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2015年11月 5日 (木)

パリの6つのターミナル駅巡り リヨン駅 13 通勤車両 VB2N

このシリーズ前回は現代フランスの2階建て通勤電車でしたが、今回のリヨン駅で見かけた列車はそのひとつ前の世代に当たる、2階建て通勤客車 VB2N Voiture de banlieue à 2 niveauxです。

2_8606_gare_de_lyon 今では恐らくリヨン駅では見られないVB2Nの制御客車 1986/6 Gare de Lyon

日本では連結器の強度の問題や、動力分散化が推進されたため、機関車+客車スタイルの通勤列車は早く無くなってしまいましたが、ヨーロッパでは終着駅で機関車の入れ換え、機廻しをしないタイプの通勤、近郊形列車が現在も盛んに運転されています。

今回はフランスの例ですが、ドイツなどでもベルリン近郊を走る列車などにこのタイプは多く客車側のエンドにも列車の制御ができる制御客車が連結されています。

VB2Nは1933年から1934年にかけてState Railway (フランス国鉄)が製造した二階建て客車 Voiture État à deux étages 国鉄ダブルデッカー客車の後継車で、20世紀に入ってパリ近郊とパリ中心部を結ぶ鉄道旅客輸送の増大に対応して製造されたものです。列車を増結するよりは客車の定員を如何に増やすかを優先して出てきたのがダブルデッカー車でした。登場当時は141 TC Ouest141 TD Ouestなどの蒸気機関車が牽引もしくは推進していました。

客車の両端にドア付きのコンパートメントがあり、内部のコンパートメントとは車内で行き来が出来る構造で、2階席は5列、1階席は4列の座席でした。蒸機が推進する場合は客車側の制御室から客車を通り抜ける空気パイプに圧搾空気を詰めてコントロールしていました。

今回のVB2Nは1974年から1984年にかけて製造されたもので、CIMTやANFで589両製造されました。主にSaint-Lazare駅、北駅、Montparnasse駅からのネットワークに使用され、さらにRER E線が出来るまでは東駅やTournan駅からのネットワークにも使用されました。

牽引・推進する機関車は2006年後期から2007年初期にかけて SNCF Class BB 27300になり、2012年からはMontparnasseに限り、SNCF Class BB 7600になったそうです。Saint-Lazare駅線や北駅線ではSNCF Class BB 17000が担当しています。

車内にはトイレもあり、停車駅のアナウンスは音声でも画面でもなされます。最高速度は140km/hです。

私が撮影した写真では側面の様子がわかりにくいので、
以下のサイトの写真をご覧になればその様子がよくわかります。

Railpictures.net 1

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コメント

B767-281様おはようございます。蒸気機関車が後部に付いて推進運転とは凄いですね!C11なバック運転なら機関車は前ですから。いやあ海外も含めて鉄道の技術は知らないことだらけだ、と改めて思いました。いつも勉強させていただきありがとうございます。

こんにちは~。モモパパです。
日本では機関車+客車の文化は動力分散化によって早々にその姿を消しましたがヨーロッパではまだまだそういうタイプの列車が結構走ってるんですね。
動力分散化のほうが効率がいいのに機関車+客車スタイルがまだまだ走ってるのは文化の違いでしょうか。
しかりと制御客車がついってるから問題なしと考えてるのでしょうかね。

細井忠邦さま、おはようございます。

わたしも、電機やディーゼルのリモートコントロールというのは分かるのですが、蒸機をリモートコントロールというのはちょっと信じられない世界でした。

短距離の石炭くべも限られた範囲での話なのかと思いますが。

モモのパパさま、こちらにもありがとうございます。

日本とヨーロッパの違いは、島国と小さな国が地続きで繋がっているヨーロッパとの違い、連結器の違い、狭軌と標準軌の違いなどあるのかと思います。

国が違えば、電化、非電化、AC/DC周波数の違いで。電車はシステムが複雑になるので、それぞれの線路に合わせた機関車方式で客車だけが乗り入れる、連結器もリンク方式なので推進運転にも都合が良い、そんなところから機関車+客車が長く使われるのかも知れません。

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