公園保存蒸機 79642号機 八幡浜 王子の森公園
今回の公園保存蒸機は2014年12月の広島・四国西南部旅行で八幡浜市を訪問した際に立ち寄った王子の森公園で見学した79642号機です。
訪問したときは上の写真のように平成29年度に開催される「えひめ国体」ソフトボール競技会場として同公園が使用されるため、9月から翌年3月までのバックスタンド建築工事のため、保存機関車にも足場が組まれていました。
前面の手すり、入れ換え作業が多かった北海道の機関車に見られる特徴でした。
どうやら機関車の横にプラットホームのようなものが設けられ、屋根も設置されるようでした。
この工事はスタンドの整備のため、保存機関車を10m程移動(前進)させるため、以前から設置されていた屋根、ホームも作り直したそうです(詳しくはこちらのサイトに)。
キャブサイドには鋭いタブレットキャッチャーが装備されています。
この機関車の履歴を沖田祐作氏の機関車表データで見てみると
79642 汽車製造大阪工場=792 1924-10-27 S59.80t1DT(1067)
車歴;1924-10-27 製造→ 納入;国鉄;79642→1924-10-27 使用開始[名鉄達832];名古屋局→
1933-06-30 現在;上諏訪→1955-01-01 現在;高山→1965-03-31 現在;高山→ 稲沢一→
1969-06-16 名寄→1975-05-22 追分→1976-03-01 廃車;追分→
保存;愛媛県八幡浜市「王子の森公園」;79642
製造は汽車製造大阪工場で、落成は1924年(大正13年)10月27日です。新製配置は名古屋局で、甲府庫に配置、1931年には上諏訪に異動しています。中央東線での活躍後、1936年に福井に異動、富山区を経て、1943年から高山区へ、1968年高山本線の無煙化で稲沢第一区に異動、1969年北海道に渡り、名寄、1976年3月の国鉄蒸気最後の時を追分機関区で迎えた機関車でした(詳細はこちらのデータから)。
王子の森公園の「子どもの広場」が1976年5月15日に完成した際に廃車となった同機がここに永住の地を見いだしたようです。ちなみに四国の蒸気機関車の歴史は1970年4月に絶えており、9600形式は四国には配置されなかった形式でした。
私が訪れたときはちょうどこのような状態でしたが、2016年2月の時点での写真はこちらのサイトに紹介されています。
テンダーの後端は名寄時代に虎塗りにされたようです。
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