千里丘、岸辺界隈での列車撮影 その2 関西~九州寝台特急「あかつき」
岸辺、千里丘界隈で撮影した列車達、今回は関西と九州を結んだ寝台特急「あかつき」
です。
2008/2/26 千里丘 あと僅かの走行期間にとなった頃の「なは・あかつき」
「あかつき」という愛称は東京~大阪間の夜行急行として1958年10月から登場しました。不定期列車でしたが、混雑が慢性化していた状況もあり、毎日運転の座席列車でした。1959年9月に寝台列車化され、1961年10月のダイヤ改正では「銀河」「月光」「金星」の寝台列車化で一旦名前が消えました。しかし、ビジネスマンによる人気から1962年6月、不定期列車の「第2六甲」が寝台列車化されたとき復活し、1962年10月には定期列車化され、東海道新幹線開業の前まで(~1964年9月)運行されました。
次に特急「あかつき」としてデビューしたのは1965年10月で新大阪~西鹿児島・長崎間の寝台特急で、関西~九州間のみならず、東海道新幹線との連携で東京と九州を結ぶ特急としての役割も担いました。
1975/3/6 大阪駅に到着するHM付きEF58牽引「あかつき」
1975/3/6 大阪駅に到着するHM付きEF65 502(下関)牽引「あかつき」
1975/3/6 大阪
20系最後の頃の「あかつき」、客車は東京発の「はやぶさ」と共通運用でした。
この頃は米原区や下関運転所の機関車が関西BTを牽引しており、「あかつき」でもHMを装着する列車としない列車がありました。
1975年3月のダイヤ改正後、EF58のHM装着は無くなりました。
わたしも大学1年の秋休み初の九州旅行は東京から新幹線、関西から西鹿児島まで20系寝台の「あかつき1号」に乗車しました。ちょうどこの頃が「あかつき」の最盛期で日豊本線方面の「彗星」との併結列車もありましたが、7往復の「あかつき」が走り、24系や二段ハネ24系25形の投入も東京発の寝台特急に先んじて行われました。
関西ブルートレインの場合、「彗星」「明星」「なは」などは581/3系寝台特急電車による運用もあったのに対して、「あかつき」は20系、14系、24系、24系25形、14系15形と客車であり、寝台電車が投入されることはありませんでした。
1990年3月からは普通車座席指定車輛として「レガートシート」車オハ14も連結されました。
牽引機がEF65PFとなり、嬉しいことにHMが復活しました。 高槻
「明星・あかつき」の併結列車も登場し、併結用HMも準備されました。 大阪
最後の新製ブルートレインとなった14系15形が最初に投入されたのも「あかつき」でした。
1975年3月、新幹線博多開業で鹿児島本線系統が「明星」に、長崎・佐世保線系統が「あかつき」になり、筑豊本線経由佐世保行きといった列車も設定されました。これにより、同じ、あかつきに乗っていて、佐賀で時間の余裕を利用する推理小説のトリックなども話題になりました。
2003年3月、佐世保発着列車が廃止、「彗星」との併結運行になり、2005年10月には「彗星」の廃止で、「なは」との併結運行に、そして2008年3月15日、42年半の歴史に終止符が打たれました。
その後、関東~九州の寝台特急も廃止され、機関車牽引の定期旅客列車はわが国からは無くなってしまいました。
これから生まれてくる鉄道ファンはそういった列車の存在を知らずに鉄道写真を撮ることになるのですね。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
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コメント
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こんにちは。
遅くなりましたが、コメントさせてください。
あかつきの思い出、私は高校の修学旅行でした。
新大阪で 14系寝台車の あかつきに乗車しました。
それまで 20系寝台車しか乗っていなかった私には、寝台の幅が52センチから70センチに拡大されたことが とても余裕を感じました。
新大阪でEF58の前で写真を撮りました。
今では寝台列車がサンライズしか無いのが、不思議でなりません。
投稿: 準急豊島園 | 2016年10月10日 (月) 16時32分
準急豊島園さま、おはようございます。
初めてニューブルートレイン、寝台幅70cmのご乗車は修学旅行でしたか。
私も、大学1年のときの九州旅行が最初でしたが、仰るように52cmのそれまでの寝台幅に比べて隋分広く、これなら大丈夫という安心感がありました。
仰るように、あれから40年で寝台列車がサンライズのみというのは寂しすぎますね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2016年10月11日 (火) 06時09分