西武線各駅探訪 7 東伏見駅
今回の西武線各駅探訪は新宿線の東伏見駅です。所在地は東京都西東京市東伏見二丁目5-1 です。
この駅は1972年から1983年までの南大泉時代の最寄り駅のひとつでした。大学学部から大学院にかけて、新宿線~高田馬場~地下鉄東西線~大手町~地下鉄千代田線~根津のコースで最寄り駅に自転車を置く場合に武蔵関より、東伏見の方が自転車置き場が便利であったので東伏見をよく利用しました。尤も、いちど自転車盗難にもあっていますが。
開業は川越鉄道の後身の西武鉄道が1927年4月16日に村山線高田馬場(仮)駅~東村山駅間23.7kmを開業した際に上保谷駅として開業しました。
ただ、当時の西武鉄道は線路の開通前に沿線予定地の不動産開発も手掛けており、1925年早稲田大学に対して上保谷に所有していた土地約2500坪の寄付を申し出ており、同大学の各体育部が利用する総合運動場として駅付近の土地が利用されるようになりました。
今でも南口から青梅街道にかけての土地には早稲田大学の校地が広がります。かつて駅前には早稲田大学のプールがあり、私も高校2,3年の夏休みはこのプールに通って受験勉強に向けての体力づくりと気分転換に役立てました。
現在でも同駅は早稲田の体育会系の駅としてこういったイベントも開催されているようです。
次に西武鉄道がやったことは駅周辺の分譲地の開発、販売で一区画100坪から300坪で3年から10年の月賦払いとし、入居後1年間は鉄道の無料パスが進呈されたそうです。
そして、次に西武鉄道がやったのは伏見稲荷の勧請で、京都の伏見稲荷を分霊し、1929年に創建されました。実は未だにお参りしたことはないのですが、宇迦御魂大神、佐田彦大神、大宮能売大神が祭られているそうです。東伏見稲荷の設立で駅名も東伏見となりました。
開業以来、長らく島式ホーム2面3線の構造で、現在の田無駅や昔の花小金井駅と同じ構造でした。この時代、北口は無く、南口から構内踏切を渡って、上り側ホームに移動していました。
また、現在ダイドードリンコアイスアリーナになっている場所は長らくテニスコートがあり、新宿線の電車からもテニスをする人々の姿が見えました。
その後、ゴルフの打ちっぱなし練習場となり、1983年3月24日に現在の橋上駅スタイルとなりました。ちょうど、私はこの年の4月に南大泉の実家から独立してつくばに移り住みました。この時代は野球では西武ライオンズの全盛時代で、1982年のシーズンは中日を破って初の日本一、1983年の日本シリーズでは巨人を破って二年連続日本一となり、広岡監督がこれでようやく全国区になったといった年でもありました。
1984年8月10日、東伏見アイスアリーナが開業しました。
この写真以降、この場所は時間が止まったように同じ風景を保っており、車両のみが変化してゆくように感じます。
武蔵関よりの坂も変化が無く、かつては5000系レッドアロー「おくちちぶ」などもここで撮影しました。
2016/9/17
望遠で同坂を通過する列車を狙うと結構、急坂に見えます。
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コメント
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おはようございます。
私も中学生のときに 東伏見のプールへ行きました。
飛び込み台が駅から見えましたね!
コンクリートが剥き出しで ザラサラしていた記憶があります。
新宿線の駅の特徴は、2面3線が多くありましたね。
私が大学生になったとき、東伏見駅が 綺麗になっていて 驚きました
7月12日の保谷駅のときにもお話しした、友人宅へ行くのに 東伏見からも 徒歩で行きました。
画像に新宿線では 珍しい501系ですね。
投稿: 準急豊島園 | 2016年9月28日 (水) 07時14分
準急豊島園さま、おはようございます。
東伏見の早稲田プール、やはり入っておられましたか、屋外の素朴なプールでしたね。
あの場所が、いろいろ変化するのを見てきましたが。基本は最初の西武鉄道の大学運動部誘致だったことを今回、知りました。
少し離れていますが、武蔵関の北の富士街道沿いに小関というバス停があり、あそこはかつて早実グラウンドでしたね。
501系や551系は池袋線というイメージで新宿線はもっぱら451系という感じでしたが、晩年は新宿線でも走っていましたね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2016年9月29日 (木) 05時42分