速報版 2015冬の旅行 青森・函館の旅 4日目 函館市内観光 その4 函館市電駒場車庫
2015年12月の旅行、函館市内観光最後のトピックは2日間、1日乗車券で何度もお世話になった函館市電の駒場車庫です。
2015/12/23 駒場車庫 電車運行部門の建物
函館市電の車庫は現在、駒場車庫ひとつのみですが、かつては
新川車庫: 函館水電時代の車庫で東雲町(後の労働会館前~湯川間の電化に先立ち、当時の東川橋停留所から引き込み線が設けられ、1913年6月29日に開設されました。1926年1月20日の新川車庫火災で電車59両のうち31両が焼失する事件がありましたが、再建しました。しかし1934年3月21日の函館大火でも再度焼失し、再建は断念され、車庫機能は駒場車庫と柏木車庫に移されました。現在、跡地には北海道電力函館支店が建っています。
柏木車庫: 1936年2月15日から函館市交通局時代の1974年4月19日まで使用されていました。柏木町電停の南側にありました。跡地はホテルロイヤル柏木を経て、函館まるかつ水産柏木店及びホリディスポーツクラブ函館店になっています。
梁川車庫: 1966年5月25日に完成し、1973年10月1日に廃止されました。現在は複合遊戯施設「テキサス函館」(旧・函館西武)が建っています。
駒場車庫は1934年12月27日に大火で焼失した新川車庫の代替施設として完成し設置されました。当初は周辺地名の柏野から、柏野車庫と言われていたようです。2002年10月7日、函館市役所末広町分庁舎の閉鎖で管理部及び運輸部がこちらの管理庁舎へ移転しました。
函館駅の方から湯ノ川に向かってきた電車全てにおいて、乗務員の交代もここ駒場車庫前で行われているようです。
2015/12/23 駒場車庫前電停 奥が湯ノ川方面 手前が函館駅前方面
配置車両は客扱いする路面電車35両、花電車3両等(等は除雪用の事業用車など)です。
車庫の様子は正面の道路からもよく見えるので、私も今回、市内観光の合間にしばしば駒場車庫前電停で下車して、観察しました。
運用を終え、湯ノ川から函館駅方面に向かう線路から車庫に入る812号
本線と車庫を結ぶ引き込み線は2本あります。手前の函館駅方向の線路に繋がる線路と奥のガソリンスタンドの前あたりで湯ノ川方面の線路に繋がる線路です。
道路を渡って車庫の敷地内に入った線路は道路と平行になり、ポイントで検修棟5,6,7線と7以降の線に繋がる線路が分岐します。
その先では検修棟1,2,3,4に繋がる線が分岐しています。
検修棟1,2線には500形501号、530号の姿が見えます。
さらに道路に平行に進む線路の先
車庫から運用に出るためスタンバイ状態の2002号
今回は外からの観察に留まりましたが、例年7月には「路面電車感謝祭」という公開もあるそうですし、事前に問い合わせてokならば見学も可能とのことなので、今度函館を訪問する機会には是非、再訪してみようと思います。例年4月から10月末まで運行されている「箱館ハイカラ號(39号)」も是非、観たく思います。
なお、車庫に関してはこちらにも詳しい記事があります。
車両の写真の紹介はこの旅行のシリーズが終わってから始める予定にしております。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。
« 速報版 2015冬の旅行 青森・函館の旅 4日目 函館市内観光 その3 外国人墓地 | トップページ | 速報版 2015冬の旅行 青森・函館の旅 再び青函トンネルを »
「旅行・地域」カテゴリの記事
「路面電車」カテゴリの記事
- 2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 8 岡山電気軌道 おかでんミュージアム(2020.04.22)
- 2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 8 岡山電気軌道 車両編 その7 9200形 part2 1081 おかでんチャギントン(2020.04.21)
- 2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 8 岡山電気軌道 車両編 その7 9200形 part1 MOMO1(2020.04.20)
- 2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 8 岡山電気軌道 車両編 その6 7700形(2020.04.17)
- 2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 8 岡山電気軌道 車両編 その5 7300形(2020.04.16)
「鉄道施設」カテゴリの記事
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 17 犬山から広見線で新可児へ(2022.12.06)
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 2 名鉄名古屋~ 須ヶ口(2022.11.11)
- 2022年夏 名古屋遠征 小田原駅で伊豆箱根鉄道大雄山線車両撮影 他(2022.08.17)
- 通勤電車シリーズ 205系 4 阪和線への投入、横浜線への進出(2022.01.27)
- 秩父鉄道の駅 その5 ひろせ野鳥の森駅と広瀬川原駅(貨物駅)(2021.08.31)
コメント
« 速報版 2015冬の旅行 青森・函館の旅 4日目 函館市内観光 その3 外国人墓地 | トップページ | 速報版 2015冬の旅行 青森・函館の旅 再び青函トンネルを »
今季最強の冬型気圧配置で
函館は暴風雪になっているようですね!!
函館や札幌の路面電車が 大雪の中でも 運行できるのは凄いですね。
昨日の首都圏の雪で 麻痺状態になりましたが、
やはり一昨年の東横線追突事故による 国交省から行政指導が 少し効き過ぎたのではと感じます。
駅間に停車するして、急病人が出た場合にというのが間引き運転の一因という説明を 大学の教授がしていましたが。
観光バス事故に関しても、一部に法改正により運転手不足を助長しているという見方もあるようです。
また脱線してしまいました!!
函館でも大火が 何度もあったのですね!
私が子供の頃にも東北地方でも大火があったと記憶しています。
函館西武百貨店は知りませんでした。
投稿: 準急豊島園 | 2016年1月19日 (火) 06時44分
準急豊島園さま、こんばんは。
毎年、センター試験の頃になると冬本番になると言われていますが、今年もまさにそのようですね。この混乱が試験が終わった後で良かったのではないでしょうか。
私が訪れた時の函館はまったく雪の無い風景でしたが、本州に戻った12月25日以降から本格的な冬の到来となったようですね。まさに路面電車も積雪や吹雪に耐えるシステムとなっているようですね。
私も父が秋田県の能代でしたので能代の大火のことを良く聞かされていました。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2016年1月19日 (火) 20時12分