パリの6つのターミナル駅巡り オステルリッツ駅 3 各種の電気機関車
2009年3月のフランス出張の際、モンペリエでの用事を済ませて、パリから日本に戻る途中でリヨン駅から時計回りにパリのターミナル駅巡りをしたときの記録ですが、前回に続いてオステルリッツ駅です。
BB7200形 7304 2009/3/12 Gare d'Austerlitz
以前、リヨン駅の記事でも登場したフランス国鉄(SNCF) BB7200 (DC)/BB15000 (AC)/BB22200 (DC & AC) 形電気機関車です(ゲンコツタイプ)。
本来は7304と番号が書かれているプレートはSNCFの銘板であり、その下の板に番号が書かれるべきかと思いますが、SNCFのシールは横に貼ってあり、こういうところがフランス的なのかも知れません。
このシリーズ、最初に登場したのが交流機 BB15000形で、1971年から量産され、1974年に15007を直流化改造して、BB7003 が登場、これをプロトタイプに1976年からBB7200形が240両製造されました。シングルアームパンタを > < のように2基装備しています。
交直両用のBB22200形も1976年に登場していますが、こちらのパンタは > > と云う配置になっています。なお、形式の22200は15000と7200の和からということです。
直流・交流・交直流の3種類の電気機関車を、同一仕様で製作する手法は、この系列が最後となりました。
こちらもリヨン駅の記事で登場したBB26000形です。上のゲンコツタイプの後継機であり、交直両用機としてはBB22200形の後継機となります。1988年から1998年にかけて234両が製造されました。
こちらもリヨン駅の記事で登場したBB9200形電気機関車です。
それまで2D2やCCといった軸配置が主流だったフランス国鉄の電機において軽量かつ高出力のBB軸配置の電機1号として開発された車両で、1957年5月24日から1964年6月1日にかけて、クルゾー=ロワール (Creusot-Loire) 、ジューモン=シュネーデル (Jeumont-Schneider) 、CEM (Compagnie électromécanique) により、92両が製造されました。
この形式が最初に用いられたのがオステルリッツ駅から南西部方面への長距離旅客列車で、中でも「ル・キャピトール」は営業最高速度200km/h運転の列車でした。
写真の車両は貨物部門塗装機で現在の番号体系によれば本来は409245となるものかと思います。
次回はTGVの補間列車 Téoz に触れます。
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