小菅の複々線を走る様々な列車達 東武の車両編 8 8000系 その12
小菅の複々線を走る車両として東武8000系の色物電車を見て参りましたが、今回はその最終回で南栗橋車両管理区 春日部支所所属の亀戸線、大師線用8500系ワンマン車に2016年3月23日から登場した8577編成のレトロ塗装です。
4月の桜の時期に撮影を試みましたが、既に桜の満開は過ぎ、葉桜状態でした。
この塗装は1958年に7860型を新造した際に、標準色として採用された塗色だそうです。車体はインターナショナルオレンジにミディアムイエローの帯を巻いたカラーリングとなりました。しかし、日比谷線直通車両2000系が導入された際に、インターナショナルオレンジとロイヤルベージュのツートンカラーが主流となったため、1964年頃には姿を消したそうです。
2000系 この写真は東武ファンフェスタ2016で展示されていた写真です。
亀戸線が持つ「懐かしさ」と「下町情緒」を引き立てるために1編成にこの塗色を復活させたとのことです。
西新井を通過した際、8577編成が大師線運用に入っているのを見かけたので、西新井まで戻って撮影しました。
7800系 この写真は東武ファンフェスタ2016で展示されていた写真です。
因みにこの塗装が導入された7860型とは7800系の中の日立製作所製造のグループです。
7800系は太平洋戦争後の混乱期に運輸省が各私鉄に割り当てた国鉄63系電車の東武鉄道による形式の7300系を基本に、東武が独自に設計した車両で1953年から1961年にかけて164両が製造されました。
20m級4扉車で、製造時期によって、7800、7890、7820、7860、7870の5タイプに分かれるそうです。このころの東武の形式はMcが7800に対してTやTcは800という形式名でした。
やがて、これら7800系一族は事故廃車の2両を除く、162両が1979年から1985年にかけて5000系に更新され、消滅しました。
5050系 この写真は東武ファンフェスタ2016で展示されていた写真です。
5070系 この写真は東武ファンフェスタ2016で展示されていた写真です。
この際の更新は車体を新製した上で、主要機器を流用する方式が採られたため、車体は8000系オリジナルとほぼ同一のものとなりました。5000系は非冷房車として落成した5000系、冷房装置を搭載した2・4両編成の5050系、6両固定編成のグループ5070系の3系列からなりました。
私も晩年の活躍を野田線で体験しましたが、首都圏最後の旅客用吊り掛け電車でした。
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