速報版 2015冬の旅行 青森・函館の旅 青函連絡船八甲田丸1
青森駅に到着後、最初に訪れたのは桟橋に係留されている「青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸」でした。
現役当時の黄色い船体のまま青森第2岸壁に係留されている八甲田丸
八甲田丸は1964年登場の津軽丸型の第2船として1964年7月31日に竣工し、更新工事などにより耐用年数を超える23年7ヶ月の長期間(歴代の連絡船では最長記録)運航され、1988年3月13日の青函連絡船終航まで運航されました。青函連絡船として最後の車両航走を行った船でもあります。
青森駅と連絡船桟橋を結ぶ跨線橋も残されています。
連絡船時代は青森駅に到着するとあの跨線橋を渡って乗船していました。
メモリアルシップ八甲田丸は終航時の青森第2岸壁に係留された状態で展示した博物館船で青森市の文化交流施設として管理運営はNPO法人“あおもりみなとクラブ”が担当しています。
函館で摩周丸の展示を見ており、それとの比較で青森の八甲田丸の展示を見てみて感じたことは、八甲田丸の展示では車両甲板の公開、鉄道に関する情報が充実していること、さらに青森市の文化交流施設として青森の文化の紹介にも重点が置かれていることでした。
八甲田丸 仕様 就航時
総トン数 8,313.75トン(5,382.65トン)
全長 132.00m
垂線間長 123.00m
型幅 17.90m
型深さ 7.20m
満載喫水 5.20m
主機 単動4サイクルトランクピストン排気ターボ過給機付ディーゼル機関・川崎MAN V8V 22/30mAL 8台
最大出力 12,475軸馬力
定格出力 1,600制動馬力×8
最大速力 20.93ノット
航海速力 18.20ノット
旅客定員 1,200名
乗員 53名
車両搭載数 ワム換算48両
ファンネル(煙突)マークもJNR仕様で残されています。
連絡船終航後、今日まで
1988年7月9日から9月18日まで
青函トンネル開通記念博覧会の青森会場にパビリオンとして繋留・展示
同年9月
青森県・青森市・東日本フェリーなどの出資により青森ウォーターフロント開発設立
館内には博物館船への改装工事の際の写真も展示されていました
1989年9月 - 1990年5月
三菱重工横浜製作所にて博物館船への改造工事
1990年7月
展示施設として一般公開開始
2003年4月1日
青森ウォーターフロント開発の自己破産に伴い、運営をみちのく北方漁船博物館に委託
2006年4月1日
運営が特定非営利活動法人あおもりみなとクラブに委託される
2011年7月24日
函館市青函連絡船記念館摩周丸や可動橋と共に機械遺産44番に認定
2012年7月31日
青函ワールドの展示が開始、このとき羊蹄丸(2代)から搬出されたグリーン自由椅子席2脚も展示開始
このような歴史を辿っています。
入館料は500円で摩周丸と同じでした。
これから数回の記事で展示内容について紹介しようと思います。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
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コメント
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青函連絡船が廃止されて 28年が経過するのですね。
こんなにも八甲田丸の管理が 次々変わっていたのですか!
私の友だちに青森で観光バスの会社に勤務、娘さんが観光協会に勤務がおりますが、
青函連絡船の見学する話を 全く聞かなくなりました。
昨年のセブンイレブンが青森新規進出したことは聞きました。
先日の都内の雪で 都電にラッセル車が 久々に出動したそうです。
投稿: 準急豊島園 | 2016年1月21日 (木) 14時44分
準急豊島園さま、こんばんは。
青函連絡船の廃止時期、青函トンネルの開通時期というのは折しもバブル時代のまっただ中だったのですね、ですから今から思えば経営感覚も今とは少し違っていたのではないかと思いますね。同じことは函館の摩周丸の方でもあったようですね。
私の最初の子供が1988年3月生まれで、青函トンネルと同じ年なんですが、それが27から28歳なりますから、青函連絡船を知らない世代が結構増えてきていますね。
都電の荒川車庫にラッセル車がいたのですね。そういえば新形式も昨年からデビューしていましたね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2016年1月21日 (木) 21時31分