ドイツでは連続テロ事件、日本では戦後最悪の殺傷事件
7月も25日を過ぎて、本来ならば夏本番というべき季節ですが、今年は関東地方は「やませ(山背)」といわれるオホーツク海高気圧からの冷たい空気が流れ込んでおり、梅雨明けがいつになるのかも定かではない状態です。早く梅雨明けして、本格的な夏の到来が待ち遠しく感じる今日この頃です。
そんなことを考えながら文章を書き始めて、飛び込んできたのが、相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」に刃物を持った男が侵入し、入所されていた19名が刺されて亡くなり、26名の方々が負傷されたというニュースでした。こういった事件としては戦後最大の犠牲者数の事件とのことです。
最近、ドイツでは7月18日の夜、Wuerzburgの列車内でアフガニスタン人難民の少年が斧を振り回した事件(記事)、7月22日夜のイラン系ドイツ人の少年によるMuenchenでの銃乱射事件(記事)、7月24日夜、Ansbachでのシリア難民の男による音楽祭を狙った自爆事件(記事)とテロ事件が立て続けに発生しています(時刻はいずれも現地時間)。アメリカでも銃の乱射事件はここ数か月、頻繁に発生しています。
日本で起きた事件も自首した犯人の男(26歳)の主張は「障害者なんていなくなれば良い」というものでした。情報が限られているので、私の勝手な推量ですが、犯人は2月までこの施設で働いており、内部のこともよくわかっていた人間のようですが、介護などでトラブルを感じていたのかもしれませんが、障害を持った方々もなりたくて障害者になったわけではなく、個人として生きる権利を持っているのに、それを排除しようとする考えはかつてのナチスドイツ、あるいはヨーロッパに押し寄せるシリア系難民排斥を訴えるフランス、ギリシャ、デンマーク、英国などで台頭しているナショナリスト・ポピュリズム政党、さらにはアメリカ共和党大統領候補のトランプの主張と共通するものを感じます。
北朝鮮が相変わらずミサイル発射を繰り返し、中国は南シナ海の仲裁裁判所の決定を無視と、なにか世界中で、社会的弱者を排斥し、自分たちさえ良ければ良いという風潮が蔓延しているのが恐ろしく感じます。
亡くなられた方のご冥福を祈り、傷を覆われた方の一刻も早い回復を祈るばかりですがこういった事件が頻繁におこる社会的背景を徹底的に調べ、二度とこういった事件が起こらないようにするのがまずはするべきことと感じます。
今日の写真は1986年の新婚旅行で、ロマンチック街道を南から上り、Neuschwannstein, Muenchen, Rothenburg ob der Tauberと見学し、宿泊だけしたAnsbachです。ホテルが中央駅(Haubtbahnhof)に近かったので、夕方といっても8時は過ぎていましたが、夏至を過ぎた6月22日で、十分に明るく、列車の写真を撮りに出かけたときの記録です。
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コメント
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B767−281様こんばんは。私もそう思います。この様な事件が頻発する社会的背景、下部構造を分析しないといけないと思います。今回も容疑者の異常性ばかりがクローズアップされると思いますが、ことの本質はそこではないと思います。梅雨明けなかなかしませんね。政治が悪いと天変地異が、と古来中国ではいうらしいですが、どうも当たっている様な感じがします。
投稿: 細井忠邦 | 2016年7月27日 (水) 21時44分
細井忠邦さま、おはようございます。
以前、川崎でしたか、老人ホームで続けて転落事故が発生し、よく調べてみたら職員だった人間が突き落としていたという事件がありました。
介護し、守るべき立場の人間がなぜああいう行為に及ぶのか、なにか介護の現場に共通のものがあるように思えます。
sの辺から徹底的に解明し、仰るよに単に個人の異常性でかたずけてはいけない問題があるように思える事件ですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2016年7月28日 (木) 05時31分