速報版 2015冬の旅行 青森・函館の旅 4日目 函館市内観光 その2 ベイエリア散策1
函館の旅、市内観光2日目、元町の坂の上の教会群を観て歩いた後は、八幡坂を下り、ベイエリアを散策することにしました。
函館は海と山の挟まれた地形で道路も碁盤の目のようになっており、比較的わかりやすいですが、このような地図が至る所にあり、良く整備された観光地であると感じます。
ちょっと見えにくいかと思いますが、八幡坂の麓辺りが、昔 会所町といったことを示している標識です。
1854年3月31日、日米和親条約締結で幕府は箱館と下田の開港を決定しました。1859年7月1日には、安政五カ国条約により、長崎、横浜とともに対外貿易港となりました。1869年、旧幕府軍が新政府軍に降伏し、箱館戦争が終結すると、蝦夷地は北海道と改称され、箱館も函館になりました。それまでの箱館府を廃止して、開拓使出張所が設置されました。1882年、開拓使を廃止して、北海道には札幌県、函館県、根室県と農商務省の北海道事業管理局の3県1局で北海道全体を管理する時代となりました。
函館県の県庁が八幡坂の2本北の御役所坂(基坂)に設置され、八幡坂、基坂周辺の一帯は官庁、金融街となりました(関連情報サイト)。今でもこの周辺には当時の名残の建物が数多く見られます。
ちょっと離れた先には青函連絡船摩周丸の姿が見えます。
沢山並んだライトからイカつり船でしょうか。
緑の島の岸壁には多くのヨットが
カリフォルニア・サンディエゴの風景と似ています。
2002年 彫刻家 峯田敏郎によって制作された 「記念撮影 未来への始まり-海原-」というタイトルが付けられている 新島襄のブロンズ像
同志社大学の創業者である新島襄は諸術調所入学のため、来箱しました。五稜郭を設計した教授武田斐三郎に師事したかったのですが、武田は既に江戸に戻っていたため、塾頭の長岡藩士・菅沼精一郎の紹介でロシア領事官付司祭ニコライの日本語教師となりました。当時は鎖国の世の中で海外渡航は禁止されていましたが、禁を破ってでも海外を見たいという情熱から1864年6月14日夜、大町の波止場から小舟で沖に出て、湾内に停泊するアメリカ商船ベルリン号に乗り移り、密出国しました。その時の様子を表した像です。
日本最古のコンクリート電柱
函館はしばしば大火に見舞われており、1871年10月15日の切店火事、1873年3月23日の家根屋火事、1879年12月6日の2326戸焼失の火事、1896年8月26日のテコ婆火事、1899年9月15日の2494戸焼失の火事、1907年8月25日の8977戸焼失の火事、1913年5月4日の1532戸焼失の火事、1916年8月2日の火事、1921年4月14日の火事、1934年3月21日の10176戸焼失、死者2054名の火事と焼失個数が1000戸を超える火事でも10件あります。
こういった火事に対して耐火性を持たせるためコンクリート製の電柱が早くから導入され、今日、日本最古の電柱として残るのがこの四角錐の電柱です。1923年製で下辺は47cm、上辺が19cm四方となっています。
西波止場美術館
わたしはあまり興味はありませんが、各国のテディベアーアーティストの作品を展示している美術館とのことでした。
「赤い靴の女の子」の像と歌詞碑
1922年、野口雨情が詞を書き、本居長世が作曲した童謡 赤い靴ですが、この歌詞は哀愁を帯びた歌詞で小さい頃から憶えています。静岡県出身の女性が未婚の母として育てていた3歳の女の子を北海道の農場に入植するにあたり、開拓生活の厳しさから、養育を諦め、アメリカ人宣教師に託すものの、宣教師夫妻の帰国の際に結核に冒されていたため、東京麻布の鳥居坂教会の孤児院に預けられ、そこで結核で9歳で亡くなるという実話に由来するということですね。
歌詞では異国に連れられて行ったことになっていますが、実は東京の孤児院に預けられていました。
上記の定説とそれに対する異議とでいろいろ論争が起こっているようですね(関連記事)。
横浜の山下公園や横浜駅にも像がありますが、サンディエゴの海辺にもあるそうで、ここ函館の像は2009年に建てられたそうです。
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