Frankfurt am Main Airportでのspotting 5 Boeing 707 TMA
1989年5月、フランクフルト・アム・マイン空港でのスポッティング、今回は日本でもというか成田でも、あの頃、飛来していたレバノンのトランス・メディテラネアン航空 (TMA) の707貨物機です。ちなみにアラビア文字で表記すると الخطوط الجوية عبر المتوسط となります。
OD-AFY Boeing 707-327C cn 19108 ln 511 1989/5/6
アルファベットのphonetic (文字・数字の組み合わせを聞き間違いの無いように伝達するための頭文字の規則) IATAコードのTLからタンゴリマの愛称で親しまれていました。
2004年まで使用されていたロゴ
レバノンのベイルート・ラフィック・ハリリ空港を本拠地に1953年に創業された不定期の貨物及び旅客の航空会社で、1959年には貨物専門の航空会社となりました。しかし、湾岸危機で経営危機に陥り、1996年11月には「Horizon2000」という名のレバノン再建計画で運航の現代化が図られ、経営の正常化が模索されました。
2002年にはAirbusA310-304FをIslandflugから4月から11月までリースし、707の代替運航を試み、さらにAirbusA320をリースして、TMA-Leisureという社名で旅客チャーター便の運航も試みましたが、2002年中には実現出来ず、11万ドルの損益を出してしまいました。
2004年2月に主力機の707の安全性が疑問視され、全てのフライトが休止に追い込まれました。
2010年運航を再開した際に使用されたロゴ
2008年にメッドエアウエイズが経営支援を行い、Airbus A300一機を新たに取得し、2010年に運航を再開しましたが、現在は再び運航停止状態となっています。
Frankfurtで目撃したこの機体、元は1966年に初飛行し、カスタマーコードが示すようにブラニフ航空が購入した機体でしたが、1993年7月26日、172便としてアムステルダムスキポール空港からレバノン国際空港に向かう途中、離陸前のタキシングの最中に右主脚部の翼の梁が永年の金属疲労で亀裂が入り、修理不能と判断され飛行断念に追い込まれました。
歴代のフリートは
Airbus A310-304F - leased from Islandsflug
Boeing 707-320C
Boeing 707-330C
Boeing 747-100SF
Canadair CL-44 - operated by Seaboard World Airlines
Douglas DC-4
Douglas DC-6
です。
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B767ー281様お早うございます。タンゴリマ、とうとう成田で撮れなかった707です。なかなかタイムテーブル通りにやってこないことで有名でした。707は結構機体構造に関するトラブルがあったようで、飛行回数の多い機体は早期に引退しました。羽田で言うと、やはりパンナム、そしてバリグが懐かしいです。
投稿: 細井忠邦 | 2016年5月 6日 (金) 06時14分
細井忠邦さま、こんばんは。
わたしも成田では707が黒煙を吐きながら離陸して行く光景を8mmビデオで録画した記憶があるのですが、あの頃便利だと思った8mmビデオは保存性が宜しくなく、テープにカビが生えて再生不能や切断といったトラブルに悩まされました。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2016年5月 6日 (金) 21時10分