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2015年12月31日 (木)

速報版 2015冬の旅行 青森・函館の旅 2日目 函館貨物 (五稜郭) 駅 その5 キハ40形

2016年3月26日に予定される北海道新幹線新函館北斗開業で、整備新幹線に対する並行在来線は開業時にJRから経営分離されるという1990年12月24日の政府・与党申し合わせに従い、江差線は道南いさりび鉄道として第三セクター化されます。さらに将来、北海道新幹線が札幌まで延伸された際には、函館本線渡島大野(新函館北斗)~函館間も経営分離される予定だそうです。

一方で、本州側の津軽線はJR東日本の経営であり、北海道新幹線新青森~奥津軽いまべつ間はJR北海道の経営と経営主体が異なるため、第三セクター化はされません。

151225_2
函館駅の新幹線開業をアピールする掲示 2015/12/25

函館駅などでのポスターを見ていると待ち望んだ新幹線開業と言う雰囲気ですが、JR北海道の経営状態、過去数年間に起こった事故やトラブル、さらに新幹線のもたらす経済効果を考えるとどうも手放しでは喜べない雰囲気があります。

40_1809_151222 2015/12/22   12時56分函館発1871D七飯行きとして出発準備するキハ40 1809
今から思うと、前回2003年に函館に来た際、函館空港から函館駅に到着後、五稜郭に向かった際も同じ列車だったように思います。

今回は函館運輸区に配属されるキハ40形気動車に触れますが、これらの車両の一部が道南いさりび鉄道の主力車両として、引き続き江差線を走るのかと思われます。

40_734_151222 キハ40 734   

40_802_151222 キハ40 802

函館運輸所にキハ40形は
700番台11両 734, 802, 808, 831, 835 - 841 
1700番台20両 1792, 1793, 1796 - 1801, 1803 - 1807, 1809 - 1815 が配置されています。

700番台は北海道向け、酷寒地向として1977年上期より150両製造された100番台をワンマン対応工事を行ったグループで、キハ400形に改造された9両以外の141両がこのタイプになりました(関連記事)。

40_838_151222 キハ40 838

40_839_151222 キハ40 839

40_1796_151222 キハ40 1796
1796号は1792号とともに2004年・2005年の「大沼バーベキュー号」の動力車として、ナハ29000に合わせた茶色に塗り替えられた経歴を持ちます。

キハ40形1700番台は、長期間に渡る使用を考慮して700番台に延命工事を施したもので、駆動用エンジンのN-DMF13HZI (243kW (330 PS)/2,000 rpm) へ換装、液体変速機の直結3段式 (N-DW40) への換装、付随する機器の交換、客室の床材の張替え、扇風機のクールファンへの交換、ワンマン運転用機器の更新などが行われています(関連記事)。屋根上の水タンクは撤去され、車内設置に変更されました。改造車の番号は原番号に1000が加えられています。また水タンクの改造は一部在来700番台車にも施工されています。

40_1797_151222 キハ40 1797

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2015/12/25 函館    キハ40 1797 車内

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2015/12/25 函館   キハ40 1797 運転席

40_1798_151222 キハ40 1798

40_1805_151222 キハ40 1805

キハ40 802, 1803, 1804, 1805, 1813, 814, 815の7両は座席が1+2列シートに改造されています。

40_1806_151222 キハ40 1806

40_1812_151222 キハ40 1812

JR北海道においては留萌線(留萌~増毛)間の2016年度中における廃止がアナウンスされており、道内の赤字線は今後も余談が許されない状況であることは想像が出来ます。そして来春の新幹線開業で冒頭で記述したように江差線が経営分離されます。

新幹線を開業しても青函トンネルの維持費の負担が大きくのし掛かり、時間短縮効果はあまり見込めず、料金は在来線特急に較べかなり高くなり、函館は線形からして直接乗り入れ無し、江差線はJR北海道から経営分離と、素人の私から見ても新幹線開業が経営的にも函館周辺の人々にとって良いことなのかどうなのか分かりません。

今回の旅行で、以後の記事で紹介しますが函館が非常に魅力的な観光地であることはよく分かりましたので、それと新幹線効果が相乗作用を持つような施策が重要な気がしてなりません。

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コメント

B767−281様 本年も大変お世話になりました。北海道の現状を見ると新幹線は無謀だとしか思えません。私も北海道では函館が大好きですが、そこを通らないとは。また次々に廃止されるローカル線は、過疎化が進むから廃止なのか、廃止されるから過疎化が進むのか悩ましく思います。結局総合的な交通政策が欠けているように思えます。西日本もようやく103系の取り替えが、進むようですが、分割民営化とは一体なんだったのでしょう?儲かる会社はいいが、その他は、と言う切り捨ての発想だったように感じます。国鉄ファンとしては、そのまま一つの会社だった方がはるかに合理的だったと思えて仕方ありません。リニア中央新幹線も心配です。環境破壊がスゴそうですし、これから人口が減っていくのに必要とは思えません。急ぐなら飛行機で十分です。2015年最後に失礼なボヤキで済みません。どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

細井忠邦さま、こんばんは。

今年1年、いろいろな記事にコメントありがとうございました。
やはり、格差を広げ、悪循環を招くような施策は根本から考えて是正すべきですね。

日本の場合、その辺の問題が深く議論されること無く、いつも選挙の度に自民党でいいやで、あるいは積極的な支持では無く、自民公明政権が選挙に勝っている状況が続いているような気がします。

もっと身の回りのことを考えて、国民が政治行動できるような政治意識に高さが重要なのかも知れませんね。

今年も、残すところあと1時間半、どうか良いお年をお迎え下さい。

B767-281様、新年明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いいたします。


今日のNHKニュースで新函館北斗駅の初代駅長が
入社28年で この大役を受けてというコメントを話されていました。


2016年は、道南にとって新しい時代なんだと感じました。


津軽海峡線を運休して、新幹線と貨物列車を走らせる 新運行システムの試運転をしているとか。

そのためにJR北海道の要請により青函フェリーが臨時便の運航をしているそうです。


準急豊島園さま、明けましておめでとうございます。

昨年はいろいろな記事にコメントありがとうございました。
本年もどうか宜しくお願い致します。

1月1日のJR北海道による新幹線システム切り替えのための列車停止の件、私が旅行していた最中も良く車内アナウンスで聞きましたし、ポスター等でも掲示されていました。当日は本州~北海道間の鉄道での行き来の手段が無くなるので、別の手段をお探し下さいと言ってましたが、青函フェリーの増便もあったのですね。
統計上は人の動きが最も少なくなる日と言うことで1月1日が選ばれたそうですね。

ニュースを見る限りでは幸いトラブル無く2日の運行に移れたようですね。
3月のダイヤ改正直前にもまた旅客列車が運行されない5日間があるようですね。

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