隅田川貨物駅フェスティバル 4 鉄道コンテナについて2
2015年10月25日の「隅田川貨物フェスティバル」の話題、前回から鉄道コンテナについて触れています。前回の記事では国鉄時代からの有蓋コンテナの歴史、3tから5tへ、12ftコンテナの歴史を見て参りました。
今回はそれ以外の形式のコンテナということで、これまで何気なく撮った貨物列車の最後尾の写真なども含めて紹介して行きます。
NELコンテナは6フィート、妻面・側面2方開きの日本通運オリジナルコンテナで貨車に積み込む際にはUM9A台枠の上にコンテナを2個搭載して運用されます。
私も萩の祖母が亡くなった際に萩の家にあった家具等を移す際にコンテナを利用したのを憶えていますが、12ftコンテナでは大きすぎるため、個人の家具一式等の移送用に開発されたのではと思います。
Uは私有コンテナの識別記号、Rは冷蔵コンテナで、URシリーズには
12ft: UR1 - UR4 - UR15A - UR16A - UR17A - UR18A - UR19A - UR20A
20-24ft: UR5 - UR29A
30-31ft: UR48A - UR52A
といった形式が存在します。
UR1は国鉄時代から1990年代にかけて九州を中心に活躍した鮮魚輸送コンテナなどが有名です。
UF15Aは冷凍コンテナで、700は日本石油輸送所有で総重量6.8tです。0番台はコンテナ毎に発電エンジンを搭載した方式、1000番台はコキ50000形57000番台に積載されたG30A形電源コンテナ・ZG形電源コンテナによる給電を受けて冷凍輸送する集中電源方式の冷凍コンテナでした。現在は集中電源方式は終了しました。
冷凍コンテナも
12ft: UF11A - UF12A - UF13A - UF14A - UF15A - UF16A - UF16R - UF17A
20-24ft: UF24A - UF25A - UF26A - UF27A - UF28A
30-31ft: UF39A - UF40A - UF41A - UF42A - UF43A - UF44A - UF45A - UF46A - UF47A といった形式があります。
Vは通風コンテナで、UV51Aは30ft私有コンテナで、35000番台は写真からも分かるように日本石油輸送所有(ヤマト運輸借受)で、全高2,600mm(規格外)、全長9,189mm(規格外)、総重量13.5tのコンテナです。コキ50000形貨車には積載禁止となっています。全て東急車輛和歌山製作所製です。2005年度登場で82台製造されています。
UVシリーズも
12ft: UV1 - UV17A - UV18A - UV19A
20-24ft: UV26A - UV30A - UV31A - UV32A
30-31ft: UV42A - UV46A - UV47A - UV50A - UV51A - UV52A - UV53A - UV54A - UV56A - UV57A
といった形式が存在します。
U54Aは30ft・31ft私有コンテナ(有蓋コンテナ)であり、製造は東急車輛製造の大阪製作所及び和歌山製作所と中国国際海運集装箱で、30000番台で製造され、
佐川急便所有 (SRCに搭載)
日本フレートライナー所有(西濃運輸借受)
北海道西濃運輸所有
ブリヂストン物流所有
福山通運所有
ディーライン(ダイニチグループ)所有
日本梱包運輸所有(西濃運輸借受)
因みにトヨタロングパスエキスプレスはU55A-30000番台です。
U34A-5013 2006/3/26 宇都宮貨物ターミナル
12ftより大きい有蓋コンテナの形式は
20-24ft: UC5 - UC7 - U8D - U28A - U28B - U29A - U29B - U30A - U30B - U30D - U30S - U31A - U31D - U32A - U33A - U34A - U35A - U36A - U37A - U38A - U40A - U41A - U42A
30-31ft: U43A - U45A - U46A - U47A - U47B - U48A - U49A - U50A - U51A - U51D - U52A - U53A - U53D - U54A - U55A - U60A
となっています。
隅田川貨物駅のイベントでは49Aコンテナのリフトローダーによるつり上げ実演も行われていました。
UT5、UT18A はそれぞれ形態から分かるように、タンクコンテナです。
タンクコンテナにも
12ft: UT1 - UT3 - UT2A - UT2C - UT3A - UT3C - UT4A - UT4C - UT4F - UT5A - UT5C - UT5E - UT5F - UT6C - UT07C - UT10A
20-24ft: UT5 - UT6 - UT7 - UT9 - UT03C - UT6A - UT06C - UT7A - UT7C - UT8A - UT8C - UT9A - UT9C - UT9F - UT10A - UT10C - UT11A - UT11C - UT11F - UT12A - UT12C - UT13A - UT13C - UT13F - UT14A - UT14C - UT15C - UT16A - UT16C形 - UT17A - UT17C - UT18A - UT18C - UT19A - UT19C - UT20A - UT20C - UT21C
30-31ft: UT24C - UT26C といった形式があります。
UM13Aは20ft・床面積13平方メートルの一般品輸送向け私有無蓋コンテナで、1000番台は川崎市環境局所有で、
1001-1038 最大総重量10.1t、自重3.3t
1039-1050 最大総重量10.3t、自重3.3t
1051-1090 最大総重量10.1t、自重3.3t 1001 - 1050の老朽取換え用となっています。
UMシリーズも
12ft: UM1 - UM8A - UM8C - UM9A - UM9C
20-24ft: UM5 - UM11A - UM12A - UM13A - UM14A - UM14C - UM15A - UM16A - UM19A - UM20A - UM21A - UM21Z
30-31ft: UM20A - UM21Z - UM30S といった形式があります。
UHシリーズはホッパコンテナで、
12ft: UH1 - UH3 - UH6A - UH8A - UH10A
20-24ft: UH5 - UH10A - UH16A - UH17A - UH18A - UH19A - UH20A - UH20B - UH22A といった形式が存在します。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
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