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2015年12月 3日 (木)

1989年のDüsseldorf Airport その41 NLM City Hopper Fokker F-27

1989年5月、ベルリンの壁崩壊前の西ドイツ、Düsseldorf空港で撮影した旅客機のシリーズ、前回に引き続きNLM City Hopper社の機体、日本でも全日空が使用していたFokker F27 Friendshipです。
Phkfl_cn_10606fokker_f27500_friends PH-KFL cn 10606 Fokker F27-500 Friendship 1989/5/4 DUS

Douglas DC-3の後継市場を狙って1950年代に開発が開始され、原型機の初飛行は1955年11月24日でした。エンジンはYS-11などにも採用されたロールスロイスのダートエンジンで、客室は与圧された28席機でした。

最初の生産型モデルは-100で乗客数44名のタイプでAer Lingus1958年11月に納入されました。初期のオペレーターは欧州ではBraathens SAFE、Luxair、他地域ではNew Zealand National Airways Corporation、Trans Australia Airlines、East-West AirlinesTurkish Airlinesでした。

1960年のRDa.6エンジン装備機の基本価格は23万8千ポンドで、生産は1987年まで続けられ、586機製造されました。さらにアメリカ合衆国でFairchildHiller社によるライセンス生産でF-27、FH-227として207機製造されています。

晩年多くが旅客型から貨物型にコンバートされましたが、最後の最大の貨物型オペレーターはFedEX Expressで末端の運送を担うFeeder 機として使用されました。これらも2009年にはATR42ATR72に置き換えられて行きました。このうちの1機はHickory Aviation Museumに展示されているそうです。

2010年6月
時点で65機が約30の航空会社で活躍しており、2013年6月時点では25機まで減少しましたが、13の航空会社で現役で多くは-500型、2機の-400、1機の-600が活躍しています。会社別ではイタリアの貨物航空会社MiniLinerが6機、Air Panamaが4機運航しています。アメリカ陸軍パラシュートチームがC-31Aとして1985年から使用しています。

日本でも冒頭に記述したように全日空1961年から25機使用し、当時まだアメリカの統治下だった那覇と鹿児島を結ぶ国際定期便にも使用されました、わたしも小学校の社会科見学で羽田空港を訪問した際に見ています。

一般的な仕様
乗員 2~3名
乗客 48~56名
全長 25.06m 82ft3in
全幅 29m 95ft2in
全高 8.72m 28ft7in
翼面積 70m2 750 sqft
MTOW   19,773kg 43,592 Ib
巡航速度 460km/h 286mph 248kn
航続距離 2600km 1616 mi 1404 nmi
上昇率  7.37 m/s 1451 ft/min

バリアント

-100    最初の生産モデル 44名
-200    Dart Mk532エンジン搭載機
-300 Combiplane   客貨両用タイプ
-300M Troopship オランダ空軍輸送機
-400   客貨両用タイプ Dart7 エンジン装備 大型貨物扉装備
-400M アメリカ陸軍 C-31A 
-500   胴体1.5m 伸長タイプ Dart Mk532エンジン搭載機 52名 1967年初飛行
-500M 軍用タイプ
-600   -200に大型貨物ドアを装備したクイックチェンジタイプ
-700   -100に大型貨物ドアを装備
200-MAR  非武装の海上哨戒機
F27 Maritime Enforcer 武装海上哨戒機
F-27  アメリカfairchild Hillerによるライセンス生産機
FH-227 F-27の胴体伸長バージョン

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コメント

B767-281様おはようございます。今頃こちらにお邪魔致します。先日仕事の関係で、「離れ島の生活」という昭和40年頃のビデオを見たところ八丈島には飛行機も飛んでいる、というくだりで全日空のフレンドシップが登場しました。羽田で見たような、見ていないようなです。何しろ当時は羽田に行くと就航当初のジャンボや細長いDC8に目を奪われていたもので。

こんにちは~。モモパパです。
やっと僕が見た事のある航空機のp機体の登場です。
フレンドシップ。
全日空が運行してましたね。

先日。県営名古屋空港へMRJの初フライトを撮影に出かけました。
たくさんの航空機ファンでいっぱいでしたよ。

細井忠邦さま、モモのパパさま、こんばんは。

ANAのフレンドシップについて調べてみると導入はVickers バイカウントと同時期の1961年7月で25機という数は当時、世界最大のオペレーターだったのですね。ANAの乗客のほぼ半数をフレンドシップで輸送したそうで、かなり大きく貢献していた機材だったようです。
http://www.ana.co.jp/ana-info/ana/ana_history/fleet/1953/f27.html

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