パリの6つのターミナル駅巡り 北駅 1
パリの6つのターミナル駅を巡るシリーズも5番目の駅、北駅(Paris-Nord, Gare du Nord)にやって来ました。
1865年完成の駅舎 2009/3/12
正面の女神像はパリの諸都市を象徴するもので23体あるそうです。
私は北駅が6つの駅の中では特急列車全盛の頃の上野駅のようで、最も愛着を感じています。
所在地はパリ10区で5角形の形をした10区のほぼ中心に、この後で紹介する東駅があり、その左上(北西)に北駅があります。
開業は1845年9月20日に銀行家ジェームズ・ロスチャイルドらによって設立され、ベルギー方向への延伸を計画した北部鉄道のターミナル駅として1846年6月14日に開業しました。現在の駅舎は1861年から建設が開始され、1865年に完成しました。
SNCFの駅であると同時にこの案内表示のようにユーロスター、TGV、タリスなどの長距離列車、RER B,D,E線、メトロ4,5号線などが乗り入れています。
1981年にRER B線が開業した際に電化方式が北側は交流25kV,50Hz、南側は直流1500V電化となりました。デッドセクションも設けられているため、交直両用車両による、南北直通運転も行われています。
歴史を感じさせる古い駅舎のすぐそばにこういったガラス張りの駅舎があるのもフランス的かも知れません。
1993年、LGV北線開業で北部方面へのTGV始発駅となり、1994年にはユーロスターも乗り入れました。私も2007年にモンペリエとノーリッチの研究所を訪問した際に、モンペリエからTGVでリヨン駅、RERで北駅に行き、ここからユーロスターに乗り、ドーバートンネルを通過しました。
地平ホームの北側には屋根の無い部分があり、現在はセキュリティが厳しくなっているかも知れませんが、2009年当時はここで一日中スポッティングが楽しめました。
SNCF駅としての利用者数は年間約1億9千万人で、ヨーロッパの鉄道駅で最多だそうです。
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コメント
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B767-281様お早うございます。イスラムもキリスト教も元は同じなのに対立してしまうのは日本人にはなかなか理解しがたいですね。こんなに美しい駅でゆったり撮影できなくなったら悲しすぎます。日本でも戦時中は鉄道関係の撮影は御法度だった、と読んだことがあります。憲兵に追い掛けられながら写真を撮ったという話も読みました。どうもキナ臭い今の日本、趣味まで奪われ無いようしっかりと政治に目を光らせ、行動すべき時にはできることをしようと考えています。
投稿: 細井忠邦 | 2016年8月10日 (水) 08時44分
細井忠邦さま、おはようございます。
わたしもこの北駅からの出発列車に関しては、北駅に留まらずいろいろなポイントで撮影した関係で、駅員に「そこは撮影してはいかん」と言われた経験もあり、そういうものかなと思いました。その辺はあとの記事で紹介いたします。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2016年8月11日 (木) 05時20分