速報版 東北本線-利府線
10月22日土曜日の「第31回新幹線車両基地公開」は新利府駅そばの新幹線総合車両センターにて開催されました。新利府駅は東北本線岩切駅から分岐する利府支線上にあり、現在、岩切~利府間、4.2kmの通称”利府支線”は盲腸線となっています。
2016/10/22 岩切駅に進入する利府からの仙台行き臨時列車
2016/10/22 岩切駅 仙台方面
左のホームが陸前山王方面の海線ルート1,2番線、こちらのホームが利府に向かう山線ルートの3,4番線
岩切駅の仙台方で海線と山線に線路は分岐し、それぞれが専用の島式ホームを持つ構造となっています。
1890年4月16日に岩切~一ノ関間が開業した際の日本鉄道のルートはいわゆる山線ルートで岩切から利府(1894年に開業)、松島(旧駅で1962年に廃止)が設置されました。1909年10月12日に線路名称制定で東北本線となり、その後、1913年3月20日には利府~松島間に赤沼信号所、1918年8月16日、松島~鹿島台間に幡谷信号所が設置され、幡谷信号所はその後、1932年12月26日に品井沼駅に昇格しました。
利府駅、初代松島駅を経由するルートは最大16.7‰の勾配を抱え、補助機関車の連結が必要でした。第二次世界大戦中の輸送力増強の必要性から海岸周りの勾配の緩い路線を建設することとなり、1944年11月15日、海線 (当初は貨物列車専用線)が開業しました。
複線対応で掘られたトンネル 2016/10/22 塩釜駅の北方
2代目松島駅はこの時、海線上に新松島信号所として開設されました。終戦後、旅客列車も距離が海線21.6km、山線21.2kmと距離が長いものの勾配が緩く、曲線半径も大きい海線の方でメインに運転されるようになり、元々海線のトンネルは複線対応で掘られており、線路用地も複線対応で確保されていたことから、複線化に際しては、海線の方が選択されることになりました。1956年7月9日には新松島信号所が新松島駅に昇格しました。
利府駅の行き止まり線路
ホームは手前の1番線と2番線がありますが、改札口のある1番線から2番線に行くにはこの行き止まり部分を回って行くことになります。四国の宇和島駅もこういった構造でした。
複線化工事が進展し、1962年4月15日には陸前山王~新松島間、4月20日には新松島~品井沼間が複線化され、山線の松島~品井沼が4月20日、利府~松島間が7月1日に廃止となりました。ただ、利府~岩切間は海線ルート上に代替となる駅が無いため、利府駅利用者の便を図って廃止はされず今日に至りました。
2016/10/22 新利府駅 駅名標
1982年4月1日には東北新幹線開業に際し、仙台工場・仙台第一新幹線運転所(現在の新幹線総合車両センター)が利府線沿いに新設され、関係者の通勤の便を図るため新利府駅が設置されました。
2016/10/22の新幹線車両基地でのイベント開催に伴う臨時時刻表
普段、日中の多くの列車が岩切折り返しなのに対して、この日は仙台直通になりました。おそらく、総合運動公園でのイベント開催時も同じようにこうやって改札口に掲示されるのでしょう。
2016/10/22
利府駅に到着する仙台からの臨時列車 701系2連 3併結編成
また、2002年のFIFAワールドカップ開催で宮城県総合運動公園が開設され、スポーツやイベント開催では利府駅が最寄り駅となるため、臨時列車が増発されました。利府駅のホームもワールドカップ開催の際に列車の増発に対応すべく、増設(復活)されました。
C58354号機は1975年8月1日に仙台総合車両基地の建設を記念して、町の誘致でこの公園に保存されたそうです。
今回は利府駅を訪れたついでにかつての山線の線路上と思われる場所にある森郷児童公園に保存されているC58354号機とED9111号機を見てきました。これらについてはいずれ保存車両のシリーズで触れる予定です。
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