ご苦労様でした トワイライトエクスプレス part14 オハネ25 510番台
最近のこのシリーズでは「トワイライトエクスプレス」の特徴的な客車を紹介しています。今回はオハネ25の分化について触れてみようと思います。
1974年4月、日豊本線南宮崎電化のダイヤ改正で最初の二段ハネオハネ25 0番台 がデビューしました。新幹線博多開業を翌年に控え、寝台特急の輸送力にも余裕が見えて来た頃で、定員は減少するものの設備の充実を優先した結果の登場でした。1974年から1976年にかけて91両が新潟鐵工所、富士重工業、日本車輛製造で製造されました。前年の1973年に登場した三段式オハネ24を基本に寝台を自動昇降装置付きの二段式に変更しての登場でした。
1976年から1980年にかけて寝台のセット、解体作業の省力化のため、上段寝台を固定したオハネ25 100番台が新潟鐵工所、富士重工業で146両製造されました。
電源車を含めて4両目の客車がオハネ25 510番台 20107/18 直江津
前位側の大窓がサロンコーナー
トワイライトエクスプレスの7号車に連結されるオハネ25 510番台はミニサロン付き2人用B個室寝台車”ツイン”でオハネ25 0番台 (40, 51, 67)から、1989年と1991年に鷹取工場で改造されました。
車内は前位側にサロンコーナーを設置し、その他の部分に2人用個室ツインを9室配置しています。ツインは間口1430mmで枕木方向に向かい合わせで2つのソファを配置し、その上に電動で上下する上段ベッドを設置しています。ソファは転換して下段ベッドになり、開放式2段寝台を2人用に仕切った形の2段式寝台となります。上下の寝台に窓が設けられているため、外観も特異な形態となっています。
2002/8/27 札幌
各個室にはオーディオ装置が備えられ、後位側の2室は仕切り版を開けると4人利用が可能となっていました。サロンコーナーにはソファ、自動販売機、電話機が設置されていました。
「特別なトワイライトエクスプレス」においてB寝台車は7号車に「乗務員室等」としてオハネフ25形が一両連結されるのみなので、今年3月のダイヤ改正でオハネ25 510は役割を終えました。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
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コメント
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こんにちは~。モモパパです。
僕が大学の卒業旅行に北海道へ行ったときに乗った臨時便の寝台特急列車。
僕の記憶では2段式固定寝台でした。
もしかして25系客車だったのかな。
今は記憶がおぼろげでしてはっきりとは思い出せませんが。
投稿: モモのパパ | 2015年12月 6日 (日) 20時11分
モモのパパさま、こちらにもありがとうございます。
もしかして「エルム」とか言う列車ではなかったでしょうか?
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2015年12月 6日 (日) 22時38分