東京総合車両センター公開 その3 首都圏直流電車の主電動機 part10 MT73
2015年8月22日の東京総合車両センター公開での直流電車の主電動機展示に沿ったこのシリーズ、今回は MT73形主電動機です。
MT71形というモータもあり、こちらは新潟地区で活躍中のE127系に搭載されています。
MT73形モータは三菱電機、東芝、東洋電機製造の3社で製造されているモータで一時間定格出力95kW、レブリミット(回転数の上限)5800rpmの三相誘導電動機です。前回の記事で登場したMT68形に較べ回転数の上限が5300rpmから5800rpmに引き上げられたため、歯車比7.07では最高速度が110km/hから120km/hに引き上げることが可能となりました。
使用した系列は
209系500番台
武蔵野線用 MT71~73編成
武蔵野線 209系500番台 M71編成 2011/1/8 越谷レイクタウン
2015/8/30 南船橋
京葉線用 209系500番台 34編成
209系1000番台(常磐緩行線、地下鉄千代田線乗り入れ用)
E231系
1) 209系950番台 改め E231系900番台
2) E231系0番台 中央総武緩行線
E231系0番台 常磐快速線
3) E231系500番台 山手線
4) E231系800番台 地下鉄東西線乗り入れ用
5) 近郊タイプ 小山車両センター 国府津車両センター
ちなみに武蔵野線の205系の電動車数を減らすためVVVF化改造で5000番台車となりましたが、この車両に搭載されたモータはMT74形という新設計のものになりました。
武蔵野線 205系 M1編成に組み込まれたM/M' 5001ユニット
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B767-281様こんばんは。時々所用で利用する武蔵野線の205系5000番台は凄い車両ですね。西国分寺を出て新小平に向かい、最初のトンネルに入るか入らないかのうちに時速95キロに達しています。ただし貨物との関係で、95キロが限度ですが。これも制御装置とモーターの進歩の賜物なのですね。山手線線の変なお顔のクルマ増備の煽りを受けて引退とならないことを願っています。
投稿: 細井忠邦 | 2016年6月 7日 (火) 22時15分
細井忠邦さま、おはようございます。
仰るように武蔵野線205系の5000番台電動車版は従来の205系に較べてハイパワーなんですね。武蔵野線には南武線から流入したM51, M52や従来からのM60番台のように6M2T編成もいますが、効率的に勝っていますね。
山手線のE235系もどうやら量産にGOが出たようで、この効果が今後、武蔵野線の車両体制にどのような効果が出るかも気になるとことですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2016年6月 8日 (水) 08時27分