阪和線 羽衣支線 その2 生涯一緒の3連
昨日の記事では阪和線羽衣支線の歴史、旧国の後からの車両の歴史を見てきましたが、今回は現在の様子です。
まずは特徴的なクモハ103-2503です。以前に広島地区の103系の話題でも登場しました。
最初の改造、改番は1989年片町線の4+3連運転用に純正クモハ103-48に自動解結装置を取り付け、5001としましたが、所要は16両だったので、15両のモハ103に(最終形のタイプではなく、クハ103-180から268タイプの)運転台を取り付け、さらに自動解結装置を付けた5002~5016が誕生しました。後に2503になったのはモハ103-241からの改造車で当時はクモハ103-5004となりました。改造は吹田工場で1988年12月14日に出場しています。
5000番台時代、5004は改造、工事などを受けることはありませんでした。
二度目の改造、改番は1993年分割併合がなくなり、自動解結装置は外され、番号も5001は原番号に、5002からは2500番台になりました。
2503への改造も吹田工場で1995年3月2日に出場しています。ATS-P取り付け工事もこの改造の際に行われています。
その後、同年3月3日には淀川区から日根野区に転属し、2007年6月8日には吹田工場でワンマン化工事が行われています。
クモハ103-2503運転室後部から 中央部の出っ張りは何なんでしょう?
運転室ばかりでなく、天井のエアコンも特徴的で、扇風機が残っていました。
まず、進行左側のドアが開けられ、乗客が下りたところで閉められ、反対側のドアが開けられ乗車ホームから乗客が乗り込みます。
関西地区の103系に見られるように戸袋窓はすべて塞がれています。
これらの工事はモハ103-241時代
1970年1月7日 川崎重工で製造 明石区に新製配置
1983年8月10日 鷹取工場で冷房改造
1985年12月17日 吹田工場特別保全工事
1988年12月14日 吹田工場延命NA工事 クモハ103-5004に
に行われたようです。
側窓の下方にこのようなミニ通風孔があるのもこの車の特徴でしょうか。105系にも見られますが。
追記:123さまのコメントにあるようにこれはワンマン運転用のスピーカーだそうです。
クハ103-162
1970年1月7日 川崎重工製、MM'と同日の落成です。明石区新製配置。
1983年8月10日 淀川区に転属、鷹取工場で冷房改造
1985年12月17日 吹田工場特別保全工事
1988年12月14日 吹田工場延命NA工事
1991年12月25日 吹田工場ATS-P取り付け
1995年3月4日 日根野区転属
2002年11月18日 吹田工場前面整備工事
2007年6月8日 吹田工場 ワンマン化対応工事
←京都
Tc M M' T M M' Tc
163 240 395 284 241 396 162 1979/4/1 明石区時代
←片町
163 240 395 366 241 396 162 1986/11/1 淀川区時代
Mc M' T' T M M' Tc
C4 5004 396 9 778 784 5013 162 1993/4/1 淀川区時代
和歌山→
Mc M' T' Tc
J410 2503 396 9 162 1997/4/1 日根野区時代
とこれまでこのトリオは片時も離れない関係にあったことが分かります。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
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B767-281様こんばんは。国電で本格的に編成単位で管理されるようになったのは103系からかな?と思います。それにしても2016年を迎えて製造以来添い遂げているとは、奇跡的ですね。考えたくないですが編成単位残せないものでしょうか?京都駅から博物館までのピストン輸送なんて如何かな?なんて勝手の妄想してしまいます。
投稿: 細井忠邦 | 2016年9月 9日 (金) 19時38分
細井忠邦さま、おはようございます。
まさに関西の103系の歴史を見ていると、新性能国電の歴史そのものという感じがしますね。編成表を追っかけて見てみると編成ごとの管理として編成番号が表示されるのは民営化以後の様です。
大宮にしても、京都にしても鉄道博物館が駅から直接専用線で乗り入れられたら最高ですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2016年9月10日 (土) 06時06分
>側窓の下方にこのようなミニ通風孔があるのもこの車の特徴でしょうか。
これは、ワンマン運転用(発車合図)のスピーカーです。
投稿: 123 | 2017年4月11日 (火) 15時14分
123さま、こんにちは。
そうでしたか、あれはスピーカーですか。
早速本文も修正しておきます。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2017年4月11日 (火) 15時39分