1983年につくばに就職して以来、33年ぶりにこの4月から、、週末限定とはいえ、西武線沿線住民となり、しかも幼稚園時代にお世話になった、西武多摩湖線をよく使う立場となりましたので、今昔比較もかねて、西武線の駅、その周辺を見てゆこうと思います。
萩山駅の駅名標 ST 西武多摩湖線 SS 西武新宿線
第1回は萩山駅から行きたく思います。
所在地は東村山市萩山町二丁目1-1です。
路線的には新宿線のひとつの本線である拝島線と多摩湖線が平面交差する駅です。ホームは2面3線で、
1番線 多摩湖線 上り 国分寺方面 下り 西武遊園地方面
2番線 拝島線 下り 拝島方面 多摩湖線 下り 西武遊園地方面
3番線 拝島線 上り 小平・西武新宿方面 多摩湖線 上り 国分寺方面
となっています。
南口 2016/4/24
北口 2016/4/24
八坂(中央)と小川(左)方面 2007/8/12
多摩湖線用の電留線も中央に2線あります。
萩山駅は国分寺からの多摩湖鉄道の終着駅として1928年(昭和3年)4月6日に開業しました。
多摩湖線青梅街道駅方向から萩山駅方向を見る 2016/5/4
おそらくこの辺が最初の萩山駅の場所かと思われます。
場所は現在の萩山保線区のそばでした。距離数は4.4kmで、桜堤、小平学園、青梅街道が中間駅として開業しました。
小平を出発し萩山に向かう30000系急行 拝島行き 2016/4/24
同年11月2日には小平線、萩山~本小平間(1.0km)が開業し、本小平駅は西武鉄道の小平駅近くに設置されました。
1930年1月23日、萩山駅~村山貯水池(仮)間(3.6km)開業で、村山貯水池(仮)駅は現在の武蔵大和駅でした。萩山駅でスイッチバックすることなく、小平と村山貯水池方面を結ぶ線路もあり、三角線を形成していたそうです。
1958年9月16日に萩山駅の配線が変更され、多摩湖方面に0.3km移設され、新宿線からの直通運転が開始されました。
暁星幼稚園 正門 2016/4/24
何時以来か忘れましたが、先日散歩がてら幼稚園まで行ってみましたが、当時の雰囲気がそのまま残っていました。
車両は変われど、幼稚園の裏を西武線(小平~久米川)が通過するのは今も変わらずです。
線路の向こう側は小平霊園です。
私の通っていた幼稚園は萩山駅から歩いて数分の西武新宿線小平~久米川間の線路沿いにある暁星幼稚園でした。当時の自宅は、八坂駅から西方に歩いて十数分のところにあった東村山公務員住宅(回田~富士見町)で、幼稚園時代は水道道路(正式な名称は都立狭山・境緑道というそうです)の八坂~萩山間を歩いて通っていました。
小平駅前にある、都立狭山・境緑道の案内表示
狭山湖と境浄水場を結ぶ水道管が敷設された上にある遊歩道なのでこの名が付いているそうです。
萩山付近の都立 狭山・境緑道 多摩湖自転車道とも言うようです。
幼稚園当時(1960年から1962年)、既に萩山駅は現在の位置にありましたが、まだ現在の拝島線はなく、西武新宿から多摩湖行が本川越行きに混じって出ていました。当時の西武線は黄色と茶色の2色塗装から赤電塗装に置き換わって行く頃で、旧形国電払い下げの311系、371系に混じって両開き扉、国鉄101系に似たクモハ451形が登場した頃でした。
新所沢に到着する回送列車 クモハ451+クハ1411 に701系4連の併結 1980/5/24
小川から玉川上水までの上水線(4.6km)は1950年5月15日に日興工業専用鉄道から1949年5月21日に譲渡された路線を地方鉄道に免許を変更した上で開業したそうですが、幼稚園の年長組の頃の1962年9月1日、1944年4月1日に小川駅から陸軍の施設まで敷設され、その後、ブリジストンの引き込み線となっていた線路を延伸する形で、小川まで上水線が繋がりました。
小平線小平~萩山間が上水線に編入され、新宿線と直通運転が開始され、西武新宿~玉川上水・多摩湖の解併結が萩山で行われるようになりました。
当時は電車の前面にサボをさして行き先を表示する方式でしたから、萩山駅での解結、併結の際にはサボの差し替えを見るのも楽しみでした。
1967年11月7日、小平~萩山間が複線化され、1968年5月15日、玉川上水~拝島間が開業し、拝島線が全線開業となりました。小平~拝島間は拝島線と改称されました。
水道道路をもう少し小平方向に行くとかつては水圧の調整のためか、地下の水道管を流れる水が一旦地上に顔を出す施設があり、年がら年中、ものすごい勢いで水が回っている場所がありました。子供にとっては怖い場所でしたが、かつての記憶を頼りに、その場所に行ってみるとすっかり蓋がされた状態で、写真のようになっていました。
1979年3月25日多摩湖は西武遊園地と駅名が変更され、青梅橋も東大和市に改称され、同年12月7日、萩山~小川間が複線化されました。
西武遊園地発の電車は西武新宿までは行かず、小平止まりに 1980/8/12
多摩湖線では351系3連や401系冷改車が活躍をしていました。 1980/8/12
この頃から、拝島線は国鉄中央線との競合関係もあってか、本川越方面の本線と同じように格上げされて行き、西武遊園地行きの方は、小平折り返しとなり、立場が逆転して行きました。
萩山を出発する2000系 2001F 玉川上水行き 2016/4/24
拝島線は現在は本線待遇ですが、歴史的経緯から、キロポストの構成は複雑で
小平駅のゼロキロポスト 2013/1/1
小平~萩山~西武遊園地 小平起点のキロポスト
小川駅のゼロキロポスト 2014/11/1
小川~萩山 ブリジストンの引き込み線を延伸しているので、上り方向に
小川~玉川上水
玉川上水~拝島 延伸の際、玉川上水駅構内の線路を付け替えたため、玉川上水駅に0キロポストがあるとのことです。
一方、多摩湖線は1998年11月20日に国分寺~萩山間がワンマン化され、2013年3月16日のダイヤ改正で小平~西武遊園地間の運転形態が、国分寺~萩山間の運転形態と統合されました。
3番線から出発する西武遊園地~萩山~国分寺方面 2016/4/18
4Mの263F
2016/5/8
電留線に101系N編成が2本休み、その横を国分寺発西武遊園地行きが通過する
多摩湖線の場合、2016年3月26日改正の現行ダイヤでは春休み、ゴールデンウィーク、夏休み期間、プロ野球公式戦開催日に西武新宿発急行西武遊園地行きが3本、2551、2553,2555列車、夕刻に上り西武遊園地発西武新宿行き急行が2本、2552、2554、また小平行きが午前中に3本、5552、5554、5556列車運行される以外は、すべて萩山折り返しか、国分寺~西武遊園地間の運行となっています。
拝島線は今後、西武のフラッグシップ車両が続々と投入されて行くと思います。一方で多摩湖線は101系Nによる運行がいつまで続けられるのか、いずれは2000系N4連の時代が来るのでしょうか。

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