東海道新幹線開業から50年 その35 保存されている新幹線車両 5 リニア鉄道館 part7 食堂車36形
リニア・鉄道館に保存されている新幹線車両、営業用車両としては、今回も中間車、食堂車36形(-84)を紹介します。
以前の記事でも触れましたが、0系製造過程で食堂車が登場するのは1975年3月10日の博多開業に向けた17次車の製造時でした。27形と36形というユニットで登場し、H編成の7号車に27形、8号車に36形が組み込まれました。
食堂車ということから36形は屋根、床下に水タンクを搭載しているため、本来M'車に搭載するCPや主平滑リアクトルはこのユニットに限って、M車の27形に搭載されています。
その後の製造を追ってみると
0番台大窓車で96ユニット
17次 -1~-64 1974/4~8
18次 -65~-74 1974/8~12
19次 -75~-86 1975/1~3
20次 -87~-92 1975/6~7
21次 -93~-96 1976/6~7
1000番台小窓車3ユニット製造されています。
22次 -1001~-1003 1976/9~1977/3
17次車からはMGの容量が35kVAにアップされ、20次車からは食堂入口表示及び案内が取付けられ、21次車では料理室機器使用表示灯新設などの変化がありました。
山側に通路を設置し、室内は山側2列、海側1列、左右7テーブルが設置されました。下り方は仕切りで区切られました。上り方海側には厨房があり、冷蔵庫や大型電子レンジ、食器洗浄器などが設置されました。さらにその付近に機器搬入のための扉があります。
上り方連結面にある窓付きの扉は客用ではなく業務用でした。食堂定員は42名でした。当初は通路との仕切り壁に窓がありませんでしたが、風景が見られるよう、1979年 から窓が取り付けられました。
1986年には3両が26形1900番台に改造されました。 JR西日本「ひかり」アコモ改善に伴い、36-1と56が食堂内を「グランドひかり」並に改造されました。しかし、0系「ひかり」減少の中、改造は2両に留ま
り、この2両も改装後の活躍は短いものでした。1995年1月16日に食堂の営業は終了し、その後も編成中に連結され続けました、1999年に最後の1両が廃車と
なりました。
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B767-281様こんにちは。食堂車は旅にまだゆとりがあった時代の産物でしょうか。改めて製造番号を紹介して頂いて、食堂車としては1番多く造られたのかなと驚いています。サシ481も多くこちらは客車に化けて現存していますが。最近私鉄も含めてグルメ系の列車が目立ちますが、定期列車での復活は難しそうですね。これから読書時間の捻出も兼ねてひかりで、東京に帰ります。
投稿: 細井忠邦 | 2016年8月11日 (木) 14時19分
細井忠邦さま、おはようございます。
かつては特急といえば食堂車が当たり前のように編成に組み込まれていましたが、従業員確保の問題等で定期列車からはなくなってしまいましたね。
飛行機ですら国内線において食事が出ることはなくなって来ていますね。
やはり、時代の変化なのでしょうね。
一方でレストラン列車としていろいろデビューしているのは面白いですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2016年8月16日 (火) 05時09分