公園保存蒸機 D51 264号機 郡山開成山公園
今回の訪問先は郡山市の開成山公園です。2014年9月6日、郡山車両センター公開の際に一緒に訪問致しました。WEBサイトによると桜の名所でもあるそうです。
D51 264号機は沖田祐作氏の機関車表のデータによると
D51264 国鉄郡山工場=[5] 1940-02-09 S77.60t1D1T(1067)
車歴;1940-02-09 製造→ 納入;国鉄;D51264→ 配属;仙台局→1940-02-09 竣工→
配置[仙鉄達198];仙台局→1941-03-31 現在;福島→1959-03-31 現在;福島一→
1961-03-00 亀山→1967-03-31 現在;竜華→1968-03-31 現在;竜華→
1970-03-16 会津若松(保存の為の移動)→1970-03-31 廃車;会津若松(恐らく郡山で抑止)→
保存;福島県郡山市「開成山公園」;D51264
製造は地元の郡山工場で1940年2月9日に落成しています。
1940年のこの頃、何が起きていたかを調べてみると
1月29日 西成線列車脱線火災事故 ガソリンカーキハ42000 3連で組成された下り1611列車が西九条から安治川口に向かって進入中の午前6時55分頃、駅構内の分岐器の操作を誤って、列車が分岐器を通過中に作動させてしまい脱線、構内の電柱にぶつかり転覆、さらに燃料のガソリンに引火、車体が炎上、死者189名、重軽傷者69名を出す大惨事が起きました。この事故でガソリン動車の危険性が認識され、ディーゼルカーの開発が進められました。もっとも戦争突入で燃料統制が強まり、ディーゼル動車の開発も中断しました。
皇紀2600年ということで2月11日には祝典が開かれています。
4月1日、所得税法施行規則改正で勤労所得の源泉徴収が開始されました。
4月8日、4新聞のニュース映画製作部門が統合され日本ニュース映画社が設立
海外ではナチスドイツがデンマーク、オランダ、ベルギーに侵攻、降伏させ、ノルウェー、フランスにも侵攻し、6月14日、パリに無血入城しています。まさに世界の出来事、特にヨーロッパでは第二次世界大戦の戦火が各所で展開されています。
逆転器下のモーションプレートは小穴タイプ、砂管の形状は上の写真のようです。
264号機のその後は仙台局配置で19年間東北で活躍し、1961年から1970年までの10年間は亀山、竜華で活躍し、最後に保存のため会津若松に戻され、生まれ故郷の郡山の地で第二の車生を送ることになりました。30年間の現役生活に対して、保存機としての生活は46年間を超えています。
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