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2015年11月17日 (火)

隅田川貨物駅フェスティバル 1 EF65 2089

2015年10月25日のJR貨物の隅田川駅貨物フェスティバル、最初のトピックは展示車両のひとつ、EF65 2089号機について触れようと思います。

Ef65_2089_151025

EF65 2089号機 2015/10/25 隅田川貨物駅
架線のない紙輸送関連のホームにコンテナ貨車数両と押し込められた状態でした。

まず沖田祐作氏の機関車表データから、履歴を調べると、

EF651089    川崎重工兵庫工場=582/= 富士電機       1977-11-30 E96tBBB(1067)
   車歴;1977-11-30 製造→ 納入;国鉄;EF651089→ 配属;関東支社→
      1977-11-30 配置;新鶴見→ 東京→1985-03-14 新鶴見→
      1987-04-01JR 貨物;EF651089→ 配置;新鶴見機関区→2008-04-01 現在;新鶴見機関区

EF65 1089号機として、1977年11月30日、川崎重工兵庫工場で車体、電気関係は富士電機で落成し、新鶴見区に新製配置されています。

Ef65_1089_030215_2 パンタが切れていますが原色時代 2003/2/15 黒磯

PFの第6次車として昭和51年度第1次債務予算で1069号機~1091号機のグループで製造され、昭和50年度第3次債務予算で製造された1056~1068号機とともに全機新鶴見に配置されています。首都圏の旧形機関車置き換えが目的でした。

Ef65_1089_031220 まだ富士山が見えた頃の西浦和 2003/12/20

1055号機までは1972年までに製造されており、約5年のブランクの後製造されたため、形態上大きな変化がありました。

・各機器・配線に対して難燃化・不燃化対策が実施されました。
・避雷器がLA15BからLA15Dに変更されました。
・集電装置をPS17(菱形)からPS22B(下枠交差式)に変更されました。
・主抵抗器をMR71(格子形)からMR134(山形)に変更するとともに、電動送風機を稼働させないと起動不可能な回路構成としました。
・ナンバープレートがステンレスエッチング加工を施したブロック式のものになりました。
・電動送風機をターボファン式のMH91I-FK102に変更(1069号機以降)
・記録式速度計をSRD40(機械式)からSRD60(電気式)に変更されました(1069号機以降)。

Ef65_1089_050821 コキ+ワム貨物 2005/8/21 清洲

Ef65_1089_061014_2 配給列車 2006/10/14 八丁畷

この時期の更新車のため、3色更新にはならず、2色更新に。

Ef65_1089_090607 2009/6/7 越谷レイクタウン ブルーの塗料が少し違う

Ef65_1089_120218 2012/2/18 成田

雪の残る中、成田、鹿島方面貨物列車

赤プレート

電磁給排弁を併用することなく制動時の空走距離を短縮させるため、自動空気ブレーキ系の常用減圧促進改造が施されていることを示すものです。

機構はツリアイ空気ダメの容量を縮小した上で、膨張ダメ及びJB中継弁の設置を行っています。コキ50000形改造の100km/h運転対応車(250000番台)牽引に対応するもので改造当初はナンバープレートの地色を、側面はコキ50000形250000番台の外部塗色に合わせた淡緑色、正面を青15号としましたが、夜間作業等、暗い時に判別がつきにくいため、赤色にしました。

1991年から1992年にかけて下に示した39両に施工されました。しかし、CLE電磁自動空気ブレーキを装備し110km/h運転が可能なコキ100系貨車の量産開始後、コキ250000で組成された編成はコキ100系への置き換えが進み、機関車も同時期に増産されたEF66形に置き換えられたため、現在は未施工車と区別無く運用されています。

    1045・1057・1058・1060・1063 - 1092・1096・1097・1117・1138・1139号機

Ef65_2089_130622_2 2000番台改番後 2013/6/22 単機で大宮を通過

2000番台改番

「国土交通省鉄道に関する技術上の基準を定める省令」により、、100km/hを超える運転を行う際に新たな保安装置(運転状況記録装置)の搭載が義務付けられました。JR貨物のPFタイプは今後、走行記録装置を取り付けて運用することをせずに100km/h以下の運用に就かせることとして、旅客会社のPFと区別するために原番号に1000を加えて、2000番台に改番したそうです。個人の感想ですが、行政の無駄な介入のように感じます。

イベントの際にJR貨物のかたに伺った話では、JR貨物のEF65に関しては廃車の予定は無く、これからも当分活躍を続けるだろうとのことでした。

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コメント

B767-281様おはようございます。私も2000番台に改番されているPFを見た時?と思いましたが、そんな経緯でしたか。昔115系を開発した時、会計検査院?が必要性についてしつこく質問してきた、という話を読んだことがありますが、専門外なのに色々イチャモンを付けてくるのかな?違和感いっぱいの2000番台です。

細井忠邦さま、おはようございます。

EF81も同じ時期に+600の改番がなされていますが、番号を改めるにも結構費用のかかることだったと思います。

フランスの機関車でも同じようなことがありますが、なにか無駄をさせられているような気がしますね。

こんにちは~。モモパパです~。
EF65 2089号機。
この機関車はもう静態保存されてるのでしょうか。
EF65の廃車はないとのことですが。

モモのパパさま、おはようございます。

2089号機は展示のため、あの場所に押し込められていましたが、まだバリバリの現役です。

言葉足らずだったかも知れませんが、JR貨物のEF65PFの場合は、まだ現在の体制が今後大きく変化することは無いようです。当面、安泰のようです。

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