000系の後継ともアナウンスされています。時代の流れに対応してなのか、西武鉄道は6000系、20000系、30000系、40000系と編成数が多くならない程度でモデルチェンジをよくしますね。

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コメント

こんにちは~。モモパパです。
電子機器や部品にお詳しいんですね。
すごいと思います。
西部といえば僕には思い出が。
僕が大学時代に付き合ってた彼女が西武沿線に住んでて僕は小田急沿線に住んでました。
お互いのアパートに行き来するのにちょっとした小旅行な気分になったのを思い出しましたよ。

B767ー281様こんにちは。西武鉄道と言えばリユース。FS372系列の台車は長生きですね。40000系どのような使われ方をするか、楽しみです。それとともに2000系初期車の行末が気になります。またまた失礼しました。

こんばんは。

今日は高円寺の阿波おどりで、練馬駅から高円寺駅へ向かう関東バスも混雑していました。

40000系新型車両の発表、驚きました!
座席の配置
製造が川重


旧2000系電車の一部、冷房装置が旧型に交換され、廃車の準備ではと取り沙汰されています。

モモのパパさま、こんばんは。
引き続き、コメントありがとうございます。

西武と小田急の思い出、なかなかロマンティックですね。
私の中では当時、両社とも春闘では絶対ストライキをやらない会社という共通点が残っています(笑)。

準急豊島園さま、こんばんは。

高円寺の阿波踊り、今頃でしたか。わたしも荻窪がゲートだった頃はよく聞きました。

西武の40000系、一体どんな車両になって登場するのか、はやく見てみたいですね。転換式シートというのも興味深いです。

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