パリの6つのターミナル駅巡り 北駅 2 TGV Réseau
これまでTGVに関してはリヨン駅からのSud-Est、モンパルナス駅からのAtlantiqueを紹介してきましたが、今回はAtlantiqueをベースに1992年から1996年にかけてAlstomで開発されたRéseau編成です。意味はネットワークです。
2007/6/3 北駅から北へ延びる線路上にSanit-Denisの駅がありますが、そこを通過する4524 3電源対応編成
両端が動力車、中間8両が客車の編成で、営業最高速度は320km/h、LGV北線の開業に合わせて登場し、さらにベルギーやイタリア方面への直通も考慮して、AC25kV、DC1.5kV、のみならずベルギー国鉄(SNCB)やイタリア国鉄(FS)の電化方式DC3kVにも対応した電源方式の編成もあります。
電装品、台車、ブレーキシステムはAtlantiqueと共通で、編成全体の出力はDC区間で3680kW, AC区間で8800kWです。ちなみに日本のシンカンセンN700系は16両編成、AC25kVで、17,080kWです。
客車8両は3両の一等車 (Première classe)、4両の二等車(Seconde classe)、1両の二等座席とバーの合造車からなります。Atlantique編成では高速でトンネルを通過した際に車内の気圧が変動して、耳ツン現象が問題となったので、Réseau編成からは気密構造となりました。
2009/3/8 モンペリエ 本来は北の方で見るはずの4512編成を南フランスで見かけました。
電源対応編成は編成番号501・503-514、534-553の33本でパリ近郊のパンタンにある東ヨーロッパ車両基地に配置されています。一方、3電源対応の編成は4501-4506・4510-4529・4551の27本と別の記事で登場予定のThalysPBA編成9本が在籍し、4501-4506編成はリヨン駅そばの南東ヨーロッパ車両基地に、それら以外は北駅そばのランディ車両基地に配置されています。
23編成や96編成はSud-Est編成ですが、北駅ではこれらも入線しているようです。
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