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2015年11月 9日 (月)

広島・四国西南部旅行 広島編 その3 広島電鉄 part 15 クリスマス電車 200形

昨年12月今年8月に訪問した広島電鉄の話題、今回は昨年12月に偶然見かけたクリスマス電車の話題です。

141219 クリスマス電車 238号 2014/12/19 紙屋町東 電停

今年も恒例のクリスマス電車が12月12日(土)から24日(木)まで運行されるとのアナウンスが広島電鉄からあったばかりです(情報)。

形式は200形(二代目)と言い、半鋼製の2軸単車で1950年ドイツ・デューエヴァーグ(Duewag)製です。元は1928年製のハノーファー市電の一両が第二次世界大戦で被害を受け、車体を新造し活躍していたものを1988年に譲渡されたものです。そういった経緯から「ハノーファー電車」として親しまれている車輌です。

定員 46名 (着席24名)
車体長 11,100 mm
車体幅 2,280 mm
車体高 3,750 mm
車体重両 10.1t
モータ出力 46kw x2
駆動装置 吊り掛け方式

客用窓は固定式で大きく、ドアは2枚引き戸方式、出入り口と客室感に仕切りがあります。固定式クロスシートで木製です。ドイツではAufbauwagenと呼ばれる所謂、戦災復興車で、ドイツ、オーストリア、ポーランド等に向けて大量生産されたKriegstraßenbahnwagen (KSW)型です。

141219_2
屋根上中央に1基のパンタグラフ、さらに抵抗器を積み、台車は板台枠方式でモータ出力も付随車を牽引できるように強力となっています。制御方式は直接制御式で制御器は床下に装備され、両運転台から伸びたシャフトによって操作します。抵抗器があるために冷房装置が設置できず、通年の運行には向かず11月から3月にかけて日曜祝日に横川線で営業運転されています。

6038_m4_090418_alexanderplatz 旧東ベルリン地区で見かけた似た車体構造の路面電車 2009/4/18 Alexanderplatz

Strassenbahn_d_4005_100202_augasse Wien の市電 付随車を牽引して走るのをよく見かけ、終点では折り返さず、ループ線をまわって反対方向に進みます。 2010/2/2 Augasse Wien

車歴は特徴的で、1950年復興後、1976年までハノーファー都市交通事業で活躍し、一旦ドイツ路面電車博物館 (DSM:Deutschen Straßenbahnmuseum)に保存されました。1988年に広島市がハノーファー市西毎年提携5周年記念で茶室を寄贈した返礼にハノーバー都市交通事業に戻っていた当車が広島市に寄贈され、広島電鉄に入線しました。

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路面電車」カテゴリの記事

コメント

こんにちは~。モモパパです。
クリスマス電車ですか。
もっと暗くなって車輌を見たらさぞかしきれいなイルミネーション車輌に見えるでしょうね。
広島電鉄は海外からの車輌も積極的に取り入れてるんですね。

モモのパパさま、こちらにもありがとうございます。

そうですね、海外特にヨーロッパからの車輌を取り入れているのは個人的にもありがたいことです。
同じ路面電車でもアメリカのタイプとヨーロッパのタイプ、何となく雰囲気が違うように感じます。

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