東京総合車両センター公開 その3 首都圏直流電車の主電動機 part9 MT68
2015年8月22日の東京総合車両センター公開での直流電車の主電動機展示に沿ったこのシリーズ、今回は MT68形主電動機です。
MT65形というモータもあり、こちらは交流専用の701系に搭載されています。
901系C編成、後の209系920番台に使用されたMT68形モータの説明 2015/8/22 東京総合車両センター
前回のMT63の後、国鉄は213系電車用にMT64形モータを開発しました。端子電圧750V、定格回転数1,530rpm,定格出力120kW、弱界磁率最大38%のモータでした。ただ、213系は東京総合車両センターでは担当していないため、展示はありませんでした。これが国鉄最後の電車用モーターとなりました。
民営化されてから登場した電車用主電動機形式はJR東海のC-MT66形からで、1995年登場の373系、313系に採用されました。
MT68、MT68A両方ともカットモデルが展示されていました。
さて、本題のMT68形主電動機は出力95kWのかご形三相誘導電動機で207系900番台から引き継いだVVVF方式の本格的量産化通勤車両となった209系(500番台2次車からはMT73に)やE217系(1次車から6次車まで)に採用されました。
制御装置は三菱電機製のGTOサイリスタ素子によるもので1台で4台のモータを駆動する1C4M方式です。これまで見てきた直流直巻き方式の電動機に較べ定格出力は小さめですが起動時に一時間定格出力以上の過負荷使用を前提に設計されており、直流電動機の150kW相当の出力を持っているそうです。
そのため、209系地上用車は10両編成でも従来の6M4Tを4M6Tにすることが可能となりました。
また、ブラシ・整流子といった直流電動機特有のメンテを要する部分が交流誘導電動機ではなくなり、メンテナンスコストの削減に貢献しました。
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