ダンボール製原寸大D51観てきました
8月29日、18切符の最後の1日分を利用して、イオンモール幕張新都心に展示されている段ボール製 原寸 D51 1162号機を観てきました。
当日のポスター 実際の展示ではデフレクターのタイプが標準タイプとなっており、大阪の展示ではスペースの関係で炭水車は省略されていましたが、今回は製作されていました。
これは段ボール工芸家 島英雄 氏が新しい工芸分野開拓の試みとして段ボールで原寸大の蒸気機関車を製作したもので、今年5月16,17日に大阪の阪急梅田駅そばの茶屋町周辺で展示されたのをこちらのBlogにもコメントを書き込んで下さっているやぶおさんの掲示板の書き込みで知ったのが始まりでした。
8月の末にはイオンモール幕張新都心でも展示されるとのことで楽しみにしておりました。
追記:島英雄氏のサイトが見つかりましたので、URLを貼っておきます。
公式サイド側からのショット
レールから車輪、ピストン、煙室扉、空気ダメ、ボイラー、給水温め器などの曲線部も見事に再現されています。
ナンバーは1162号機です。1162号機はWikipediaの記述などによると、国内向けに製造されたD51の最終ナンバーは1161で、1161号機は1945年、海南島の日窒興業石碌鉄道で使用するために日本車輛製造本店で製造されましたが、制海権が既に失われていて発送できなくなり国鉄が購入した機関車でした。
一方、それに続く1162から1166の5両は1944年日立製作所製で、台湾総督府鉄道向け D51 28-32として製造されましたが、こちらも制海権を失って発送できず、一時的措置として国鉄が借り入れたもので、戦後1946年4月に台湾に発送され、台湾鉄路管理局に引き継がれ、DT650形(DT651-DT682)と改称されました。形態としては戦時形に属するタイプですが、蒸気・砂箱一体ドームは標準形とされました。
会場で観覧者を迎えられ、記念入場券を渡される島英雄氏
流石に3本の砂管は省略されていましたが、動輪、主連棒、クロスヘッド、逆転機モーションプレートなどもきちんと再現されており、普段公園保存蒸気を観ているのと同じ感覚になりました。
ダンボール作品の悩みは垂直荷重を支えることで、コンクリートブロックなどでその辺は補強されているとのことでした。
従台車周辺の曲線の多い部品もきちんと再現されています。
テンダーの周囲足元には重量を支える足が目立ちましたが、D51らしい形態が再現されています。
機関助手側キャブ周辺 灌水清浄装置は未搭載たいぷで、ボイラー上の発電機もきちんと搭載されています。
ボイラー横の手摺り、標準タイプの蒸気ドーム、ランボード、空気ダメ、4つの動輪の構成も極めてリアルです。
会場は吹き抜け構造ですので、ひとつ上のフロアーから上からの眺めを楽しむことも出来ました。
機関車の横では子供たちが機関車のスケッチをしていました。
同じフロアーの少し離れた場所では実際に段ボールで小さなSL模型を組み立てる親子参加型のイベントも開かれていました。
島氏によると、今年の各所回りはこれで最後で、来年はC62(C61?)形の製作に挑戦するそうです。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
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